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バルテュス展、開催初日に行きました [アート]

4月19日は、上野の東京都美術館で開催の「バルテュス展」に行きました。
この日が初日です!

ちらしです

前回、バルテュス展を観たのは1993年。
この時の展覧会 (東京ステーションギャラリー) で初めてバルテュスを知り、この人の作品好きだなーって思いました。そのときは、この少女がかなり生意気そうに見えて惹かれたのよね(笑)
 ↓
良いかんじでしょ? 【1993年時のパンフ】

深みのある色遣いが、ステーションギャラリーの内装にマッチしていたように記憶してます。
そのときはまだ画家も存命だったのですが、2001年に他界しました。今回は日本で没後初の回顧展となるのです。

猫猫猫

人工の光を嫌い、アトリエで自然光の中で作品を描いたバルテュス。
少女は彼にとって「この上なく完璧な美の象徴」だったんだそうな。けっこう衝撃的な作品もありますが、今回は風景画も多く出展されていて、光の探究をしていたんだなと思える作品が多々ありました。

約20年前に観たとき、その頃は球体関節人形のような作品もわりと好きだったので、どことなく似たように感じていたのかも。

今回バルテュス展を観るにあたって、美術手帖のバルテュス特集を読んでいました。
バルテュスは敬虔なカトリック教徒。でもやっぱり作品からは神聖なシンボリックは見いだせない、俗人の私です(笑)

きれい!

こちらの作品 ↑ は、少女の胸を照らす光が本当に美しかったです。
そして微笑ましい猫の表情(笑)
彼の作品には猫が多く登場しますが、この猫は作家自身をあらわしているそうですよ。

珍しい作品だなーって思ったのは、この猫ちゃん。
 ↓
バルテュスっぽくない

シーフードレストランのために描かれ、店内に飾られていたと解説を読んで納得^^

こちらは、バルテュスが11歳のときに出版された、猫の画集。
当時バルテュスの母親が詩人リルケと恋仲で、リルケがバルテュスの作品を気に入って出版となったそうな。愛猫ミツの物語です^^

立派です!

バルテュスの2人目の奥様は日本人。彼が54歳のとき、当時20歳の彼女と出会って、日本的な作品も増えてきたみたい。(もともと山水画などには造詣が深かったようです)
そして着物で過ごすことが多くなったバルテュスの写真 (篠山紀信氏撮影) が多く展示されていました。

アトリエも再現されていて、そして20年前とは違う作品が多くきていたので、私には面白い展覧会でしたが、相方君は「まあまあだね」という感想^^
少女の足のポーズがとても印象に残ったそうです。
バルテュスの感性と日本のオタクの感性、そして小さいものを「カワイイ」と思う日本人の感性は何処か通じるものがあるのか?などとも、ちょっと思ったりw

私は会期中にもう一回観に来るつもりです^^

展覧会を観た後は、美術館内にあるレストランでお昼ゴハン。

11:00OPEN

美術館。正面入り口の景色はこんな感じ。

いつもの風景

私はエビとアボカドのグラタン、相方君はドリアです。

美味しかった

食べ終わったあとは、渋谷へ移動します!
じつはこの日、展覧会のハシゴをしたのでした(笑)

上野公園を通って、まずはヨドバシまで向かいます。
ここで写真をプリントアウト。このプリントアウトを持って行くと、次に行く美術館で入館料が2割引きになるのだ!

桜の花はすっかり散って、新緑の季節に変わろうとしています。
花見客が多く賑やかだった公園が、嘘のように静かです(笑)

ピンクだったのにね

シャガ発見^^
この花きれいよね。

けっこう好き

ヨドバシで、あお&うみの写真をプリントアウト。
このあと向かうは、松濤美術館。開催しているのは「ねこ・猫・ネコ展」(笑)
なので、猫の写真を持って行くと入館料が割引きなのよww

銀座線~

上野から銀座線に乗って、渋谷へ向かいますー。

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バルテュス展
東京都美術館 (上野)
2014年4月19日(土)~6月22日(日)
9:30~17:30(金曜は20:00)

巡回先:京都市美術館
2014年7月5日(土)~9月7日(日)

http://balthus2014.jp/


美術手帖 2014年 05月号 [雑誌]

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  • 出版社/メーカー: 美術出版社
  • 発売日: 2014/04/17
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