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琉球王国の文化に触れた模造復元品展 [アート]

昨日の記事の続きです。
トーハクの本館で『空也上人と六波羅蜜寺』展を観たあと、平成館にある企画展示室にも行ってみました。

3月13日まで、琉球王国文化遺産集積・再興事業の巡回展『手わざ-琉球王国の文化-』という企画展が開催されていたので覗いてみました。

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かつては琉球王国だった沖縄。この展示では、琉球王国に伝わる卓越した技術でつくられた作品の模造復元品を紹介してました。
模造復元品といえば、サントリー美術館で正倉院宝物の模造復元品展を観たばかり。興味が湧きます。

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復元に携わった専門家や技術者は県内外100人以上。
どういう材料でどんなふうに作られているのか、試行錯誤の様子もパネルを読んで伝わってきました。

この再興事業で完成した作品は、絵画、木彫、石彫、漆芸、染織、陶芸、金工、三線の8分野だそうな。それぞれの分野の模造復元品がずらりと並んでおりましたよ^^

IMG_5158.JPG 【黄金のかんざし】

琉球王国時代の神女組織の頂点に立つ聞得大君(きこえおおぎみ)が使用したかんざし。16世紀頃に製作されたと思われるこのかんざしを例に、模造復元とは何かの説明がされてて分かりやすかったです。

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以下は自分のための覚書。模造復元とは。

◎ 原資料
模造復元をする際に、手本となるオリジナルの作品

◎ レプリカ
現資料の複製品。元々は作者自身の手によって製作された原作の写しを指す言葉だったが、一般的には制作者に関わらず複製品を指す言葉として用いられる。

先に載せた【黄金のかんざし】で言うと、現資料の型取りをして樹脂で形成。金箔を貼り現資料の輝きを再現。経年の汚れやシミを絵の具で表現している。見た目は現資料と同じだが、材料は異なる複製品。

◎ 模造復元品
現資料について調査・研究を重ね、製作された当時の姿を忠実に復元し、新たに製作することを指す。製作に於いては可能な限り製作当時と同じ材料と技術を用いる。

先に載せた【黄金のかんざし】で言うと、現資料の製作技法を復元し、0.4mmの銅板を叩き出し、水銀鍍金を施して仕上げた。経年劣化は表現しないため、製作当時の輝きを観ることが出来る。
模造復元は途絶えた製作技法の復元を行うため、学術的な意義がある。

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とても勉強になりました。
2022年5月3日からはトーハクの平成館で、沖縄復帰50年記念の特別展『琉球』が開催されるので、これも要チェックだな。この展覧会は九州国立博物館にも巡回予定だって。


最寄り駅に着いて、てくてく徒歩で帰宅。家の近所の神社に立ち寄って参拝していきます^^
枝垂れの梅が綺麗に咲いてましたよ。

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ここでもマスクをずらして香りを楽しむ(笑)

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家に帰ると「どこ行ってたにゃー!」とブサイク顔で怒ってるあおくん。
ソファーに乗って「フミフミするにゃ!」って言うので付き合って添い寝して3時間も昼寝してしまったわw
9時過ぎから13時までうろうろしていたからね ^m^;

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この日は歩いたぞー!このカードも初ゲット。
「森」のデコピクミンもコンプリートできたし^^

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あ、そうだ。
東京都美術館では、いよいよ夏に『ボストン美術館展 芸術×力』が開催されます!
2020年に開催予定だったけど、コロナ禍で中止になってしまった展覧会。

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日本に里帰りの品々、楽しみだ〜!
2022年7月23日〜10月2日だって^^
https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_boston.html


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