「石田徹也-僕たちの自画像-」展 [アート]
石田徹也という画家は、テレビ東京の「美の巨人たち」で放送されて知りました。
【美の巨人たち ↓ 】
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/080426/
画家によく似た人物。その人物が飛行機になってます。
でもその飛行機は古びていて、しかも固定されていて、
飛びたくても飛べないのです。
とても印象に残る絵だったのですが、絵は静岡にあるとのこと。
いつかホンモノが見られたらいいな~と思っていたのですが、
12/28 まで、練馬区立美術館で開催されているんですよ!
以前は板橋に住んでいたので、近かった練馬区。
今はちょっと遠いけど、バイクがあればへっちゃらさ!!
というわけで、土曜日のお昼頃練馬区立美術館に到着したのでした。
こちら、今回の企画展の図録。
この表紙の絵が、美の巨人たちでも紹介されていた
<飛べなくなった人 1996年>なのです。
※これ以降の画像は、図録をデジカメで撮りました。
石田徹也は、1973年に生まれて2005年に亡くなりました。
31歳。
1973年生まれなんて、周りにたくさんたくさん居ますよ><
そんな若さで亡くなってしまうなんて。
およそ10年の画家人生の中で、初期の頃の作品。
<社長の傘の下 1996年>
この頃の画風は、スーツを着たサラリーマンが登場します。
社長の傘でクルクル回っているサラリーマンたち。
私は社長の考えに賛同できず会社を辞めて現在無職だけど、
こうやってクルクル回っている風刺がチョット胸に痛い(笑)
1999年頃から画風が変わってきていました。
サラリーマンたちの姿は消え、なんかね、自分の内面へと入っていくような絵になっています。
見る人によっては、気持ち悪くて不快な思いをするかも。
心臓が「どきん!」とした絵はこれ。
<帰路 2003年>です。
顔ってね、ペルソナの象徴だって私は思うんです。
人格・・・それがぽっかり空洞になっていて、真っ黒の世界。
その中で不安げな顔を見せている、小さな男の子。
見ていて痛々しくなってきました。
ものすごく気持ちが内面に向いている。切ないです。
そして<体液 2004年>
洗面台と一体化している人物。
こぼれ落ちる涙は洗面台に貯まっていって、そこに居る三葉虫。
涙の中でしか生きられない三葉虫って、いったい何の象徴なんだろう?
しばらく絵の前で釘付けになってしまいました。
石田徹也展の前の日に、ピカソ展に行って、
たくさんの明るい絵を観た次の日に、こういう深い絵を鑑賞して、
いろいろ心が揺さぶられました。
展示室は 1 ~ 3 まであって、石田徹也の絵のアイデアが書かれたノートや
日記&夢日記なども展示されていました。
小さな字。
細やかな性格を表しているように感じました。
実際、彼の絵はとっても緻密です。
なので遠くから見ると写真のように見えてくるものもあります。
日記には観た映画などの感想も書かれていて、
やっぱり年代が近いだけあって、とっても馴染みのある映画の感想。
同じ世代の人なんだな~と改めて思いました。
そして、もう既に居ない人。
興味のある人は、是非是非観に行ってください。
心にズシンときます。
「石田徹也-僕たちの自画像-」展
練馬区立美術館
2008年11月9日~12月28日
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/
Google で「石田徹也」で検索すると、公式サイトも出てくるよ。
ここには沢山の絵が紹介されているので、興味があったら見てみてね~。
+++++
今年観に行く予定だった展覧会は、これにて終了。
いや~~~、本当に「芸術の秋」を堪能しました。
来年もいろいろ面白い展覧会があるとイイナ^^
明日からはまた、図書館で読書三昧と致します。
盆栽の勉強しなくちゃだしネ!(笑)
【美の巨人たち ↓ 】
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/080426/
画家によく似た人物。その人物が飛行機になってます。
でもその飛行機は古びていて、しかも固定されていて、
飛びたくても飛べないのです。
とても印象に残る絵だったのですが、絵は静岡にあるとのこと。
いつかホンモノが見られたらいいな~と思っていたのですが、
12/28 まで、練馬区立美術館で開催されているんですよ!
