黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝- を観てきた! [アート]
4月12日。うみを病院に連れて行ったあと出かけたのは東京国立博物館の表慶館。
この日から「黄金のアフガニスタン」展が開催だったのです!!
文明の十字路として栄え、シルクロードの拠点として発展したアフガニスタン。古代遺跡から多くの貴重な品々が発掘されて、アフガニスタン国立博物館に展示されていました。
1979 年、国内情勢が不安定になりソ連の軍事介入。1993 年にはロケット弾の砲撃により、国立博物館は大きな被害に遭い、多くの文化財が破壊、そして略奪、消失。貴重な遺産は永遠に消失したと思われていました。
ところが、1989 年にアフガニスタン国立博物館の職員たちが秘密裏に秘宝の数々をある場所に運び出していました。このことは彼らの家族にさえ知らせず 14 年もの間、沈黙が守られたそうです。
秘密の場所とは、大統領府にある中央銀行の地下金庫。
偶像崇拝を否定し、文化財の破壊を繰り返したタリバン政権が崩壊し、2004 年に沈黙が破られ、金庫が開けられました。
守られた秘宝は世界10ヵ国を巡回して、今年日本にやってきたのです。
もうね、よくぞご無事で!!!って思うだけで、目がうるうるの展覧会でしたよ。
この展覧会では、そんな守り抜かれた秘宝がたくさん。
アフガニスタンの先史時代 ( 前2100年~前2000年頃 )の黄金の出土品や、紀元前 300 年頃にアフガニスタン北部に作られたギリシャ人の植民都市からの出土品などが展示されてます。
「金の丘」を意味するティリヤ・テペで発見された、遊牧民族の有力者の墓からの出土品は、目を奪う美しさでした、手つかずで発見されたんだって!
1世紀くらいの遺物だそうです。
細工がめちゃめちゃ精巧なものが多くて、溜息ものだったよーーー!
首都カブールの北約 70km に位置するベグラムという都市遺跡からは、ギリシア・ローマの神々や、インド女神の装飾品が出土していて、シルクロードを経由した東西交易が盛んだったなーってことが実感できます。
1979 年のソ連軍のアフガニスタン侵攻。
これによって多くの美術品が略奪されて国外に流出しました。その流出文化財は日本にも流れてきて、平山郁夫がその保護活動をしてました。
アフガニスタンの情勢が安定するまで、流出した文化財を日本でも保管し、安定後アフガニスタンに返すというものです。
テロの脅威が多い今の時代、こういう活動はどんどんしてほしいって思う。
今回 15 点がアフガニスタンに返ることになったそうで、その作品も展示されていました。どうぞ次の世代まで受け継がれますように。
とっても素敵な言葉が書かれていましたよ。
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」
ほんとそうだなーって思う。
明治の日本。とにかく突っ走った西洋化。もしあのとき廃仏毀釈で多くの寺院が破壊されて、文化財が失われていたら、日本は滅んでいたかもしれないって思いました。ううう、、、岡倉天心さんありがとう。フェノロサさんありがとう。南方熊楠さんありがとう (ToT
さてさて、この展覧会に関連して、東京藝術大学大学美術館でアフガニスタン流出文化財に関する展示があると知ったので、そっちにも足を伸ばしてみました。無料で観られるんだって。
そのハナシは次回。
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特別展
黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-
2016年4月12日〜6月19日
東京国立博物館 表慶館
9:30~17:00 ※金曜は20:00まで
ゴールデンウィーク中の会期時間はホームページを確認してね。
http://www.gold-afghan.jp/
この日から「黄金のアフガニスタン」展が開催だったのです!!
文明の十字路として栄え、シルクロードの拠点として発展したアフガニスタン。古代遺跡から多くの貴重な品々が発掘されて、アフガニスタン国立博物館に展示されていました。
1979 年、国内情勢が不安定になりソ連の軍事介入。1993 年にはロケット弾の砲撃により、国立博物館は大きな被害に遭い、多くの文化財が破壊、そして略奪、消失。貴重な遺産は永遠に消失したと思われていました。
ところが、1989 年にアフガニスタン国立博物館の職員たちが秘密裏に秘宝の数々をある場所に運び出していました。このことは彼らの家族にさえ知らせず 14 年もの間、沈黙が守られたそうです。
秘密の場所とは、大統領府にある中央銀行の地下金庫。
偶像崇拝を否定し、文化財の破壊を繰り返したタリバン政権が崩壊し、2004 年に沈黙が破られ、金庫が開けられました。
守られた秘宝は世界10ヵ国を巡回して、今年日本にやってきたのです。
もうね、よくぞご無事で!!!って思うだけで、目がうるうるの展覧会でしたよ。
この展覧会では、そんな守り抜かれた秘宝がたくさん。
アフガニスタンの先史時代 ( 前2100年~前2000年頃 )の黄金の出土品や、紀元前 300 年頃にアフガニスタン北部に作られたギリシャ人の植民都市からの出土品などが展示されてます。
「金の丘」を意味するティリヤ・テペで発見された、遊牧民族の有力者の墓からの出土品は、目を奪う美しさでした、手つかずで発見されたんだって!
1世紀くらいの遺物だそうです。
細工がめちゃめちゃ精巧なものが多くて、溜息ものだったよーーー!
首都カブールの北約 70km に位置するベグラムという都市遺跡からは、ギリシア・ローマの神々や、インド女神の装飾品が出土していて、シルクロードを経由した東西交易が盛んだったなーってことが実感できます。
1979 年のソ連軍のアフガニスタン侵攻。
これによって多くの美術品が略奪されて国外に流出しました。その流出文化財は日本にも流れてきて、平山郁夫がその保護活動をしてました。
アフガニスタンの情勢が安定するまで、流出した文化財を日本でも保管し、安定後アフガニスタンに返すというものです。
テロの脅威が多い今の時代、こういう活動はどんどんしてほしいって思う。
今回 15 点がアフガニスタンに返ることになったそうで、その作品も展示されていました。どうぞ次の世代まで受け継がれますように。
とっても素敵な言葉が書かれていましたよ。
「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」
ほんとそうだなーって思う。
明治の日本。とにかく突っ走った西洋化。もしあのとき廃仏毀釈で多くの寺院が破壊されて、文化財が失われていたら、日本は滅んでいたかもしれないって思いました。ううう、、、岡倉天心さんありがとう。フェノロサさんありがとう。南方熊楠さんありがとう (ToT
さてさて、この展覧会に関連して、東京藝術大学大学美術館でアフガニスタン流出文化財に関する展示があると知ったので、そっちにも足を伸ばしてみました。無料で観られるんだって。
そのハナシは次回。
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特別展
黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-
2016年4月12日〜6月19日
東京国立博物館 表慶館
9:30~17:00 ※金曜は20:00まで
ゴールデンウィーク中の会期時間はホームページを確認してね。
http://www.gold-afghan.jp/