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東京国立近代美術館で開催中の片岡珠子展、面白かった! [アート]

東京国立近代美術館で開催している 「片岡珠子展」 に行ってきました。

珠子ちゃん

この人のことを知ったのは数年前に見た 「美の巨人たち」 だったのですが、調べてみたら 2008年7月の放送でした。今回はじめて作品を実際に観ることが出来ましたよ(^^)

会いたかったおぉー

片岡珠子(たまこ)さんは、2008年に103歳で亡くなったのですが、ほんっと独特の作品で面白いです。私が個人的に感じたのは、全体的に原始的なパワーに溢れていて、その迫力に圧倒される感じ。

小さくて見えないねw

展覧会に出品するけど落選続きの珠子さん。女子美風なスマートな作品が描けなかったんだそうな。教員からも 「この個性をうまく伸ばせば面白いものになるが、伸びなかったらハナクソみたいなものだ」 と言われたんだって^^;

でも小林古径に 「あなたはゲテモノを捨ててはいけない。何年かかるか分からないけど、あなたの絵を絶対に変えてはなりません」 と言われて描き続けて開花したんだね。

笑っちゃう

おもわず笑顔が出てしまった作品 << 阿波風景 >> ↑ です。人も風景もとっても生き生きしていて音楽も笑い声も聞こえてきそう。

こちらは << 火山(浅間山)>> です。
すっごい大きい作品で、写真では分からないと思うんだけど、火山の大きさに比べて民家がすごく小さく描かれているの。

ど迫力

それによって、より火山の迫力、そして自然の圧倒的な力を感じました。
しばらくこの作品の前から動けなかったわ。

<< 海(鳴門)>> も気に入った作品。
平家物語の壇ノ浦の合戦をモチーフにした作品で、壇ノ浦で入水する幼い安徳天皇と平清盛の次女である建礼門院徳子が描かれてます。

綺麗です

平家物語でも、このシーンは大好きで読みながら号泣です。
安徳天皇に徳子が 「波の下にも都はございましょう」 と言って入水するシーン・・・思い出しても泣ける(>_<)
二人が着ている着物の文様も見事です。文様に関してはかなり興味があったみたいで、いろいろ勉強したみたい。

この作品 ↓ も、画面では見えないけど、かなり着物の文様がすごいんです。珠子が歴史的人物を描いた面構シリーズは、かなり見応えがあります。

面白い

今回展示されている作品はどれも大きいものばかりで、そして色彩豊か。パワーがみなぎっているので、ある程度自分も元気な状態で作品と向き合わないと、負けちゃうかもって気もしました。

スケッチや資料もかなり面白かった。渡欧した際の資料を見ても色のことが結構書かれていて、珠子が興味を持ったのは 「色」 でもあったんだなーって思いました。

スケッチ

晩年、裸婦像にも取り組んだ珠子。重力をともなう三次元世界の物体を、二次元の平面に表すということに挑戦していったんだって。それに関する考察が垣間見えるスケッチも興味深かったです。

超個性的な珠子さんの展覧会。面白かったです!
その後は常設展もちらりと覗いて・・・川瀬巴水の作品でクールダウン(笑)

アントニー・ゴームリー作の彼らにも挨拶をして・・・

やほー
アントニー・ゴームリー《 反映/思索 》

美術館お向かいの桜をパチリとして帰りました^^

どんより桜

あ、そうそう。【大阪万博1970 デザインプロジェクト】って展示も5月17日まで開催されてるよ。万博の写真や映像、模型などがあって面白かったです^^

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片岡珠子展
東京国立近代美術館
2015年4月7日〜5月17日
10:00〜17:00 金曜は20時まで
http://www.momat.go.jp/Honkan/kataokatamako2015/index.html

【巡回】
愛知県美術館
2015年6月12日〜7月26日

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