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『ライトアップ木島櫻谷』展を楽しんだよ [アート]

この日は六本木一丁目へお出かけ。南北線の駅を出ていくつものエスカレーターを上ると、桜が出迎えてくれます。

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泉ガーデンレジデンスなどの高層ビルと桜。さすが都心の風景w

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今日の目的は美術館。桜の季節に来ることが多いので、いつも癒されます^^

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うちの下町界隈の桜よりも上品に見えるのは気のせい?(笑)

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今回は泉屋博古館東京で開催中の『ライトアップ木島櫻谷』を観に来ました。
このしまおうこく、という日本画家です。このブログでは何度か紹介済み^^

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明治から昭和初期に活躍した円山四条派の画家で京都を中心に活躍した人物。なので東京ではあまり馴染みはないんだけど、泉屋博古館ではよく展覧会を開いてくれるので観に来てます。

今回の展覧会では、大正中期に大阪天王寺の茶臼山に建築された住友家本邸を飾るために描かれた「四季連作屏風」全点が公開されているのだ。
他にも江戸時代中期(18世紀)に京都で生まれた円山四条派の代表的な画家たちの作品も来るっていうので楽しみでした^^

どんな作品があるのか興味を持った方はチラシのリンクを貼っておくので見てね。
https://sen-oku.or.jp/wp-content/uploads/2024/02/flyer_LIGHTUP.pdf

混雑していない空間で「四季連作屏風」を楽しみました。
雪中梅花は胡粉を惜しみなく使って雪の質感を出していて、溜息が出る美しさ。ベンチに腰掛けてたっぷり作品全体も楽しんだよ。

燕子花図は写真撮影 OK でした。
琳派を思わせる燕子花。

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前回これらの作品を観たのは 2018 年だったかな。
久しぶりに堪能できて嬉しい^^

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木島櫻谷が描く動物画がとっても好きなんだけど、「四季連作屏風」も本当に魅力的。
他にも円山応挙や円山四条派の画家たちが描いた作品を楽しんで美術館を出ました。

次回の展覧会は 6 月からの『歌と物語の絵 ― 雅やかなやまと絵の世界』で、こちらも楽しみ。

*****
企画展 ライトアップ木島櫻谷 ― 四季連作大屏風と沁みる「生写し」
泉屋博古館東京
2024年3月16日〜5月12日
https://sen-oku.or.jp/program/20240316_spotlightonokoku/
*****

このあとは東京ミッドタウンガレリアに行きたいので Google Map の出番です。
徒歩 20 分ほどで到着出来るみたい。時間は 12 時過ぎなのでお昼時だなぁ。何処か入れるお店があったらサクっと入ってミッドタウンに向かおう^^

というわけで記事は続く。


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SOMPO美術館の北欧の神秘展 [アート]

火曜日。この日は朝から冷たい雨。
でもこんな日は空いてるかな? って思って新宿にある SOMPO 美術館に行きました。現在開催中の『北欧の神秘』展を観ますよー。

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いやー。久しぶりの新宿はますます迷路になってました。
雨だったのでなるべく地下を通って行ったんだけど、新宿エルタワーから先がどうしても行けない(笑)
結局地上に出て、歩道橋を渡って SOMPO 美術館へ。傘をさす羽目になって悔しいww

さて、展覧会。
北欧の画家っていうと、まっさきに浮かぶのはノルウェーのムンク!
あとはムーミンを描いたフィンランドのトーベ・ヤンソン(笑) 
デンマークのハンマースホイ。そのくらいしか浮かばない……

この展覧会はノルウェー、スウェーデン、フィンランドの 3 国に焦点を当てて、19 〜 20 世紀初頭の画家達の作品を紹介するものになっていました。知らない画家さんがたくさんで新鮮な展覧会でしたよ。フロア内、一部は撮影 OK でした。

北欧の風景を描いたものや、北欧神話にまつわる作品など、作風はけっこう多岐にわたっている感じ。
ペッカ・ハロネンの『河岸』は、川の流れがめちゃめちゃリアルで本当に流れているように感じたよ。

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ヴァイノ・ブロムステットの『冬の日』は北欧らしいイメージの風景。フィンランドを訪れたことはないけど、こんな感じなんだろうか(笑)

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神話の世界を描いたガーラル・ムンテの『山の中の神隠し』はノルウェーに伝わる物語詩なんだって。ファンタジー小説の世界を見ているようなデザイン。北欧神話って RPG 感があるよねえw

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微笑ましくて気に入ったのがテオドール・キッテルセンの『トロルのシラミ取りをする姫』です。

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毛むくじゃらのトロル。一般的には醜い姿で描かれるトロル。こんなふうにシラミを取ってもらって気持ちよさそうで微笑ましかったww

