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「ルドン 秘密の花園展」は夢の中のようでした [アート]

三菱一号館美術館で開催中の「ルドン〜秘密の花園」展を観てきました。

ちらし

ルドン(1840−1916)が描いた此処の美術館の所蔵品、グラン・ブーケを何度も観ているので、ルドンの名前は知っているし、他の作品も数点観てますが、印象派の画家達と同じ世代だというのは忘れてました。

所蔵品
《 三菱一号館美術館所蔵品:グラン・ブーケ 》

モネとは同じ歳だし、ルノワールとも1歳違い。でも描いたものは全然違って、彼ら印象派が目に映る現実をありのままに描こうとしたのに対して、ルドンは幻想的な内面世界を描いてます。

今回の展覧会は、植物に焦点をあてた展覧会で、目玉はドムシー男爵という人物の城館の食堂を飾った作品。これを当時の並びに再現させて(完璧な再現ではないけど)展示していました。

こんな感じ

写真撮影がOKだった部屋にはコピーが飾られてましたが、もちろん本物も観ることが出来ますよ。

雰囲気観てね

ルドンの作品は観ていて本当に不思議。夢うつつという言葉が当てはまるような、そんな簡単な言葉では言い表せないような、なんとも言えない感覚に陥ります。

不思議なの

絵を理解するのは難しすぎるし、無理矢理理解しようとも思わないけど、この世界には惹かれるのだ。もしも理解してしまったときは、現実には戻ってこられず、夢の住人になりそうな、そんな気持ちまでしてしまいます。
この作品も青色がとっても綺麗な青色。でも、心が安らぐという感じじゃなくて、幻想の世界をあてもなく漂っているような気分になるよ。

ふわーん

手を伸ばしても、絶対に触れない、そんな感じにわたしは思える。

消えていく

ドムシー男爵の城館の食堂に飾られた壁画はこんな雰囲気です。

淡い

淡い色合いの作品が多いです。ルドンらしい、現実味のない雰囲気。食堂ではなくて、寝室や寛ぎの部屋の装飾の方がピッタリだったんじゃないかなーなんて、個人的には思ってしまいました(笑)
それとも当時の人たちは、食堂が寛ぎの場所だったのかしら?
1900年当時の食堂の明るさってどのくらいだったのかな・・・この絵はどんな風に見えていたのかなと、そんなことを想像してました。

食堂の1枚

ルドンのエッチングやリトグラフも結構好きです。
植物をモチーフに不思議な生き物を描いていたりして、ますむらひろしサンの「アタゴオル」の世界をちょっと思い出してしまいました。

不思議

植物人間なんかを観てると、私が好きな画家レメディオス・バロが浮かんできて、「ああ、こういう怪しい世界が好きなんだな」と改めて実感w

のんびりどっぷり、浮き世離れした世界を楽しんできました。

面白かった

展覧会後のラーメンは、パクチー担担麺だよぉ^^

パクチー!

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ルドン 秘密の花園
三菱一号館美術館
2018年2月8日〜5月20日
10:00~18:00
http://mimt.jp/redon/
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本日も相方君のご両親と一緒に出かけているので、訪問・コメントのお返事遅れます m(_ _)m


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