以前は板橋に住んでいたので、近かった練馬区。
今はちょっと遠いけど、バイクがあればへっちゃらさ!!
というわけで、土曜日のお昼頃練馬区立美術館に到着したのでした。
こちら、今回の企画展の図録。
この表紙の絵が、美の巨人たちでも紹介されていた
<飛べなくなった人 1996年>なのです。
※これ以降の画像は、図録をデジカメで撮りました。
石田徹也は、1973年に生まれて2005年に亡くなりました。
31歳。
1973年生まれなんて、周りにたくさんたくさん居ますよ><
そんな若さで亡くなってしまうなんて。
およそ10年の画家人生の中で、初期の頃の作品。
<社長の傘の下 1996年>
この頃の画風は、スーツを着たサラリーマンが登場します。
社長の傘でクルクル回っているサラリーマンたち。
私は社長の考えに賛同できず会社を辞めて現在無職だけど、
こうやってクルクル回っている風刺がチョット胸に痛い(笑)
1999年頃から画風が変わってきていました。
サラリーマンたちの姿は消え、なんかね、自分の内面へと入っていくような絵になっています。
見る人によっては、気持ち悪くて不快な思いをするかも。
心臓が「どきん!」とした絵はこれ。
<帰路 2003年>です。
顔ってね、ペルソナの象徴だって私は思うんです。
人格・・・それがぽっかり空洞になっていて、真っ黒の世界。
その中で不安げな顔を見せている、小さな男の子。
見ていて痛々しくなってきました。
ものすごく気持ちが内面に向いている。切ないです。
そして<体液 2004年>
洗面台と一体化している人物。
こぼれ落ちる涙は洗面台に貯まっていって、そこに居る三葉虫。
涙の中でしか生きられない三葉虫って、いったい何の象徴なんだろう?
しばらく絵の前で釘付けになってしまいました。
石田徹也展の前の日に、ピカソ展に行って、
たくさんの明るい絵を観た次の日に、こういう深い絵を鑑賞して、
いろいろ心が揺さぶられました。
展示室は 1 ~ 3 まであって、石田徹也の絵のアイデアが書かれたノートや
日記&夢日記なども展示されていました。
小さな字。
細やかな性格を表しているように感じました。
実際、彼の絵はとっても緻密です。
なので遠くから見ると写真のように見えてくるものもあります。
日記には観た映画などの感想も書かれていて、
やっぱり年代が近いだけあって、とっても馴染みのある映画の感想。
同じ世代の人なんだな~と改めて思いました。
そして、もう既に居ない人。
興味のある人は、是非是非観に行ってください。
心にズシンときます。
「石田徹也-僕たちの自画像-」展
練馬区立美術館
2008年11月9日~12月28日
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/
Google で「石田徹也」で検索すると、公式サイトも出てくるよ。
ここには沢山の絵が紹介されているので、興味があったら見てみてね~。
+++++
今年観に行く予定だった展覧会は、これにて終了。
いや~~~、本当に「芸術の秋」を堪能しました。
来年もいろいろ面白い展覧会があるとイイナ^^
明日からはまた、図書館で読書三昧と致します。
盆栽の勉強しなくちゃだしネ!(笑)
ああ、なんかこの人の絵っていいなぁ。
見に行きたいです。
by 無能庵 (2008-12-01 11:47)
多分、この人の絵。
無能庵は好きだと思いますよ。
大きい絵がたくさんあるので、かなり見応えがありました。
by リュカ (2008-12-01 11:55)
ドキっとしました!
怖いような、悲しいような。
もっと他の絵をみたくなるような人ですね。
by oreganoちゃん (2008-12-01 12:49)
芸術の秋を堪能!いいですね~☆
次は図書館で読書三昧かあ。羨ましいです!