館内ではテオドール・キッテルセンの作品の映像が流れてました。北欧の妖怪(妖精)の作品だったり、ペストに関する恐怖を描いた作品だったり、美しい北欧の風景だったり。実物を観たいな〜って思っちゃった。

写真は撮ってこなかったけどムンクの作品も来てましたよ〜。『叫び』ではないけどね^^

最後に、SOMPO 美術館が持っているゴッホのひまわりをパチリして美術館を出ました。

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時間は 12 時近く。
どこかでランチって思いながら傘をさして地上を歩く。でもあっという間に駅に着いちゃった(笑)
雨の中をうろうろするのも面倒臭いな〜って思ったので、新宿で食べるのは止めにして乗り換え駅で食べました。

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いつも電車の中でポケGO を起動してるときに回すポケストップのお店(笑)
気になっていたので探して行ってみたら鶏そば(ラーメン)のお店でしたー。寒かったので余計に美味しく感じたわw

帰宅すると、甘えモードのあおが添い寝を要求したのでソファーで添い寝のお昼寝^^

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ぬくぬく暖かかったです。

***
北欧の神秘
SOMPO美術館
2024年3月23日〜6月9日
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2023/magic-north/

【鑑賞ガイドのリンク先】
https://www.sompo-museum.org/wp-content/uploads/2024/03/magic-north_Appreciationguide.pdf



展覧会を観たら、また北欧神話が読みたくなったので
高校生の頃に買った本を引っ張り出してきました(笑)

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あの頃は夢中で何度も読んだけど、すっかり内容を忘れてます。読み返すわ^^


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皇室のみやび ー受け継ぐ美ー を観てきたよ [アート]

この日は皇居、大手門にやってきました。

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手荷物検査を受けて門をくぐりますよー。
外国人観光客がめちゃめちゃ多かったです。でも私の目的はコチラ。

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皇居三の丸尚蔵館で開催中の『皇室のみやび 〜受け継ぐ美』を観に来たのです^^

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この展覧会は去年の 11 月から今年の 6 月 23 日まで開催。
第一期から第四期に分けられて多種多彩な収蔵品を展示してるのだ。今回は第三期「近世の御所を飾った品々」がテーマです。

この皇居三の丸尚蔵館は開館 30 年。収蔵品の増加などで施設拡充の新館建設をしているの。
その一部が完成したのでそこで展覧会を開催してるのです。訪れた日もその隣ではまだまだ建物を建設中でした^^

昭和天皇まで代々皇室に受け継がれてきた品々。
遡れば聖武天皇、宇多法皇、鳥羽法皇、後白河法皇などなど歴代の天皇による貴重なコレクション。それが現代にもちゃんと継承されてるんだからすごい。
教科書に名を連ねる天皇たちの時代のものを実際に観ることが出来ちゃうんだから♪

館内は殆どの作品が撮影 OK でした。
気に入ったものをパチリしてきたよー。

こちらは室町時代の箏(そう)。
箏はウコンで染めた 13 本の絹糸を絃とした楽器。螺鈿の装飾が美しくてうっとりです。

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京都御所伝来の菊花散蒔絵十種香箱。この写真は箱の中に入っていた香包だよ。
ガラス越しだから香りはしなかったけど、もしかしたらこの袋から良い香りがしてるのかもーってガン見してきたわ。江戸時代のものです。

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こちらも同じく江戸時代の鏡を置く台座。梨子地螺鈿蒔絵八稜鏡・台です。

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京都御所清涼殿における儀式の場を飾ったものと考えられているそうな。本当に美しい螺鈿なの。まるで蝶が生きているかのように輝いていたわ^^

八条宮智仁親王を祖とする桂宮家伝来の源氏物語図屏風。狩野永徳作と言われている桃山時代の作品。
現在は屏風になっているけど、もともとは襖絵だったと考えられているんだって。

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保存状態が本当に良くて、雅な世界を満喫出来たよ。今回の大河ドラマは紫式部だしww
藤原公任や藤原行成など、大河ドラマに出てきている人物たちの名前がお目見えする雲紙本和漢朗詠集(平安時代)。

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美しい字。かな文字も流れるような美しさだけど、流れているが故に読めない(笑)

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こちらは国宝の更級日記。鎌倉時代に藤原定家が書写したものなんだって。
奥書に、定家が持っていたものを紛失したので再度書写したと書かれているそうな(笑)

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もともと更級日記は菅原孝標女(たかすえのむすめ)の回想録。この冊子は本文を伝える最古写本でとても貴重なものなんだって。

このほかにも絵巻や壺などを楽しんで鑑賞してきたわ^^
第四期は 5 月 21 日から。狩野永徳の唐獅子図屏風や、酒井抱一の花鳥十二ヶ月図、伊藤若冲の動植綵絵の一部も登場だから楽しみだ。


