SSブログ

御岩神社の参道は清々しくて気持ちが良い [ふらり旅・イベント]

茨城の旅、最初の目的地。
『常陸国風土記』にも載っている御岩神社に来ました。

【御祭神】
・国之常立神
・大国主命
・伊邪那岐尊
・伊邪那美尊 ほか

IMG_6299.JPG

御岩神社の筆頭御祭神は国之常立神(くにのとこたちのカミ)です。
古事記では、序盤にたった一行書かれて終わってしまう神様。それが国之常立神なのだ。
「これは生まれるべき地を神格化した神である」って書かれてるだけ(笑)

IMG_6554.JPG
【黄色い矢印が国之常立神 / 画像は学研の本をパチリ】

世界が作られた最初の頃に現れた非常に重要な神なんだけど、その素性は謎に包まれてるの。明治期から昭和にかけての古神道の思想家や国学者たちは、それまでの記紀神道において封印されてきた重要な神と位置づけてるそうです。

じつは国之常立神を祀っている神社はあまり多くなくて、Wiki で調べても21社。全国に約44,000社もある八幡神に比べると全然違う。
やっぱり記紀以前の古い神様だって思ってしまうよね。もしかしたら昔はもっとたくさんあったけど、神様の上書きで、違う神を祀ることになってしまった神社もあるんだろうな。

鳥居で一礼して境内に入ると、空気が全然違う〜!
まっすぐに伸びた杉が凜としていてカッコイイ!

IMG_6304.JPG

東京 (うちの界隈) では聞けない鶯の鳴き声が聞こえて、気分も盛り上がる♪

IMG_6306.JPG

境内図はこんな感じ。
もともとは御岩山(昔はカビレ【賀毗礼】山)をご神体とする、古来からの自然崇拝の地。御岩山からは縄文時代の遺跡も出ているんだって。遺物は何処で見られるのかなー。どんなものが出土したのか興味ある!

IMG_6308.JPG

参道が本当に気持ち良い。

IMG_6309.JPG

少し歩くと、御岩山の三本杉が見えてきました。
推定樹齢は600年で、幹周9m、樹高50mだそうな。県指定の天然記念物だって。大きさ比較のために相方くんに立ってもらったよ。(コロル2世も小さく写ってるのだ)

IMG_6311.JPG

立派さに圧倒される。

IMG_6314.JPG

新緑の木々の隙間から楼門が見えてきたよ。

IMG_6315.JPG

なんと立派な楼門。ちょっとここの神社の雰囲気にはそぐわない気もするけど(笑)
徳川斉昭(常陸水戸藩の第9代藩主)の文字が掲げられていたので、徳川家によって最初に建てられたのかしら? 水戸藩主は代々参拝するのが常例だったみたいです。

IMG_6316.JPG

門の左右には、もちろん阿形像と吽形像がデデーンと門を守っておりました^^

IMG_6317.JPG

楼門を抜けてからもまだまだ杉林の参道は続くのです。
これがほんっとうに気持ちいいんだよー。

え!?
御岩神社の拝殿&本殿はまだなの? って感じですが、記事は続く(笑)

だって国之常立神の話で長くなっちゃったんだもん!!
そして明日以降、多分ますますマニアックな話になっていくと思います。境内を歩いていて、単に清々しいだけの神社じゃなさそうな歴史を垣間見てしまった気がするよ。

興味ない人はスルーしてね。

日帰り旅、帰宅してから御岩神社はパワースポットとして有名だと知りました。個人的にはパワースポットという言い方は好きじゃないので、このブログではその言葉は使いません。いにしえから言霊を大事にする日本人に信仰されてきた場所だから、カタカナのこの言葉には抵抗があります。でもそれは私個人が感じることなので、パワースポットと言う人を否定してるわけではないのでご了承下さい^^

また、神様に関しては、記紀などに書かれるに至った【歴史】のほうに興味があるので、神様に対して失礼なことを書くこともあります。このブログではそれが多いかもしれません。不快に感じたらゴメンナサイ!



***** おまけ *****
5日は端午の節句でしたね。
今年も武将あおくん登場です!

C5D41A.jpg

あれれ?
なんか今年は勇ましいというよりも、可愛らしい武将さんだね。


nice!(85)  コメント(42) 
共通テーマ:アート