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特別展『本阿弥光悦の大宇宙』と独立書展 [アート]

あおくん、リビングのドア前でボンヤリ中。

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その様子をドアの向こうに居るおとーちゃんが見ていることには気づいてないようです(笑)

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さて、この日はトーハクで始まった特別展の初日!
行ってきましたよ〜。

特別展『本阿弥光悦の大宇宙』です。空いていたのでノンビリゆったり楽しめました。

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本阿弥光悦は戦国時代〜江戸時代を生きた人物。
私の中では俵屋宗達が下絵を描いて、そこに和歌を書いた印象がとっても強いなあ。でももともと本阿弥家は刀剣鑑定の名門。幼い頃から審美眼などもしっかり養われていたんだねえ。

会場に入ってまず出迎えてくれたのは、国宝の舟橋蒔絵 硯箱です。上のチラシ ↑ に載っている作品ね。以前テレビでこの硯箱の秘密について解説してくれていて、すごいなーって思ったんだよね。この盛り上がった形は橋を表しているんじゃなかったかな。

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展覧会では本阿弥家によって選び抜かれた名刀がずらりです。
私自身は刀剣は詳しくないしそこまでガッツリ観るわけではないけど、刀剣好きの人にはたまらない空間かもしれないって思ったわ。

本阿弥光悦の書いた文字を見ていると、書くことが本当に好きな人だったんだろうなって思っちゃう。読めないんだけど、文字のリズムが小気味良くて良いな〜って思えます。
脳卒中が原因なのかな? 手が震えるようになってしまったようで、文字の揺れが出てきている晩年の作品もいろいろ。本人は心外だったかもしれないけど、それはそれで味わいがあるように見えちゃう。

光悦作の黒楽茶碗も美しかった!
手づくねで成形された楽茶碗。手に持ったらしっくりくるんだろうなーって思いながら眺めました。

今回図録は買ってこなかったので、写真パチリで紹介できないんだけど、気になる人は公式サイトを覗いてみてね。光悦の多才っぷりを堪能できる展覧会でした。
これからテレビでもいろいろ紹介されるみたいだね。

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のんびり作品を観て回って、11時半くらいに会場を出ました。
お腹ぺこぺこだったので駅構内のじゃんがら〜。この店は回転が速いのでイイ!(笑)

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本阿弥光悦の大宇宙
東京国立博物館
2024年1月16日〜3月10日
https://koetsu2024.jp
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2617

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別の日。
六本木の国立新美術館に来ました。

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もとソネブロガー、宮本洋志さんが作品を出展している独立書展に来たよ^^

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『雪は……』というタイトル。ジャム詩だって。

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" 雪はその白さから 治る日はないだろう "

なんかすごい意味深!
真っ白な雪が降り積もった平原に、この文字が描かれているように見えました。雪は白いまま、白以外にはなれないのだから、その現実を受け入れようって言うようにも思えちゃった。
めちゃめちゃ雪景色を感じてしまったよ。

あとでこの詩を検索したら、ジャムはフランシス・ジャムと言ってフランスの詩人(19~20世紀)なんだね。

云っておくれ きかせておくれ、
わたしは治るだらうか?
わたしの心臓のこの病気から?

恋人よ 恋人よ
雪はその白さから
治る日はないだらう


なるほど、不治の病にかかっているのか。そう思うと切ない作品に見えてくる。
でも会場では雪降る静かな情景が浮かんだわ〜^^

独立書展は 1月21日(入場無料)までです。

この作品を観たあとは渋谷へ。インスタ猫友ランチ飲み〜!の記事は次回に続く^^


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