*****
皇室のみやび ー受け継ぐ美ー
第三期 近世の御所を飾った品々
皇居三の丸尚蔵館
2024 年 3 月 12 日 〜 5 月 12 日
https://pr-shozokan.nich.go.jp/miyabi/


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『美は国境を越えて 2024』はとっても楽しい気分になりました [アート]

先週記事にした、サントリー美術館で『織田有楽斎』の展覧会を観たあと、腹ごしらえして向かったのは同じ界隈にある国立新美術館。

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国際公募展の『美は国境を越えて 2024』に行ってきたのです。SSブロガーの曉烏英さんが出展してると記事にしていたので、有楽斎展のあとに観ようかなって思って軽い気持ちで行ってみた^^
【写真撮影OK / 展覧会は本日2月5日終了】

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国籍を問わず、墨を使ったアート作品が集まる展覧会なんだって。入場料は 70 歳以下の一般人は 500 円でした。会場に入ってびっくり。本当にいろんな国の人が墨絵を描いてる!

水墨画は東洋のものっていう固定観念があったことに気づいたわ。印象派の絵画と同じで、世界の色んな国の人が水墨画に惹かれ楽しんでもイイじゃない。そんなことに気づかせてもらえた展覧会。

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左はスペインの人の水墨画。忍者っていうのがベタでいいなあw
右は日本人の方。海中ダイビングの墨絵なんて斬新で、めっちゃ気に入りました^^

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ついついニヤニヤ眺めてしまうのは猫を描いた作品(笑)

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左上はアメリカ。このお尻メインのアングルは愛すべき猫変態さん(SSブロガーに多くいる私たちの同類)に違いない。
右上は日本。めっちゃほのぼのしていて「Kawaii」文化の猫ね^^
下の 2 作品はどちらもロシア。凜々しい猫と可愛い猫。どちらも猫への愛を感じるわ。

色の付いた墨絵シリーズで惹かれた作品。
左から、日本、ウクライナ、ロシア、日本。

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私は曉烏英さんの本名を知らないから違っているかもしれないけど、右の赤いカラスウリを描いた作品が曉烏英さんの作品かな?って思いました。ご本人のブログに「カラスウリと百舌鳥のハヤニエを描きました」と書かれていたので。
画面では小さくて分からないけど、枝に昆虫やカエルも刺さってたし(笑)

赤いカラスウリがアクセントになっていて、ずらりと並んだ作品の中でパっと目を引きました。モズの視線の先には、しっかり獲物になった昆虫(バッタかな)が。その視線もお見事でしたよー。可愛い顔して肉食の目!(笑)

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会場には中央アジアの子供たちの絵画も展示されていました。

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子供たちが気兼ねなく伸び伸びと絵を描ける、そんな世界になるといいのにね。
戦争や紛争はもううんざりよ。
全部は紹介しきれないけど、この会場内は本当にいろんな国の人たちの作品がありました。ほんと、美は国境を越えるね。

明るい気分になれる展覧会。観に行って良かったです。

帰宅後のうみちゃん。

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「おかーちゃんがもし水墨画を始めたら、うみを描いてあげるね〜」いや、やらないけどww


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サントリー美術館で有楽斎を観る [アート]

ぱっかーんな大股開きのあおくん。

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うみちゃんは床に転がっております。
フランスパンちっくなケリケリがお気に入りなのよね。行方不明だったものがソファーの下から出てきたのよ^^

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このケリケリを枕のようにして寝ることもあるうみちゃん。
この豊満ボディ、なんとかならないかしら……最近はあおのゴハンも奪ってます^^;

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さて。この日はサントリー美術館へ。
織田有楽斎の展覧会に行ってきました。

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この展覧会は 2023 年 4 月から 6 月まで京都で開催されていて、巡回で東京に来たのです。

織田有楽斎(うらくさい)は、織田信長の 13 歳年下の弟。
有楽斎は茶人としての名前で、武将としては織田長益(ながます)。

織田家の中でも重要な武将。でも激動の時代のなか本能寺の変がおこり、兄の信長は自害。そして信長の長男、信忠も自害。信忠と一緒にいた有楽斎こと長益は脱出して生き延びたの。
世間は長益を「逃げた男」と揶揄したんだそうな。

この展覧会は、当時の日記や書状などをもとに、そんな長益を別の視点から見るもの。
生き延びたからこそ織田の名は絶えることなく今に継がれた。
茶人・織田有楽斎と交流した様々な茶人、武将、高僧などの書状から垣間見える有楽斎の人となりを見ていく展覧会。

派手な展示品はないけど、有楽斎のことをもっと知りたくなる展覧会でした。
有楽斎ゆかりの寺、正伝永源院の寺宝が来てます^^

こんなふうに剃髪して「有楽斎」と名乗るようになったのは、秀吉に仕えていた頃からみたい。

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私はマンガ『へうげもの』の有楽斎の印象が強すぎて(ターバン巻いて、アクセサリーをじゃらじゃらつけてる色男(笑?)、この像になかなか馴染めずw

