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フランシス・ベーコン展に行ってきました [アート]

ゴールデンウィーク前半の最終日、29日は国立近代美術館まで行ってきました。

美術館です~

都内に人は居ないのかしら?道路がめちゃめちゃすいていましたよーーー。

ガラガラの道路

さて開催中の展覧会は 『フランシス・ベーコン展』 です。

チラシです

フランシス・ベーコン?
あれ?画家だった?
教科書で習ったのは哲学者じゃなかった?って思ったら、哲学者のフランシス・ベーコンとは別人でした(笑)

1909年~1992年まで生きた画家でロンドンを拠点に活躍した人なんだそうです。
チラシに「ピカソと並ぶ美の巨匠」というキャッチが書かれていたので興味を持ったのですが・・・
ピカソと並ぶ?そうかな?って感じでした^^;
(あくまでも個人的な感想です)

1940年代以前の作品は納得がいかないらしく、殆ど残っていないんだそうで、この展覧会も1945年からの作品が展示されていました。
(自らのデビューを、第二次世界大戦が終わる直前の1944年頃に定めているそうな)

へんな絵??

エクトプラズムなどにも興味を持っていたらしく、その頃の作品を見ていると一見、狂っているような精神状態?と思わせるのですが、いろいろな描き方を実験しているのが伝わってきました。
なのでかなり冷静に「奇妙な絵」「亡霊のような絵」を描いているように感じました。

色彩をおさえた作品だったのが、ゴッホの影響を受けた(?)1956年頃から明るい色彩に変化していました。 "ファン・ゴッホを導き手" と言っていたようなのですが、「ゴッホの肖像のための習作」という作品を見ていても、どこか違和感を感じます。

ゴッホはナチュラルに崩壊していったように私は感じているので、精神を病んでいるときの作品も
観ていて綺麗だなって思うのですが、ベーコンは本当は崩壊してないから、どうもトゲトゲした印象を絵から受けました。本人も、『理性的じゃない状態で絵を描く』 ために苦労していたようなことが、あとから説明されていて、妙に納得しました。

ちょっとナルシスト風?

でもこの作家は、映像作家や他の芸術家に多大な影響を与えたようです。(デヴィッド・リンチはベーコンを敬愛してると書いてあって、わかるーーって思いましたw)
個人蔵の作品はオークションで非常に高値をつけているため、展覧会を開催するのが最も難しいアーティストのひとりだと言われているんだとか。

なので貴重な作品を見たことには違いないのですが、個人的には好みじゃないかなって感じました。したがって図録は購入せず^^;

20代の頃はわりとグロい絵も好きだったので、その頃に観たらもっと違う印象を受けたかもしれません。でも今は、観ていて楽しくなったり、和んだり、穏やかな気分になる作品の方が好きかな^^

# 走る犬のための習作 / スフィンクスの習作 は割と好きでした。
亡霊みたいな犬だけど動きが妙に生々しかったり、半透明のスフィンクスなのに存在感がめちゃめちゃあったり。これは好みだなって思いました。

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フランシス・ベーコン展
東京国立近代美術館
2013年3月8日(金)‒ 5月26日(日)
午前10時 ‒ 午後5時(金曜日は午後8時まで)

巡回:豊田市美術館 2013年6月8日(土)‒ 9月1日(日)

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