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展覧会『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち』 [アート]

19日は上野へ展覧会を観に行きました。
家を出たらマンション前の道に、なんとキノコが生えてた!(笑)

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さてさて。観に行った展覧会は、東京都美術館で開催中の『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち』です。

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1859年の開館以来、購入や寄贈&寄託によってコレクションの拡充を続けたスコットランド国立美術館。今回は、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品が来日しました。
展覧会の構成は以下のような感じ。

プロローグ スコットランド国立美術館
1章. ルネサンス
2章. バロック
3章. グランド・ツアーの時代
4章. 19世紀の開拓者たち
エピローグ

ルネサンス期に描かれた聖母子像などは、やっぱり高貴な感じがします。
このあいだ東京ステーションギャラリーで見たアンドレ・ボーシャンが描いたヘタウマな聖母とは違うww
でも個人的にはボーシャンの作品の方が親近感があって好き(笑)

全体を通して有名な画家の作品はあるけれど、ビビビって心にくる作品はあまりなかったかな。それはやっぱり、わたしがキリスト教の話を自分のものにしていないからに尽きると思われます。
そんなわけで、宗教画よりも日常を切り取った作品や 19 世紀の風景画のほうが楽しめました。

2章・バロック時代のフロア。
わ!素敵!って惹かれたのは陰影が美しいコチラ。キャプションを見るとベラスケスだ。18〜19歳の頃の作品なんだって。『卵を料理する老婆』
人物にあたる光、そして鍋の中の卵に自然と目がいきます。老婆の手もなんか惹かれたのよね^^

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3章・グランド・ツアーの時代。
イギリスのコレクターたちが、美術品の購入や文化的教養を深めるために「グランド・ツアー」と呼ばれる大規模なヨーロッパ旅行をした時代なんだって。18世紀の作品がズラリです。

フランソワ・ブーシェの『田園の情景』は三部作(?)になっていて、画面では分からないけど一番右の作品。眠っている女性の膝の上に居る猫がねww
この猫のちょっと不細工な顔が可愛かったのだ(笑)(笑)

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4章・19世紀の作品フロア。
フランシス・グラントの描いた『アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人』(長いタイトルだな)

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画家の結婚直前の愛娘を描いた作品なんだけど、着ている服と背景のコントラストが綺麗で、女性がすごく引き立っていて気に入った作品です。

ジョン・マーティンの『マクベス』は、荒野のなかを歩くマクベスたちの上で荒れる雲の流れが秀逸で、波乱を思わせる感じがすごく出ていてカッコ良かったです。

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エピローグのフロアにあったのは、フレデリック・エドウィン・チャーチの『アメリカ側から見たナイアガラの滝』 という大きな作品。

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滝の音まで聞こえてきそうな、なんともダイナミックな作品でした。右下にかかる虹も本当に綺麗だったの。
この作品を観ながら、わたしが思い描くナイアガラの滝は、カナダとアメリカどっちから見てる風景なんだ?って疑問に思ったわ。意識したことなかったよ。家に帰って画像検索したら、多分カナダ側から見てる景色かなー。



この美術館、開館当初は絵画を買うお金もなかったそうなんだけど、1919年にジェームズ・カウアン・スミスという人が当時の大金55,000ポンドを購入資金として遺贈したんだって。条件として、無名画家による愛犬の肖像画 <<カラム>> を永久に展示すること。それから自分亡き後、飼い犬の面倒をみることを提示したそうな。

その犬の作品は今回の展覧会には来ていないけど、館内最後のフロアにある映像で見ることができました。イイ話だ^^

ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ターナー、スーラ、モネ、ルノワール、ゴーガンなどなど、巨匠の作品が来日している展覧会です。有名画家の今まで観たことのない作品を観ることができました。興味のある人はぜひぜひ^^
平日の午前中でしたが、館内は空いてたよ〜!


+++++
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち
東京都美術館
2022年4月22日〜7月3日
https://greats2022.jp/


展覧会後のランチはダイエット中につきナシ!
家に帰って自炊したよorz...


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