マンガでもわりと魅力的な人物で、惹かれるところが多いかなー。
そんなわけで、愛知県犬山市にある日本庭園有楽苑で、有楽斎が建てた茶室(国宝茶室「如庵」)を観に行ったこともあるw

この茶室「如庵」は移築されたもので、もともとは京都建仁寺の正伝院に建てられていたの。
展覧会会場では「如庵」&「書院」の 3 次元計測データを使って、ジオラマのように立体表示する 3D 展示マシン(?)も設置されてました。装置を覗き込んだとき 3D 酔いしちゃう人も居るかもしれないけど、なかなかリアルで面白かったわ。

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大坂夏の陣で壊れてしまった茶入れ。漆を使って見事に修理していて驚き。
こーゆーのを観ると、歴史で習った出来事がより身近に感じられるから好き。焼け落ちた本能寺から出土した焦げた瓦もありました。

欠けてしまった茶器を、別の素材の茶器と接ぎ合わせるその斬新さも、有楽斎のセンスなのかなーって思ったわ。

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織部焼の古田織部宛の書状では「古織様」ってあだ名で書いているあたりも、交流の深さが垣間見えて楽しかったな。

あとはこの時代の遺言状の長いこと!! 巻物になっていて、あれこれしてほしいことが書かれているんだけど、こんなにたくさんあったのねって驚き。あ、でもそれは私が庶民だからの感覚か?
お金持ちの家の遺言状なら相続争いも凄そうだから、ボリュームがあるのかもしれないねw

「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」が信長を表すことわざになっているけど、有楽斎は「鳴かぬなら生きよそのままホトトギス」なんだそうな。

自害せず、生き抜いた有楽斎にふさわしいことわざだって感じましたわ。



ランチはいつもの茅乃舎サン!
豚汁(とんじる じゃなくて、ぶたじるだよ)セット^^

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このあとは同じく六本木にある国立新美術館へ。
展覧会のハシゴをしたんだけど、その記事は週明けにしますね。

土日はブログ活動おやすみ気味なので、簡単な記事にする予定です〜。
きっとそういう記事の方が読みやすいと思っている人は多いだろうなw


*****
大名茶人 織田有楽斎
サントリー美術館
2024 年 1 月 31 日 ~ 3 月 24 日
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_1/index.html


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印象派展2024!東京都美術館にて [アート]

朝、目が覚めるとうみちゃんが居ました^^

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この日は上野の東京都美術館へ。
印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵』を観に行ったよ。

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今年は第 1 回印象派展から 150 周年を迎える年なんだそうな。
今回の展覧会はパリで印象派に触れた各国の画家が、その技法を自国に持ち帰り展開していった、その国々の『印象派』を見ていくというもの。

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アメリカのボストン近郊にあるウスター美術館の所蔵品が日本に来てくれました。
ウスター美術館は 1898 年の開館当初から印象派の作品を積極的に収集してきたんだって。アメリカ印象派の画家って全然知らない! って思うだけあって、日本初公開の作品が多数来てます。私はウスター美術館そのものを知らなかったわ。

今ではあちこちの美術館で観られるモネの連作『睡蓮』を、初めて購入した美術館がウスター美術館なんだって。その当時の美術館とフランスの画廊とのやりとりの手紙も展示されていて、めちゃめちゃ興味深かったです。

見知っている『睡蓮』とはまた違った雰囲気の作品。左下の睡蓮が若干盛り上がって描かれていて目を引きました。とっても綺麗な作品だったー!

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展覧会では、アメリカの印象派画家・チャイルド・ハッサムの作品が数多くありました。
もちろん全然知らない画家さんだったんだけど、素敵な色調の作品や、ボストンの町並みを描いた作品は惹かれました。美術館とハッサムの作品購入についてのやりとり手紙も面白かったw

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同じくアメリカの画家、ジョン・シンガー・サージェントの作品。美術館関係者(誰だったかは忘れた)の依頼でその人の娘さんを描いた作品。背景に紫陽花ってのが気に入られなかったらしく未完に終わった作品なんだとか。私は素敵な作品だと思うんだけど……もしかしたら紫陽花の花言葉が気に入らなかったとか?(笑) なーんて思っちゃったw

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リンゴ園を描いた作品もとっても綺麗でした。ジョゼフ・H・グリーンウッドっていう画家さん。このリンゴの景色は現在でも観られるって、最後のフロアのビデオ上映で紹介してました^^

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他にも日本人画家の印象主義作品も多数あったのよ。
もちろん日本における西洋画の父、黒田清輝の作品も。(個人的にはこの人はあまり人柄が好きじゃない(笑))

面白いな〜って思ったのは、日本人の描く印象派チックな作品は、色彩がやっぱりどこか日本を思わせる色使いなんだよね。カラっとした空気じゃなく、湿気を含んだ日本の空気 & 四季を描いているからなのかもしれない。
そういう色彩の違いが国によってなんとなく表れるのかもしれないなーって感じながら楽しみました。