この絵は、ちょっと怖いです・・・
私、人物画とか自画像って、あんまり好きじゃないです・・・
好みの問題ですが。すいません・・・
いろんな表現があって、だから、芸術っておもしろいんですよね♪
by かねぴーさん (2008-12-01 15:58)
すごく表現が面白くて
見ていて楽しくなれました^^
芸術ですねぇ♪
by kem-kem (2008-12-01 16:13)
芸術の秋を堪能していますね~
ちょっと苦手な絵です(大汗)
でも発想が面白いですね。
by green_blue_sky (2008-12-01 18:02)
1973年生まれなら、同世代、というか弟とまるっきり同じ歳です。
個人的に好きかと言われると、??ですが、この空気感はよくわかります。そして、陳腐にならないように表現するのが難しいタイプの絵だとも思います。これを貫くのは苦労したかも。
じいさんになったらどんな絵を描いたのか、もっと同じ時代を生きてみたかったですね。
by しろのぽ (2008-12-01 19:44)
石田徹也、はじめて知りました。でも、いい絵ですね。超現実派というのかどうか知りませんが、こういう絵は好きなほうです。
by toshi (2008-12-01 19:45)
絵も凄いけれど、発想力が並外れてる!!!
凄すぎ!!!!!
31歳で逝っちゃったなんて・・・・言葉がないよ><
作曲家もね、30代で死んじゃったショパン・シューマン等々いるけれど、もしも、もっと長生きしていたらどんな素晴らしい作品がたくさん生まれていたんだろうっていつも思います。
31歳、その年齢を過ぎてしまった私は、石田さんやショパンさん達の分まで生きている意味ある人間にならなくちゃって大層なことを考えちゃいました。。。。。ムリムリ。
せめて、少しでも世のため、ひとのため・・・・って考えなおします。
リュカさん、素敵な日々を送られていますね。
こういう話、飲みながらしたら朝になっちゃうかも~~~~~~。
リュカさんのブログで熱くなったake_iより(石油切れて寒いのだ><;)
by ake_i (2008-12-01 20:02)
oreganoちゃん
そうなんです。なんか目が離せなくなっちゃうの。
気持ちの良い絵ではないのに(笑)
かねぴーさん
好みは人それぞれ(^-^)
なので、好きじゃない絵だってありますよぅぅ。
今年の秋は本当に「芸術」堪能しました。
まだ行き忘れている展覧会があるかチェックしなくちゃだわ(笑)
kem-kemさん
表現がすごいですよね。
こういう発想ってどこから出てくるんだろう?と
感心してしまいます^^
green_blue_skyさん
ちょっと不快に感じる絵などもありましたよ(笑)
それがどうして不快なんだろう?って考えると
不安な気持ちを共有したくないからなのかなとか
いろいろ考えてしまいました。
by リュカ (2008-12-01 20:31)
私も 石田徹也さん初めて知りました
目が離せなくなる絵ですねー
本物見てみたくなりましたよ
by すのうぃ (2008-12-01 20:32)
しろのぽさん
この人の絵、アクリル画なのですが、
油絵にもチャレンジしたかったみたいです。
もし死ななかったら、これからどんな絵を描いていったのかな~。
それが見られないのは残念だなって思います。
しろのぽさん、弟さんがいらっしゃるのですね~~。
うちもですよー^^
toshiさん
初期の頃の作品は、風刺が効いていたり、
ちょっともの悲しかったりするのですが、後半は痛々しい感じでした。
でもとても心に残る絵が多かったです。
観に行って良かったです^^
ake_i さん
31歳は早すぎますよね・・・
まだこれから!って感じの年齢だもの。
>意味ある人間にならなくちゃって
うー、本当にそうですよね~~
意味のある人間に私もならなくっちゃー・・・なんて思いながらも
ビール飲みたいな、なんて思っている私はダメなヤツです^^;
石油切れですか???
