SSブログ

吉川霊華展~近代にうまれた線の探究者 [アート]

金曜日は東京国立近代美術館で開催中の吉川霊華展に行ってきました。
この展覧会、別の美術館でポスターを見て気になりました。
この画家自体は全然知らなかったのですが、明治から昭和に生きた、筆を「使えた」最後の世代の最高峰と言われているそうです。

チラシです

やまと絵を研究し、東洋芸術を研究。
鏑木清方や平福百穂らと、金鈴社という美術団体を結成し、その自由な制作発表の場で活躍。大きな展覧会からは距離を置いた孤高の芸術を拓いたんだそうです。

構図、そして何よりその線の美しさが素晴らしい作品ばかり!

優美な線 役小角さまです

たおやかで流れるような線。見れば見るほど繊細で、細かいところを見ていくたびにいろんな発見が出来るのが面白かった。
でも入口を入ってすぐに対面する巨大な龍の迫力には度肝を抜かれました(笑)
野球をしている人の素描もあったのにはビックリ。まあ、野球がある時代に生きていたわけだからあっても不思議じゃないんだけど、なんか面白かったデス^^

個人蔵が多いので、図録に載っていなかった作品も結構あります。
資料として展示されていたスケッチ、デッサン、素描。これが本当に凄かったです!!
こうやって描いてるんだ!とか、あまりにも細かすぎて「筆でどうやって描いてるの?」と言いたくなるような素描。

すごく気に入ったスケッチがあったのですが、残念ながら図録には収録されてませんでした。

ほんと凄かったのよ!

あまりにも線が細かいので、このサイズの画像にすると、その魅力が伝わらないですね^^;
殆ど知られてない画家だけあって、館内はすごく空いていました。
こんなに素敵な作品なのにもったいないわーって思っちゃった。

菩薩様ですよー

残念ながら7月29日で展覧会は終わってしまうのですが
本当に素敵な作品が多いので、興味のある方はぜひぜひ行ってみてください(^▽^

----------
吉川霊華展~近代にうまれた線の探究者
東京国立近代美術館
2012年6月12日~7月29日
10:00~17:00 ( 金曜は20:00まで )

# コメントのお返事をしようとすると、サーバーエラーになって画面が表示されません。
so-net・・・またおかしい?f(T_T)


nice!(25)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート