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「熊谷守一 生きるよろこび展」を観てきました [アート]

東京国立近代美術館で開催している「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」展を観てきました。

展覧会

2018年5月に映画、" モリのいる場所 " が公開されます。熊谷守一の役を山﨑努が演じるので注目してます。山﨑努は必殺仕置人シリーズで知ってから好きな俳優さん。(あ、中学生の頃に再放送で観たんですけどねw)

熊谷守一(1880‐1977)の作品は、看板やポスターにもなっている猫の作品と、あとは単純化された作品数点くらいしか知らず、どんな人物なのかも知らなかったです。なので映画を観る前に展覧会で少し知っておこうって思ったのでした^^

この展覧会では若い頃から晩年までの作品を観ることが出来たので、作風の移り変わりがよく分かりました。そして、97年の人生のなかで多くの子を失っていたことも知りました。

初期の頃の作風は正直暗い!(笑)
じーっとガン見していても、何が描かれているのかよく見えないです。東京美術学校で黒田清輝の指導を受けていて、同級生には青木繁が居たんだね。

この頃、踏切で女性の飛び込み自殺の場面に遭遇してしまって、そのときの衝撃がかなり作品に影響したのだろうということが分かりました。作品として描いた「轢死」は絵の具も劣化してしまって何が描かれているのかよく分からなかったけど、その作品を彷彿させる作品が後の時代にもたびたび出てきてました。

裸婦

絵の具を厚く塗った裸婦像もかなり描いていたんだね。技法などもいろいろ研究していたんだなーって感じました。息子が死んだときに気づけば描いていたという作品も、素早いタッチで描かれていて、その筆遣いから現実を受け止められず夢中で描いたのかもと想像してしまい、胸が痛かったです。

次第に出てくる赤い輪郭線。作品を観ていくうちに、これは光なんだなーって実感していきました。この赤い輪郭線があることで、対象物がイキイキとして見えて楽しかったです。

こんな感じ

とくに小牛を描いた作品は、赤い輪郭線があることで、その牛の命の輝きが増してるように見えました。
戦中から戦後になると、作風がさらに単純化されて馴染みのある熊谷守一作品になっていきました。画風は単純化されたけど、そうなることで生き物や雨水の動きがよく分かるようになってました。

すごいな

観察眼も凄かったみたいで、「アリは左の2番目の足から歩き出す」というのを発見したらしいです。
そして晩年の猫作品!
沢山の猫ちゃんが描かれていました。シンプルだからこそ、シッポや体の動きから、このときの猫がどんな状態だったのかが良く分かりますよ^^

リラックス

いろんな猫を観ていて、構図がよく練られているな〜って改めて実感。じっくり楽しめました^^

あおくん

あおのこと、もしも描いてくれていたら、どんな作品になっただろうね^^

わりと混雑していたけど、作品自体はゆっくり観ることが出来ましたよ。映画では熊谷守一の人生がどのように描かれているのか楽しみです。

そして次回の展覧会(4/13〜)は横山大観!
前売りもゲットしてまいりました。

じゃじゃーん

2009年に観て感動した「生々流転」が、またまた一挙公開してくれるようなので楽しみ!

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「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」
東京国立近代美術館
2017年12月1日〜2018年3月21日
http://kumagai2017.exhn.jp/
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/kumagai-morikazu/

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