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小田野直武と秋田蘭画展に行ってきました [アート]

サントリー美術館で開催中の、「小田野直武と秋田蘭画展」 に行ってきました。

ちらしです

小田野直武って言われてもピンと来る人は少ないかも。かくいう私も知りませんでした。
でもね、この絵は見たことがある人多いのでは?

解体新書

解体新書。この扉絵を描いた人物です。

ほほー

小田野直武は、江戸中期の秋田藩角館に居た武士。
ちょうど平賀源内が鉱山開発のために秋田を来訪したときに出会って、それがきっかけで江戸に派遣されたんだそうな。そこで平賀源内からいろいろ指南を受けて、秋田蘭画というものを描いていったのです。

秋田蘭画は、秋田藩の武士たちによって描かれた、西洋と東洋の美が結びついた絵画のことを言います。東洋の近景、西洋の遠景が融合した新しい美術なんだって。
秋田藩主の佐竹曙山も、本当に素晴らしい絵を描いてます。

かわってる

左側の「松に唐鳥図」は、松の木にオウム(?)のような西洋の鳥がとまってるんだよ!
なんだか摩訶不思議な魅力のある作品だな〜〜って見入ってしまいました。

展覧会では、彼らが影響を受けた蘭学に関する作品もありました。
将軍吉宗によって輸入されたホンモノの油絵。こういう絵を見て、当時の日本人はビックリしたんだろうねえ。

ほほー

今回の展覧会の目玉となっている、小田野直武の 「不忍池図」 です。
重要文化財。これは12/12までの展示なのでご注意を!!

目玉です

手前に芍薬の鉢。そして視線を奥に移すと不忍池の弁天堂が見えます。
上野の不忍池はちょくちょく行くのでなじみ深い風景。でも、ここに描かれている花は季節がバラバラの花なんだって。謎の多い作品らしいです。

晩年の作品も本当に細かく描かれていて、視線が奥へ奥へと行くなあ。

たのしい

秋田蘭画は、平賀源内、小田野直武、秋田藩主だった佐竹曙山が相次いで亡くなったことで忘れられていきます。制作期間は7年という短いものでした。
でも、小田野直武に学んだ司馬江漢や、 「日本洋画曙光」 を著した平福百穂によって再び光が当てられたそうな。

この展覧会で、多くの人に秋田蘭画を知ってほしいって企画した学芸員さんが言ってました^^
後期展示になったらまた行くわ!

パスタ〜

本日のランチは、ラーメンじゃなくてパスタでしたw

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世界に挑んだ7年 小田野直武と秋田蘭画
サントリー美術館
2016年11月16日〜2017年1月9日
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_5/index.html