久米桂一郎や斎藤豊作の作品が良かったな。名前だけ備忘録のために書き留めておく^^

展覧会を観た後は、上野公園内でポケ活(笑)
ロケット団とのバトルをたくさんやって、リーダーから卵を回収! 時間がなくなってしまったので、外ランチはしないで駅構内でまい泉のエビかつサンドを買って帰りました。(母にビデオ電話をする約束をしてたのだ)

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夜は宅配生協のカタログを見ながら、あおと長風呂(笑)

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*****
この展覧会は巡回します。興味があったら是非!
普段観られない作品がたくさんでしたよー^^

印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵
東京都美術館
2024 年 1 月 27 日 ~ 4 月 7 日
https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_worcester.html

【巡回】
郡山市立美術館(福島) 2024 年 4 月 20 日 ~ 6 月 23 日
東京富士美術館(八王子) 2024 年 7 月 6 日 ~ 9 月 29 日
あべのハルカス美術館(大阪) 2024 年 10 月 12 日 ~ 2025 年 1 月 5 日



秋には都美に田中一村が来る〜!
めっちゃ嬉しい!!! 『アダンの海辺』にも再会できるんだわ!

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トーハクで特別展「中尊寺金色堂」を観てきました [アート]

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1 月 23 日はトーハクへ!
楽しみにしていた 建立900年 特別展「中尊寺金色堂」の初日です。

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世界遺産にも登録されている平泉。今回は中尊寺の金色堂、中央壇に安置される国宝の仏像 11 体すべてが東京に出張してきてくれたんです!

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平泉には 2011 年の夏、母とパックツアーで訪れたことがあるのだ。
もちろん中尊寺にも参拝してます。でもね、なにせツアーだったので観る時間がない!

国宝・重要文化財 3000 点以上を所蔵している讃衡蔵も見学したんだけど、ツアーガイドさんが「さーっと見たら 3 分で出てこられますが、15 分とりますね」って言うノリですよ。時間を取ってもらえなかったの。

金色堂もゆっくり観る時間はなく、めっちゃ後ろ髪をひかれながら、それでも虹の橋に居るゆず猫ちゃんへのお線香だけはゲットして、泣く泣くバスに戻った記憶があります。

いつか機会があれば個人旅行で訪れて、ゆっくりゆっくり観たいと思っていた中尊寺。今回、国宝が東京に来てくれたので 2 時間くらい堪能しましたわ(笑)

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説明するまでもなく、平泉と言えば奥州藤原氏。
初代・藤原清衡(きよひら)は平安時代後期、前九年合戦・後三年合戦に勝ち残り、北東北から蝦夷島(北海道)までを勢力下に入れて、平泉を本拠にしたのだ。

そこに建てられた寺院が中尊寺。建立に託した思いの現代語訳は以下のとおり。
("古寺行こう" の中尊寺より抜粋)

この地では長い間、戦いが続き、官軍も辺境の兵も死ぬ者が多かった。
鳥獣や魚介の類いで殺されたものも数え切れない。
それら、なんの罪もなく死んだものたちの霊魂が、この鐘の音に導かれて浄土に赴くことを願う。

生きとし生けるものの現世の浄土、それが中尊寺を含めた平泉なのかもしれないね。
頼朝よ、分かるか!?(笑)(笑)


さてさて。じっくり観たかったお宝のひとつは華鬘です。
金色堂の中に飾られている『金銅迦陵頻伽文華鬘』だよ。国宝です。

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迦陵頻伽(かりょうびんが)は人頭鳥身で極楽浄土に棲んでいるの。歌声がとっても綺麗なんだそうです。私は生まれ変わったら迦陵頻伽になりたいのだw(なんて身の程知らずww)

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展覧会場に入ってすぐのところには大型ディスプレイがあって、8KCG で原寸大に再現された黄金に輝く金色堂とその内部を観ることができるよ。まじ圧巻です。

会場内は中央壇に安置されている仏像がズラリ。
金色堂は奥州藤原氏の墓堂でもあるので、須弥壇の内部に置かれた棺には今も奥州藤原氏のご遺体が納められているの。副葬品の金塊なんかも展示されていたよ。

仏像を観ていると心が安らぎます。
地蔵菩薩を観てたら、その穏やかな表情に泣けてくる。今回 6 体の地蔵菩薩が出張してきていて、3 体ずつ左右に展示されていたんだけど、どちらも真ん中のお地蔵様の表情が好きだったな。

そして今回の展示で一番感動しちゃったのはコチラ。
金光明最勝王経金字宝塔曼荼羅!! 国宝です。通常非公開で、中尊寺でも普段は複製を展示してるんだそうな。今回は本物を観ることが出来ます。

