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ウポポイの国立アイヌ民族博物館 [アート]

昨日は美術館から帰ってきたあと偏頭痛で寝てました^^;
夜は相方くんの仕事のお手伝いでブログ訪問出来ず。今日は遊びに行きます!



札幌帰省日記。2日目は白老にあるウポポイまでやってきました。

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ウポポイの前身は「しらおいポロトコタン」で、アイヌ民族の文化を紹介する施設だったの。昔の写真を見て、子供の頃に訪れたことがあるって思い出したよ。めっちゃ鄙びた印象が残ってるな。
それが 2020 年にいろいろ整備されて「民族共生象徴空間」としてウポポイが開設されたみたい。そのときに新たに国立アイヌ民族博物館が建設されたのだ。

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施設自体は、めっちゃお金をかけて作ったわりにアイヌとは関係ないものも売ってるし、体験施設もただの見世物だというような道民の非難もあるようですが (^^;
今回の私の目的は国立アイヌ民族博物館なので、あまり気にしないww

トーハクにもアイヌや琉球文化のコーナーはあるんだけど展示数が限られていて、常々がっつりアイヌの歴史に触れたいと思っていたの。縄文〜アイヌ〜和人の関わり諸々を知りたいのさ。

でもまずはポケGO で、ウポポイを訪れた記念のルアーモジュールを焚く(笑)



すっかり変わってしまって、過去の記憶はまるで役に立たない。
ああ、でもポロト湖はなんとなく覚えてる。



入口で記念に母をパチリ。



こういうキャラクターがアイヌとは無関係って思われるのか?(笑)
ウポポイ PR キャラクター トゥレッポんって言うらしい。トゥレッポって言うのはアイヌ語でオオウバユリのことなんだって。

綺麗な施設が見えてきました。



11時半から体験交流ホールでは、伝統芸能の上演があるので、観る場合は整理券を先にもらって下さいとアナウンスされたけど、博物館が目的なのでパスしました。
ウポポイもこの日の目的だったけど、日帰り温泉に行くのもこの日の目的だったので、帰りの特急列車のチケットは既に買ってあるのだ。その時間まで博物館に居るの!(笑)



館内に入って、エスカレーターで展示室のある 2F へ。
窓からは良い景色が広がります。ポロト湖を中心に、左側には体験学習館や体験交流ホールがあり、右側にアイヌの昔のチセ(家屋)が再現されているみたい。



博物館にはアイヌ民族の視点で、ことば・文化・歴史に関する資料や遺物が展示されてました。宗教儀式に使われるもののなかには、神道に通じるものもあったりして、それはすなわち縄文に遡ることが出来るのだろうかとぼんやり思ってみたり(笑)



弥生時代に移行していった本州にはない擦文土器。実物を見てちょっと感動。



松前藩による制圧がかかる前は、アイヌ人たちは自由に日本の他の地域や世界と交易をしていたんだよね。ロシアの奥地まで交易をしていてその広さに改めて驚くよ。アイヌ人たちにとって不利益極まりない松前藩の取引にもイラついたw
鮭と米の交換条件、酷すぎだったよ!

北方民族分布は本で読んでいた民族の名前が地図で表されていたので、すごく分かりやすかったです^^

明治政府が関与するようになると、毒矢の仕掛け弓を使うことが出来なくなって各地で抗議の嘆願書が出されたみたい。その資料も展示されてました。当時のアイヌの人たちにとっては死活問題だったろうな。

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日本地図に北海道が描かれるようになって、それがどんどん今の北海道に近づいてるパネルなんかも面白かったです。やっぱり北海道って、日本じゃなかったんだなって思っちゃったww

ロシア人とは明らかに違うから、やっぱり日本に組み込まれるのは自然の流れだったのかもしれないけど、アイヌ人がもしも和人ではなくロシア人に味方をしていたら今はどうなっていたのか。北海道アイヌ民族は消えていた可能性もあるし……北海道を拠点に日本はロシアにガンガン攻められていたかも? と、露寇事件が頭をよぎる。

和人からも不当な扱いをタップリ受けたけど、やっぱり日本人になって良かったのかな。日本の先住民としてちゃんと認められたし。。。と、いろいろぐるぐる考えました。

じっくり展示を観ることが出来て満足。
現在日本で活躍しているアイヌの人たちのコーナーは流し見になってしまったかな。やはり本場(北海道)の博物館。私にとっては見応えのある展示で良かったです。

お腹も空いたのでフードコートへ。
特急列車が出る時間まであと 50 分くらい。ザンギカレーを食べたよ。行者ニンニクがたっぷり効いたザンギでございました。美味しかった^^



食後は敷地内を少しだけ散歩して、それから白老駅に向かいました。
この日は本当に快晴で、気持ち良い散歩が出来たよ〜。



さあ、お次は日帰り温泉へレッツゴー!


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