平安の秘仏~滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち展 [アート]
今日の夜、東京に戻る予定です~。
記事は通常通り展覧会ネタになります。
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東京国立博物館で開催中の特別展 「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」 を観に行きました。
滋賀県甲賀市にある天台宗の櫟野寺 (らくやじ) 。この寺に伝わる平安時代の仏像 20 体すべてが展示されてるのですよ!
寺外に出るのは初めて。2018 年の大開帳にむけて改修工事が行われるので実現したことだそうです。
展示室に入って、まっさきに目に飛び込んでくる総高 5m を超える十一面観音菩薩坐像。
普段は大きく重い扉に閉ざされる秘仏なんだって。
さすがにこれだけ大きいので、頭上に戴く菩薩の顔も表情が分かります。
この地域の仏像は、長身でやや丸みを帯びた顔。
そして目尻を釣り上げた険しい顔をしているものが多くて、甲賀様式と言われているんだそうです。
この観音菩薩様も、その特徴がよく出てるなって思いました。
地蔵菩薩も、スっとした顔立ちで美しかったです。
像内に銘文があって、文治 3 年 (1187) に造られたと分かるそうな。その頃は、運慶たちによって写実的な仏像が造られるようになった頃なんだって。でも、櫟野寺周辺ではまだ平安風な像が造られていたのね。
どの像が好みかな~なんて思いながらフロア内をウロウロ。
写真はありませんが、No.17 の十一面観音菩薩立像の、上品でちょっと大人びた顔つきが好みでした^^
インターネットミュージアムにも特集があるので、興味のある人はそちらもどうぞ。
御本尊の大きさがよくわかると思います^^
はいはい。あおくんのお顔は毎日拝んでも飽きませんよぉ~(笑)
もちろん!うみちゃんも美しいですわよ(^ω^)
この特別展は 20 体のみの出品なので、本館特別 5 室が会場です。
平成館では、9 月 19 日まで古代ギリシャ展ですよぉ。
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平安の秘仏展を観た後は、常設展の仏像コーナーを堪能して、それから同じく本館、特別 1 室に展示されている藤原行成の書を観てきました。
平安時代中期の貴族。
小野道風、藤原佐理とともに 「三跡」 と称される人物です。
ソネブロのligia さんは、早々に観てきたようです。
私も観に行くってコメントに書いたら、 「筆の動きを追いかけてみてください。」 とお返事してくれました。
そんなわけで、今回はじっくり筆の動きを追いかけてみました。
そしたらね、"笛歓日来" ってところでは、なんだかとっても優美な笛の音が聴こえてきそうな、そんな気持ちになったから不思議(笑)
こんなふうに、じっくり目で追ったことは無かったなあ~。
まあ、混雑してる展覧会だと、じっくり見られない所為もあるけどね。
強いけど、力みを感じない優雅な文字でした。
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平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち
東京国立博物館 本館特別5室
2016年9月13日~2016年12月11日
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1779
-------------
藤原行成の書 その流行と伝称
東京国立博物館 特別1室
2016年8月23日~2016年10月2日
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1816
記事は通常通り展覧会ネタになります。
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東京国立博物館で開催中の特別展 「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」 を観に行きました。
滋賀県甲賀市にある天台宗の櫟野寺 (らくやじ) 。この寺に伝わる平安時代の仏像 20 体すべてが展示されてるのですよ!
寺外に出るのは初めて。2018 年の大開帳にむけて改修工事が行われるので実現したことだそうです。
展示室に入って、まっさきに目に飛び込んでくる総高 5m を超える十一面観音菩薩坐像。
普段は大きく重い扉に閉ざされる秘仏なんだって。
さすがにこれだけ大きいので、頭上に戴く菩薩の顔も表情が分かります。
この地域の仏像は、長身でやや丸みを帯びた顔。
そして目尻を釣り上げた険しい顔をしているものが多くて、甲賀様式と言われているんだそうです。
この観音菩薩様も、その特徴がよく出てるなって思いました。
地蔵菩薩も、スっとした顔立ちで美しかったです。
像内に銘文があって、文治 3 年 (1187) に造られたと分かるそうな。その頃は、運慶たちによって写実的な仏像が造られるようになった頃なんだって。でも、櫟野寺周辺ではまだ平安風な像が造られていたのね。
どの像が好みかな~なんて思いながらフロア内をウロウロ。
写真はありませんが、No.17 の十一面観音菩薩立像の、上品でちょっと大人びた顔つきが好みでした^^
インターネットミュージアムにも特集があるので、興味のある人はそちらもどうぞ。
御本尊の大きさがよくわかると思います^^
はいはい。あおくんのお顔は毎日拝んでも飽きませんよぉ~(笑)
もちろん!うみちゃんも美しいですわよ(^ω^)
この特別展は 20 体のみの出品なので、本館特別 5 室が会場です。
平成館では、9 月 19 日まで古代ギリシャ展ですよぉ。
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平安の秘仏展を観た後は、常設展の仏像コーナーを堪能して、それから同じく本館、特別 1 室に展示されている藤原行成の書を観てきました。
平安時代中期の貴族。
小野道風、藤原佐理とともに 「三跡」 と称される人物です。
ソネブロのligia さんは、早々に観てきたようです。
私も観に行くってコメントに書いたら、 「筆の動きを追いかけてみてください。」 とお返事してくれました。
そんなわけで、今回はじっくり筆の動きを追いかけてみました。
そしたらね、"笛歓日来" ってところでは、なんだかとっても優美な笛の音が聴こえてきそうな、そんな気持ちになったから不思議(笑)
こんなふうに、じっくり目で追ったことは無かったなあ~。
まあ、混雑してる展覧会だと、じっくり見られない所為もあるけどね。
強いけど、力みを感じない優雅な文字でした。
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平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち
東京国立博物館 本館特別5室
2016年9月13日~2016年12月11日
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1779
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藤原行成の書 その流行と伝称
東京国立博物館 特別1室
2016年8月23日~2016年10月2日
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1816
そうなんですよ。
筆の力は強いのだけれど、それを雅で包み込むかのような。
これが貴族ってことでしょうかね^^;
by ligia (2016-09-18 00:45)
あおくんもうみちゃん足しに美しいですにゃあ♡
滅多に外出しない方たちが揃ってお出ましだと、修学旅行気分だったりするのかなあ〜と思って少し笑いました(≧∇≦)
なかなか見られないご尊顔を拝せるのは幸せな事でしょう
by りみこ (2016-09-18 06:24)
書を見るのに筆の動きを追うなんていう発想をしたことがありませんでした。
見る人が見れば、より多くのことを感じることができるという好例ですね。
by YAP (2016-09-18 06:34)
仏像たち平安時代から今までそして未来までずっと世の中を
見ているんですね
顔立ち 立ち姿 少しの笑みと贅肉のないスタイル
美しいです。
観に行きたいな
by きよたん (2016-09-18 07:04)
って事は、
今お寺には仏様が不在と言う事でしょうか?