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宝塔は絵のように見えるでしょう。
じつは違うの。経文を写書した文字の集まりなんだよ。

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溜息しか出ない。圧倒されます。
経文 1 巻分を塔にすべて書き写しているんだって。この経が国土に広がれば、国は豊かになり人々は安らかに暮らせると説かれているそうな。裏を返せば、この時代はそんな平安な時代とはほど遠かったということだよね。強い願いが込められたその経文に感動したわ。

描かれている絵はね、ちょっとユーモラスだったりして笑みがこぼれました。
第七幀(この記事の画像は第三幀と第六幀)には、風神雷神も小さく描かれていて、めっちゃ可愛かった^^

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写真撮影 OK だったのは金色堂の模型。
昭和の大修理の際に得られたデータに基づいて製作されたんだって。

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内部の装飾もめっちゃ凄かった!

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本館の特別5室での展覧会なので、スペースは広くないんだけど見応えがありました。2 時間くらい会場から出られなかったわ(笑)
やっぱりまた平泉は訪れたい!!

満足して帰宅。
お昼ご飯はエビとズッキーニのパスタ^^

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*****
建立900年 特別展「中尊寺金色堂」
東京国立博物館 本館特別5室
2024年1月23日〜4月14日
https://chusonji2024.jp


※ 今回の画像は 2023 年刊行の『古寺行こう』中尊寺からパチリしてます。清衡の現代語訳もここから抜粋。

隔週刊 古寺行こう(24) 中尊寺 2023年 2/7 号

隔週刊 古寺行こう(24) 中尊寺 2023年 2/7 号

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2023/01/24
  • メディア: 雑誌



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特別展『本阿弥光悦の大宇宙』と独立書展 [アート]

あおくん、リビングのドア前でボンヤリ中。

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その様子をドアの向こうに居るおとーちゃんが見ていることには気づいてないようです(笑)

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さて、この日はトーハクで始まった特別展の初日!
行ってきましたよ〜。

特別展『本阿弥光悦の大宇宙』です。空いていたのでノンビリゆったり楽しめました。

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本阿弥光悦は戦国時代〜江戸時代を生きた人物。
私の中では俵屋宗達が下絵を描いて、そこに和歌を書いた印象がとっても強いなあ。でももともと本阿弥家は刀剣鑑定の名門。幼い頃から審美眼などもしっかり養われていたんだねえ。

会場に入ってまず出迎えてくれたのは、国宝の舟橋蒔絵 硯箱です。上のチラシ ↑ に載っている作品ね。以前テレビでこの硯箱の秘密について解説してくれていて、すごいなーって思ったんだよね。この盛り上がった形は橋を表しているんじゃなかったかな。

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展覧会では本阿弥家によって選び抜かれた名刀がずらりです。
私自身は刀剣は詳しくないしそこまでガッツリ観るわけではないけど、刀剣好きの人にはたまらない空間かもしれないって思ったわ。

本阿弥光悦の書いた文字を見ていると、書くことが本当に好きな人だったんだろうなって思っちゃう。読めないんだけど、文字のリズムが小気味良くて良いな〜って思えます。
脳卒中が原因なのかな? 手が震えるようになってしまったようで、文字の揺れが出てきている晩年の作品もいろいろ。本人は心外だったかもしれないけど、それはそれで味わいがあるように見えちゃう。

光悦作の黒楽茶碗も美しかった!
手づくねで成形された楽茶碗。手に持ったらしっくりくるんだろうなーって思いながら眺めました。

今回図録は買ってこなかったので、写真パチリで紹介できないんだけど、気になる人は公式サイトを覗いてみてね。光悦の多才っぷりを堪能できる展覧会でした。
これからテレビでもいろいろ紹介されるみたいだね。

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のんびり作品を観て回って、11時半くらいに会場を出ました。
お腹ぺこぺこだったので駅構内のじゃんがら〜。この店は回転が速いのでイイ!(笑)

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*****
本阿弥光悦の大宇宙
東京国立博物館
2024年1月16日〜3月10日
https://koetsu2024.jp
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2617

*****

別の日。
六本木の国立新美術館に来ました。

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もとソネブロガー、宮本洋志さんが作品を出展している独立書展に来たよ^^

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『雪は……』というタイトル。ジャム詩だって。

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" 雪はその白さから 治る日はないだろう "

なんかすごい意味深!
真っ白な雪が降り積もった平原に、この文字が描かれているように見えました。雪は白いまま、白以外にはなれないのだから、その現実を受け入れようって言うようにも思えちゃった。
めちゃめちゃ雪景色を感じてしまったよ。

あとでこの詩を検索したら、ジャムはフランシス・ジャムと言ってフランスの詩人(19~20世紀)なんだね。

云っておくれ きかせておくれ、
わたしは治るだらうか?
わたしの心臓のこの病気から?

