SSブログ

メトロポリタン美術館 古代エジプト展「女王と女神」を観ました [アート]

デュフィ展を観た日、朝一番で東京都美術館に行ってました。
メトロポリタン美術館所蔵の古代エジプト展「女王と女神」を観たのでした^^

チラシです

古代エジプト史において統治に成功した女性のファラオ、ハトシェプスト女王。
「女性」をテーマにして、ハトシェプスト女王にまつわる品々、そして女神たちの品々を集めた展覧会です。

楽しみだね

ハトシェプスト女王は新王国時代第18王朝のファラオ。
夫のトトメス2世の死後、継子であるトトメス3世が若すぎたため、ハトシェプスト自身がファラオになったのでした。

ファラオは伝統的に男性が担っていたので、ハトシェプストもあごヒゲを付けた男性の姿で描かれることが多いのでした^^
こんな感じにネ↓

女性でも男性

こちらはオシリス神として表されたハトシェプスト女王の頭部。オシリス神は男性だけど、この像は心なしか頬がふっくらしていて、ハトシェプストの女性らしさが表れてるように思いました。

綺麗でしょ

ハトシェプストのことはナショジオの2009年4月号でも取り上げられていたので、とても印象に残っています。
王家の谷で100年以上前に発見されたミイラ。このミイラがハトシェプスト女王だと2007年に判明したのです。そのミイラは棺にも入れられず墓に放置され、黄金のサンダルや指サックもなし。宝石などの財宝もなくうち捨てられていたのよ。

これがミイラ
※この写真はナショジオより拝借。本展覧会とは一切関係ありません^^

ハトシェプストは約20年もファラオとして在位し、その間に大きな戦争は一度もなく、交易に力を注ぎ、巨大葬祭殿があるのに、ミイラはなんて悲しい状態になっていたんだろう。

ハトシェプストの死後、継子だったトトメス3世がファラオとして統治。
そしてハトシェプストの名前が書かれたものを破壊していったのです。最初は、継母に虐められた息子が憎悪に駆られて破壊したと言われていたけど、ハトシェプストの死後20年も経ってからの破壊と判明。従って恨みによるものではなく、政治的理由があったという説が有力になりました。

ハトシェプストは暗殺されたのではという説もあったけど、ミイラが発見されたことによって病死だったことが判明してます〜。

いけないいけない。展覧会から話が逸れたw
展覧会ではファラオや王妃が身につけたアクセサリーもたくさん展示されていました。

じゃじゃーん

ヤマネコのブレスレットはめちゃめちゃ可愛かった♪

どうですか!

でも一番心を奪われたのは、ヤグルマギク形の線条細工ネックレス!
金製の小さな輪を接着してビーズをつくり、それをネックレスにしているんだけど、本当に繊細な作りで見入ってしまいました。こんな凄いモノが紀元前1200〜紀元前1186年に作られたんだから(@o@

すごいのよ

トトメス3世の3人の外国人妻(政略結婚していたようです)の墓から出土した品も美しかったですよぉ。

ファラオや女王、王妃に関する展示品を楽しみ、神様の世界へ。
女神のレリーフや像を満喫できます。

バステトもいいけどセクメトもよかった

そんなに混雑してなかったので、のんびり楽しめた展覧会です。
面白かった!!(^▽^)

ちなみに今回の展示作品は、すべてが日本初公開とのことです(^-^)

−−−−−−−−−−−−−−−−−
メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神
東京都美術館
2014年7月19日(土)~9月23日(火・祝)
9:30~17:30
※毎週金曜日、8月12日(火)~8月17日(日)は9:30~21:00
(入室は閉室の30分前まで)
http://met-egypt2014.jp

巡回:神戸市立博物館 2014年10月13日~2015年1月12日


NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2009年 04月号 [雑誌]

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2009年 04月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社
  • 発売日: 2009/03/30
  • メディア: 雑誌



---------
キリコ展を開催するんだねー。めちゃめちゃ久しぶりのような気がします。
キリコやマグリットは、絵画に興味を持つきっかけをくれた画家たち。
やっぱり見ておかねば??(笑)

チラシです

汐留ミュージアムで、2014/10/25から開催です。
nice!(64)  コメント(30)  トラックバック(1) 
共通テーマ:アート