今お参りに行ってもご利益無し^^;
by ぽちの輔 (2016-09-18 08:10)
ligiaさん
アドバイスありがとうございました!
面白かったですよー。ほんとこれが貴族なのですかね^^
りみこさん
あははは(笑)
修学旅行気分ってすごく分かります!
ほんとそんな感じかもしれないですよねw
YAPさん
もし書を見る機会があったら、ぜひぜひ筆の動きを見てみて下さい。
面白かったですよ!!
きよたんさん
これから先もずっと、見守っていてほしいですよねー。
仏像さんを見てると、なんだかホッとします(笑)
ぽちの輔さん
今はお寺の改修工事をしてるみたいですよ。
なので仏像さんはみんな東京に出張(笑)
なので参拝も出来ないのかもしれないですね^^
by リュカ (2016-09-18 08:38)
南無阿弥陀仏
by 夏炉冬扇 (2016-09-18 09:45)
こういうの有ったら絶対行きたい人ですが
当地では、まず仏像系の展示ってないっす
by くまら (2016-09-18 10:06)
高さ5m、よくぞ秘仏を公開してくださいました(^◇^)
改修工事のおかげですね^^;
滋賀から東京へ、仏様は長旅を楽しまれたのでしょうか。
はい、しっかりあおくん、うみちゃんのご尊顔も拝ませていただきました♪
by ゆきち (2016-09-18 12:13)
仏像だと20体でも見応えがあったのではないかしら?
5mって凄い!考えただけで圧倒されそう。
あおくんもうみちゃんもいつも拝んでいますよ~^^
by kuwachan (2016-09-18 23:45)
櫟野の観音様@@侘びの故郷じゃ~(地元ではいちのって言ってる)観音様は拝観したことは無いけれど 門前の大きな仁王様に
クチャクチャと紙を噛んで格子の間から投げるんだ~
くっつくと願いが叶うって・・・あれから70年が過ぎて・・・
思えば・・・婆になったもんだ~(滋賀県甲賀市甲賀町出身だニャ~)
by 侘び助 (2016-09-19 09:45)
夏炉冬扇さん
拝みたくなりますよねー♪
くまらさん
そっちだと仏像系が多そうなイメージがあるけど
確かに21世紀美術館だと、仏像は似合わなそう^^;
それぞれのお寺でご開帳あるのでしょうかね−?
ゆきちさん
改修工事で、こうやって普段見られない仏像を見ることが出来るのはいいですよね。
東照宮も陽明門の工事をしてるから、普段は壁の中に隠れてる絵が見られるし♪
仏像さんもしばらくは東京を満喫してほしいですね(笑)
kuwachan
さすがの5mはすごかったです。
どーんと迫力がありましたよ。
でも個人的にはやっぱり、慶派の作る仏像が好みだなあ〜(笑)
侘び助さん
なんと!甲賀が故郷なのですね!
仁王様に紙をかんで投げるなんて面白いですね。初めて聞きました!
「いちの」って言うのも面白いですね−。
by リュカ (2016-09-19 10:32)
湖北のあたりから、滋賀はお寺さんがたくさんなるの
仏像も、村の人が大切に信仰してみえるみたいですよ
平安の頃は、京の都と深いつながりがあったとかで
廃仏毀釈のときは苦労されたみたい、、そんなお話し聞きました
by engrid (2016-09-19 16:45)
engridさん
そうなのですねー。滋賀は確かにお寺がたくさんのイメージあります!
地元の人たちが大事に大事にしてるのでしょうね。
廃仏毀釈かぁ・・・仏像たちを守り抜いてくれてありがとうって言いたくなります^^
いつか湖東三山にも行ってみたいのです♪
by リュカ (2016-09-19 20:09)
一本の木からなんですよね。
神秘的です。
仕事をリタイアしたら趣味で
彫ってみようと思ってます。
ま、思ってるだけですケロ。
by 響 (2016-09-19 20:38)
響さん
おおお!響さんなら彫れる気がします!!
ぜひぜひチャレンジしてもらいたいなあ^^
御利益もめちゃめちゃありそうな仏像さんが生まれそう。
by リュカ (2016-09-19 21:26)