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新・北斎展 HOKUSAI UPDATED [アート]

森アーツセンターギャラリーで開催中の「新・北斎展」に行ってきました。
森アーツは入口のざわついた声が最初の展示室にも聞こえてくる構造なので、個人的にはどうも気乗りしない美術館なの。そんなこんなでモタモタしていたら会期が終わりそうな勢いだったので、慌てて行ってきたよ~。(3月24日までです)

言わずとしれた葛飾北斎。彼の絵師人生を紹介する大規模展覧会。国内外の貴重な作品はもちろんのこと、近年再発見された作品や日本初公開の作品を含むとその数約480点!(前後期展示の合計)

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20歳で浮世絵界にデビューしてから絶筆まで、 6 期(画号別)にわけて作品を紹介していて、見応えのある展覧会でございました。

北斎展は過去にいろいろ行ってるし、トーハクにも浮世絵の所蔵品はいろいろある。なので今回わたしは肉筆画をメインに楽しみました。
北斎は絵師人生で画号を変えているんだけど、琳派の俵屋宗理の名を襲名した時代の肉筆画は、わたしはあまり観ていなかったので新鮮でした。

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見事だったのは「津和野藩伝来摺物」です。全点初公開の摺り物。これは津和野藩の藩主・亀井家に伝わるもので、特別に摺られたものなんだそうな。大事に保管されていたので色がまだ綺麗に残っていて目を奪われました。

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撮影OKポイントはコチラ。

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<< しん板くミあけとうろふゆやしんミセのづ >>

描かれたパーツを立体的に組み立てる組絵です。北斎が得意とした分野らしいですよ。完成したものをちゃんと計算して描くんだからすごい才能だよね。写真は、組み立てた完成品の拡大模型です。おままごとをして遊びたくなるよ(笑)

西新井大師總持寺所蔵の作品も、ど迫力!

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向日葵の肉筆画は初めて観たかも。そして右の富士山から龍が天に昇っていくように見える作品は、北斎の最晩年作品の一つ。以前も他の展覧会で観たとき、北斎自身がさらなる高みを目指してこの世を去っていくように見えたのでした。

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今回の展覧会の監修をした永田生慈氏は、北斎研究の第一人者で蒐集数は2000を超えるんだろうな。残念ながら展覧会を観ることなく2018年に没してしまいましたが、遺志によってこの展覧会に出品された所蔵品は、今後は彼の故郷である島根県のみで公開されることが決まってます。島根に行ったときは、島根県立美術館に行かなくちゃだね(笑)

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新・北斎展 HOKUSAI UPDATED
森アーツセンターギャラリー
2019年1月17日~3月24日
https://hokusai2019.jp/

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展覧会のあとは仕事でした。
んー、本当はビールが飲みたかったなあ(笑)
森ビル界隈のお店は全然分からないので、ビル内にある百鳥というお店で「塩レモン唐揚げ定食」を頼みました。

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あ、しまった。ご飯は半分で良いですと言うの忘れた・・・
唐揚げも大きいのが 5 個もあって、お腹がいっぱいになりました。わたしには 4 個で十分だったなww

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ごちそうさまです。

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