温かいお風呂に入って、身体あたためてくださいーーーっっ(笑)
デザイン屋さん、ハム子さん、
る~さん、たねさん、niceありがとうございます^^
by リュカ (2008-12-01 20:39)
すのうぃさん
こんばんは^^
かなり心に訴えてくる画家だと思いました。
もしも何処かで見る機会があったら、是非ホンモノ見てください^^
印刷物とは迫力が全然違います。
by リュカ (2008-12-01 20:42)
なにかショッキング~!な絵ばかりですね。
飛行機になった人は何をしたかったんだろう?
顔が妙に悲しそうだけど・・・・
by hukayoi (2008-12-01 23:20)
えー コワいです。。。この人の絵。。。(;_;) 自分はダメかも。。。
でも、繊細な人っぽいな、って感じがしました。早く亡くなられたのは必然だったのかなぁ・・・
同じ時代を生きている(てゆーか年下。。。^^;)立派な画家さんがいるってのはそれもまた衝撃でした。。。^^;
by You (2008-12-02 00:15)
絵心が、ほとんどない私でも、この作品はグッと魅きつけられますね。
by シービーちゃん (2008-12-02 01:14)
見たことあります。大正時代のような作風と
繊細と思っていましたが若いのに残念です。
盆栽やる気なんだ~
楽しみです。
by エア (2008-12-02 02:25)
hukayoi さん
飛び立ちたいのに飛べない。。。
それは勇気がないのかもしれないし、
飛び立つのを許さない、がんじがらめの世の中かもしれない。
どう感じるかは、絵を観る人それぞれって感じでしょうかネ^^
You さん
あ、確かにYouさんは苦手な絵が多いかも(笑)
同じ時代に生きていた人が、どうしてこういう絵を描いたのか、
どうして見ている人が怖いって思うのか。
そういうことを考えるのも楽しいです^^
もしも生きて、何らかの変化があって観る人を和ませる絵を描くようになっていたら、どんな絵を描いていたんだろうって考えてしまいました。
シービーちゃん
一度観たら、心に焼き付けられる絵が多いと思いました。
そして、今回見ていない他の絵をどこかで見ても
「あ、石田徹也の絵だ!」って分かる気がします。
エアさん
ほんとうに繊細でした。
繊細すぎて、折れちゃった・・・そんな感じです。
盆栽、やりますよ!!!(笑)
もうちょっとしたら図書館にいって、お勉強してきますー
by リュカ (2008-12-02 08:51)
kakasisannpoさん、ご無沙汰しております^^
niceありがとうございます♪
by リュカ (2008-12-02 08:52)
信じられないような表現の中に
なぜか哀感が漂ったり、
おかしさがこみあげてり、
複雑な精神状態にさせてしまう。
by kakasisannpo (2008-12-02 15:37)
リュカちゃんは本当にいろんな
素敵なものを観ているのねぇ。
だからリュカちゃんは厚みのある(体とかじゃなくて!!)
素敵な人なんだ。
ていつもながら思う私。
そうそう~~。
どうでしょう卓上カレンダーと
どう手帳買っちゃったのだ~~。
昨日さっそく受け取ってきてご機嫌なんだヲ♪
by ゆきぽん (2008-12-02 21:37)
kakasisannpo さん
そうなんですよね。
こっちまで複雑な精神状態になる感じ。
だから、当然好き嫌いのある絵だと思います。
ナーバスなときに見ると危険かもって感じもします^^;
ゆきぽん
厚みあるかなー。
ありがとうね。
自分ではまだまだ薄っぺらいって思っているんだよー(笑)
もっともっと豊かになりたいわw
(あ、懐具合も豊かになりたい!!(笑))
どうでしょうの手帳と卓上カレンダーとな!!!
見たい見たい見たい~~~~っっ
by リュカ (2008-12-03 10:09)
見ててドキドキした。
怖いと思った。
そして、苦しくて、切ない気分。
なんだろう?この気持ち。
こんなに真に迫ってくる絵って久々な気がするよ。
by rei (2008-12-03 22:40)
いろんな気持ちが心の中でわき出てくるような絵でしょう。
ちょっと自分の心と向き合うのも
必要かなーと思って観に行ってみました^^
by リュカ (2008-12-03 23:07)