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『吹きガラス 妙なるかたち、技の妙』を観てきました [アート]

昨日の記事の続きです。
隣町珈琲を出た後は六本木へ。サントリー美術館で開催中の『吹きガラス 妙なるかたち、技の妙』を観に行きました。

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ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のように膨らませて器を作る吹きガラス。この展覧会では、作り手の〈技〉に注目しながら、古今東西の特色ある吹きガラス作品を楽しめます。写真撮影 OK の作品もありましたよー。

吹きガラスが登場したのは紀元前1世紀なんだとか。
最初のフロアでは古代ローマの吹きガラスがいろいろ展示されていたよ。
これは1〜5世紀頃のもの。本体とは異なる色のガラスを巻き付けたりして装飾したんだって。形もなんとなく可愛い^^



このあたりまでは、作り方の説明パネルを読んでも理解出来るわ。

お次は16世紀まで飛んで、ヨーロッパの吹きガラス。
このあたりになると、もう技術が凄すぎる! 作り方の解説を読んでも、どうやって作ったのかが、足りない私の脳みそでは理解出来ない(笑)

こちらは 10 以上のパーツから出来ていて、2〜3人の職人が息を合わせながら溶けたガラスを接着剤代わりに使って組み立てたんだって。



こちらは日本人、有永浩太さんの作品。模様の付け方がすごいわ。
「遥か昔に生まれた技法を現代の日本人の感覚で再構築し表現したい」そうです。



こちらも日本人、関野亮さんの作品。
ヴェネチアで発展した表現技法と造形に刺激を受けて生まれた作品なんだそうな。写る影の模様も美しい(笑)



現代アートとしての吹きガラスのフロアは、全作品写真撮影 OK です。
いや〜。もうガラスとは思えない作品がズラリですw

横山翔平さんの作品は、坩堝(るつぼ)から取りだしたガラスを手早く練って、そこにガラスを吹き込んで球形に膨らまして作られてるんだって。波のような模様がすごく美しかったです。



こちらも横山翔平さんの作品。ガラスを引っ張ったり曲げたりして作ったんだって。飴細工のように加工する表現は古来からあったそうな。長い布をなびかせている人に見えちゃったw



小林千紗さんの作品はガラスだとは思えない!
無色透明のガラスを宙吹きして作って、そこに黒のペイントを施したんだそうな。ガラスの質感がまるで感じない不思議な作品になってました。



こちらは藍色ちろり。江戸時代のものだよ。



東アジアでは14〜16世紀の吹きガラス生産の実態はよく分かってないんだって。
でも江戸時代の吹きガラスに共通する手法が確認できるので、東アジア特有の手法が江戸時代まで続いたのではないかって思われてるんだそうな。

展覧会場、最後のエリアでは 19〜20 世紀の日本の氷コップがずらりと展示されてました。
量産された氷コップ。でもひとつひとつ手仕事で作られていたんだそうな。昭和の喫茶店に出てきそうなコップだよね^^



このスイカみたいな色の氷コップが気に入ったわ^^



古代ローマから現代の日本の吹きガラスまで、いろいろな作品を観ることで出来て楽しかったです。でも、どうやって作ったのかまるで想像も出来ないものもたくさん!
吹きガラス職人たちの技術と発想力、恐るべしです。


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吹きガラス 妙なるかたち、技の妙
サントリー美術館
2023年4月22日〜6月25日
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2023_2/


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