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映画『アイヌモシリ』を観てきました [映画・番組・GAME]

田端にある CINEMA Chupki TABATA で、映画『アイヌモシリ』を観てきました。

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北海道阿寒湖畔のアイヌコタンで暮らしている14歳のカントくんが主人公。
父の死をきっかけにアイヌ文化と距離を置く彼に、父の友人でもあるアイヌコタンの中心的存在であるデボは、カントにアイヌの精神や文化について教え込もうとするのだ。
その流れで子熊の世話をすることになるカント。
でもこの子熊はイオマンテ(熊送りの儀式)のために飼育されていることを知り・・・

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小学生の頃は道徳の時間でアイヌのことを習いました。もちろんアイヌの歌も。
イオマンテのことも少しは触れた気がするけど、やっぱりちゃんとは理解出来てないです。

映画を観ていて、やっぱり複雑な思いがよぎるよね。
スペインの牛追いまつりも、やっぱり今の時代の視点で観ると複雑な気分になるし。

ネタバレになるのであまり詳しくは書かないけれど、映画は淡々と時間が経過していき、後半。熊の目を通した視界で泣けました。

イオマンテによってアイヌモシリ(人間の国)からカムイモシリ(神の国)に送り返された熊は、アイヌから貰ったお土産の酒やご馳走を他のカムイに振る舞いながら、いかにアイヌモシリが楽しいところだったかを聞かせるのだ。そうするとカムイたちは「そんなに楽しいところならオレたちも行ってみるか」って言ってアイヌモシリにやってくるの。

熊の澄んだ瞳には、そんな情景が映っただろうか。
そんなことを思いながら映画を観ましたわ。とても印象的なシーンだったよ。

あとはカントの母が観光客に「日本語上手ですね」って言われるシーンも印象的。
をいをい!!!と、つっこみを入れたくなったよ(笑)
「北海道」と名前を付けられ、和人が「日本語」をアイヌに喋らせるようになってどのくらいの年月が経っていると思っているんだ!・・・と、思ったら、パンフレットにも同じようなことを書いている文章を見つけて笑っちゃった^m^

この映画に出てくるのは殆どがアイヌの血を引いている人たちです。
カントくんと母親は本当の親子。そして出演者に台詞は覚えさせなかったらしいです。だからこその北海道弁が自然に出ていて、すごくすんなり映画を楽しめました。
わたしが普段喋ってる言葉だべさww

パンフレットを買ったとき、映画館の人が日本民藝館のチラシをくれました。

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興味があったら観に行って下さいって。駒場東大前か・・・遠いw
行けたら行こう。。。

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アイヌの文様、カッコいいよね。
ちなみにわたしが使っているポーチはアイヌコタン『熊の家(くまのや)』の商品でございます!!

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【熊の家】
http://www.kumanoya.com/
http://www.kumanoya.com/shop/

この映画は10月下旬から始まっているんだけど、これから全国の映画館で上映されていくと思います。興味があったら観に行ってね!

【アイヌモシリ】
http://ainumosir-movie.jp/#pageTop



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