恋人よ 恋人よ
雪はその白さから
治る日はないだらう


なるほど、不治の病にかかっているのか。そう思うと切ない作品に見えてくる。
でも会場では雪降る静かな情景が浮かんだわ〜^^

独立書展は 1月21日(入場無料)までです。

この作品を観たあとは渋谷へ。インスタ猫友ランチ飲み〜!の記事は次回に続く^^


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トーハク友の会更新と、店探しフィールドワーク [アート]

ニャンモックでお昼寝中のあおくん。

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おかーちゃんは、ちょっと出掛けてくるね〜。
声を掛けたら寝ぼけ顔でした。ちなみに今日の記事は無駄に長文(笑)

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この日はトーハクに行ってきました。1 月 2 日にも訪れてるけど、今回は友の会の更新〜。新たに入会して、特別展の鑑賞券もゲット。これは 16 日から始まる特別展「本阿弥光悦の大宇宙」でも利用する予定^^

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このほかに、ミュージアムシアターの無料鑑賞券ももらったよ。
さて、せっかくトーハクに来たので常設展示もまた観ていこう。長谷川等伯の松林図屏風はまだ展示されてるからね。2 日に来たときと違って、お正月休みも終わった平日なので空いてるよ。

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いつもなら短期間で展示は終わってしまうんだけど、長谷川等伯は七尾の出身。
能登半島地震の義援金募集期間にあわせて、能登にゆかりのある「松林図屏風」の展示期間を 1 月 28 日(日)まで延長して展示してるんだって。

こちらは室町時代。雪村周継の『鷹山水図屏風』

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この屏風の中に、隠し絵のように兎が居るようですよ〜。
どこかなー。

猛禽の鷹ちゃんの目線を追えば……

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その先に獲物となる兎ちゃんが居るよね。

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ココ(笑)

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トーハクをあとにして、東京駅に向かいます。
本日 2 つめのミッション( 1 つめはトーハク友の会の更新だったw)、店探しフィールドワーク!

じつは今月末頃に kuwachan と ake_i さんとランチ飲みをすることになったの。で、ake_i さんも参加となると場所は東京駅界隈が都合が良いのよ。

ネットで昼間から普通におつまみを食べて飲める店を検索していたんだけど、なかなか見つからない。こうなったら現地調査だ! ってことで東京駅に降り立ったのでした。

サラリーマンがランチタイムで街中に出ている時間帯。
気分はフィールドワークなのでインディ・ジョーンズ博士のような服装でウロウロする場違いな私。気になるお店に入ってランチタイムの飲みの話をするんだけど、やっぱり昼間はランチメニューのみの提供ですって言われるのが多数。お酒は飲めるんだけど料理がランチ限定メニューなのだ。

コースならありますって言われるんだけど、コース料理が食べたいわけじゃないのよね。舌の肥えている kuwachan や ake_i さんだからねぇ。さて困ったぞ……と、駅まで戻ってきて
グランルーフの 2F に行ってみた。

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【気になったお店の写真^^ 今度行ってみたい】

おおお!?
ここ、よさげだけど、どうだろう??

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店内に入って「すみません〜」と声を掛ける。
「平日の昼間にお酒を飲みながら、夜メニューのおつまみは食べられますか」って聞いたら「大丈夫ですよ。うちは通しの営業で昼からグランドメニューをお出ししてます」と心強いお言葉!!

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そういうお店を探していたのよ!!
いちおー 2 時間ということをお願いしてるけど、当日のお席の状況次第ですってことなので、空いていたらずっと居て OK ってことよねww
「かなり飲むメンバーです!」って言ってきた(笑)

kuwachan にメッセージを送るとすぐに反応があって OK! ってことだったので、その場で予約してきました^^
ミッション完了!

続いて、第 3 のミッション会場に向かうのです。
長くなったので続く(笑)


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東大で『骨が語る人の「生と死」』を観る。 [アート]

NHK オンデマンドで縄文人の話を観てました。
現代の日本人は周辺アジア(東アジア)の人々とは異なる DNA の特徴を持っているの。それは現代日本人が縄文人の DNA を持っているから。

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縄文人は大陸の現代人とは誰とも似ていなくて、かなり独立した系統なんだって。
それじゃあ縄文人はいったい何者?

アフリカから出てきたホモサピエンスが、日本に入ってきて縄文人になって、それはどんな人?って番組だったわけなんだけど、それを解説している東大教授を見て思い出した!!

そうだ!
東大の総合博物館で骨の展覧会が開かれているんだった!

