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黒田清輝─日本近代絵画の巨匠展を観てきました [アート]

地震がおさまる気配がなくてニュースを見るたび心が痛みます。
どうぞどうぞこれ以上被害が大きくなりませんように。
ブログは下書きに入れていたものをアップしちゃいます。。。

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東京国立博物館で開催中の 「黒田清輝 ─ 日本近代絵画の巨匠」 展 を観てきました。

トーハク

黒田清輝 (せいき) は、名前は知らなくてもその作品は観たことがある!って人は多いと思います。教科書にも載ってるしネ。

ちらし

日本美術の近代化のために力を尽した人物です。
もともとは法律家を志していて、18 歳のときに法律修学のためにフランスに渡ったけど、そこで知り合った画家たちに感化されてラファエル・コランに弟子入りし、画家を目指したんだって。法律家志望だったなんて知らなかったわ(笑)

サロンで入選し、25 歳でフランス画壇へのデビューを果たしたそうな。

初期のころ

展覧会では黒田が指導を受けたラファエル・コランの作品も数多く来ていました。
キレイすぎるくらい綺麗な女性たち。

これです

のちに黒田が描いた作品はコチラ ↓ 。
昔々、ポーラ美術館に行ったときに初めて観た黒田の作品がこれでした。そのとき 20 代前半だった私は、 「はー。綺麗だねえ」 って思う程度だったんだけどね(笑)

きれいだよね

日本洋画のあるべき姿を模索した黒田清輝は、岡倉天心とは対立する立場で描かれることも多くて、しかも私は岡倉天心のほうを贔屓にしちゃってるので、黒田はちょっと苦手な存在でした。

湖畔もあるよ

本当は展覧会にも行くつもりはなかったのですが、年間パスポートで観られるし・・・日本洋画界には間違いなく貢献した偉大な人物。岡倉天心と方向性は違ったとしても、日本美術の向上に尽力したんだもんね。どんな人生を辿ってどんな作品を残しているのか興味が湧いたので観に行ったのでした (^-^

彼は洋画

パリ時代の黒田の作品は貪欲にいろんなものを吸収して、それを絵にする楽しさを感じました。この時代の彼の作品気に入ったよ (^ω^)

帰国した黒田が結成した白馬会。これまでの日本洋画を旧派、自分たちの洋画を新派とし、景色を観て起きる感じを描くのが新派だとしたそうです。帰国後の作品は、全体的に上品という印象でした。
日本にアカデミズムを打ち立てるべく奮闘した黒田らしい作品なんだなーって思いました。

こんな感じ

ただ、晩年になると貴族院議員にもなっていてさらに多忙を極め、絵に費やす時間がとれないことへの葛藤が作品にもあらわれているように感じたよ。

この展覧会には、オルセー美術館からミレーの 「羊飼いの少女」 も来てたの!!
黒田が影響を受けた作品なんだって。この作品を観ることが出来たのも嬉しいな♪

ミレーです

黒田に学んだ青木繁の 「日本武尊」 も観ることが出来て良かったわ♪

たくましい

そして今年も年間パスポートはフル活用出来ました♪
常設は何度でも OK で、特別展は 6 回まで鑑賞出来て 4,100 円。京都・奈良・九州の国立博物館でも利用可能。
ほんっとお得なパスポートです (^ω^)b

活用しきったわ

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特別展 「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」
東京国立博物館 平成館 特別展示室
2016年3月23日~2016年5月15日
9:30~17:00 ※ 金曜は 20:00 まで
http://www.seiki150.jp/
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おまけ:
カブも葉っぱが伸びて花が咲いた(笑)
黄色い花なんだね♪

かぶちゃん

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