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パレオマニア読みました! [本]

ponnta1351さんがブログで紹介していた池澤夏樹の「パレオマニア 大英博物館からの13の旅」という本。面白そうだったので図書館で借りて読んでみました。

これです〜

パレオマニアなんて聞き慣れない言葉。
なんだ?と思ったら、これは造語。古代妄想狂と訳されるんだとか。私も古代にばっかり興味があるのでパレオマニアだ〜!(笑)

作者の分身である「男」が大英博物館に所蔵されていて気に入っている作品。その作品が生まれた場所を実際に訪れていくお話。

"一つ一つの収蔵品には背景がある。それが作られた土地、珍重され重用された土地、それから長い間ずっと埋もれていた土地がある。土地が人を生み、暮らしの形を規定する。それを受けて人はものを作る。言ってみれば、作られたものとは人を介しての土地の自己表現である。"

なるほどー。こんなふうに意識して作品を見たことはなかったなあ。
そして、日本の仏像をみて、そのお寺に行きたいなと思うことはあっても、実際にギリシャ、トルコ、エジプト、インド、カナダ、カンボジアなどなどに行っちゃう作者はすごい!

文章は読みやすく、言葉がすんなり頭に入ってきます。
ところどころ写真も載っているせいか、実際にその土地の様子が頭に浮かびます。

行ってみたくなるなあ

今は情勢が悪くて簡単に行けない場所もあるけれど、読んでいると大英博物館には行きたくなりましたよ(笑)

白黒の写真もあります

私のなかで衝撃だったのは、イギリス(ケルト編)の、「ケルト人はいなかった?」という章です。
え?ケルト人がいなかったってどういうこと?
それじゃケルト文化やケルト神話なんかはどうなるの?と思って読んだら・・・なるほど〜ですよ。同じ島国の日本に通じるものがあって興味深かったです。詳しくは書きません^^

面白い本を紹介してくれてponnta1351さんありがとうございます^^


パレオマニア 大英博物館からの13の旅 (集英社文庫)

パレオマニア 大英博物館からの13の旅 (集英社文庫)

  • 作者: 池澤 夏樹
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/08/21
  • メディア: 文庫



そして今読んでいるのはコチラ。
箸に関する本です。


箸の文化史―世界の箸・日本の箸

箸の文化史―世界の箸・日本の箸

  • 作者: 一色 八郎
  • 出版社/メーカー: 御茶の水書房
  • 発売日: 1998/08
  • メディア: 単行本



じつは相方君が職場で「日本は、なぜ家庭でナイフやフォークは共用なのに、箸は個別のものを使うのか。中国や韓国では箸は共用だ」と外国人に質問されたそうです。
自分で調べる時間がないのでかわりに調べてと言われました。

それで箸に関するいろいろな本を図書館で借りているのですが、これ!といった回答が見つかりません。日本は一人一人のお膳文化だったというのが大きいような気もするのですが、いまいちスッキリしない。箸は神ともつながっていて(神と自分の橋渡し)、そこにヒントがあるのか?と考えても、外国人にもスッキリと伝わるような良い回答が無い!

どなたかご存知の方が居たら教えてくださいm(_ _)m

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