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前置きが長くなったけど、NHK オンデマンドを観たあと、東京大学まで出掛けました。今回の記事は過去の人とは言え、人骨の写真が出てくるので抵抗のある人はスルーしてください。そして今日は長文です。



本郷三丁目に降り立つのは久しぶりだなー。
コロナ禍のあいだは、東大構内には一般の人は入れなかったからなぁ。この日、赤門はなぜか閉鎖されていたので違う門から入りました。

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本日の目的地。東京大学総合研究博物館。
こちらもしばらく耐震工事(?)をしていたので休館だったのよねー。

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館内に入って特別併設展示『人類先史、曙』の、明治期の人類学標本を観ていったよ。初めての縄文人の全身骨も展示されてました。あとはね、土偶^^

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本日観に来た特別展示は、館内一番奥だね。

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『骨が語る人の「生と死」日本列島一万年の記録より』です。
2024 年 2 月 22 日までの開催。入館無料。

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遺跡から発掘される骨からわかる、祖先たちの知られざる素顔を探る展覧会。ここの博物館には日本各地で収集された古人骨が数千体分保管されているんだって。その骨が語る生き様、死との向き合い方、病魔との闘いが紹介されてました。かなり興味深かったです。

まずはね、日本史上最高のマッチョマン!
縄文人男性の上腕骨。猟(もしくは漁)をしていた集団のなかでも、海辺に暮らす集団は積極的な海洋活動をしていたみたいで、かなり逞しい腕^^

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左が列島史上最も太い縄文人の上腕骨で、右は江戸時代の平均的な男性の上腕骨。逞しいぞ、縄文人(笑)

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縄文人は歯並びは本当に綺麗だったみたい。
しっかり噛んで食べていたから顎が発達していて、とても綺麗な歯並びなのだ。でも抜歯の文化があったので、大人は前歯が無くなっているんだよね。

成人儀礼だとしても、立派に頑丈に生えている歯を抜くのはかなり痛かっただろうなあ(>_<

11歳の子の下顎。生えている永久歯は綺麗だねえ^^
子供の歯とは思えない立派さだ。

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大人の縄文人。ずいぶんと抜歯してるなあ。よく噛んで食べているのか奥歯もすり減ってきてるね。

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縄文の頃は歯並びが良かったんだけど、古墳時代後半になると渡来人系の集団が多く入ってきたのよね。歯並びも変わってきますよ〜。
古墳時代に出現した「反っ歯」ちゃん。鎌倉時代以降に顕著になったみたい。

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江戸時代になると、産業 & 流通が発達してそれに伴い寿命は延びて小顔化が進んだんだって。この「小顔化」は柔らかく調理された食物が引き起こした顎骨の発育不良が原因。歯並びの乱れが顕在化したんだそうな。ちなみに江戸時代は日本史上いちばん低身長だったとか。

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ああ、まさに私の歯と同じww
私も顎が小さくておまけに顎関節症だよ。でも生まれてこのかた虫歯にだけはなったことがない。

「死との向き合い方」コーナーでは時代によって変わる埋葬方法が展示されてました。
縄文時代、古墳時代の埋葬を見ていって、奈良〜平安時代。この頃は庶民は遺体を山野に放置するのが普通だったみたい。墓を重視しない時代風潮だったんだね。

中世になって集落の周縁に共同墓地が作られるようにはなったけど、寺の境内に墓が作られるようになったのは近世。江戸幕府が檀家制度を導入したことと、戦もなくなり経済が安定して大衆の間で葬礼への関心が深まってきたからだとか。

現代ではそんな墓も墓守がいなくなってきて、次の文化に向かっていくんだろうな。北海道のリュカ家もとっくに墓じまいしております(笑)

「病魔との闘い」コーナーではガンに冒された縄文人の骨が展示され、室町時代の梅毒感染の骨などもありました。こんなふうに昔の人の骨からどんな病気に罹っていたのか分かるのもすごいなー。
展示スペースは広くなかったけど、かなり面白く観ることが出来ました^^

博物館を出て、せっかくなので安田講堂をパチリしていこう〜!
安田講堂内は、一度だけ見学したことがあります。興味のある方は以下のリンクからどうぞ。

【コロル2世、東大生になる?】
https://rongo-rongo.blog.ss-blog.jp/2015-12-10

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ポケ GO を起動すると、安田講堂はジムになっていて黄色チームが占拠していたので便乗してポケモンを配置^^

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敷地内から赤門をパチリして東大をあとにしました。

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本郷三丁目は勤務地だったので 15 年くらい通った場所。そのあと浅草勤務になったんだー。懐かしいのでウロウロしていたら chocoZAP を発見。今日はまだ運動してなかったので寄ってみた!

店内に入ると、なになに!?
私がいつも通っている店舗よりも広いし、飲み物も置いてあるし、トレーニングマシンの種類も豊富!
しかも各マシンにタブレットが付いていて、使い方の動画が流れてる〜〜〜

きっと人が多く利用する場所なんだろうな。。。。いつも通っている店舗との待遇の差をかなり感じながら、使ったことのないマシンでトレーニングしてみましたw
違う筋肉を使ったので、翌日は体が痛かったです(笑)

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