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モローとルオー -聖なるものの継承と変容-を観ました [アート]

台風26号、そろそろ東京は通り過ぎたかな?
今日は午前は自宅待機なので、ぼやーーんとテレビの台風情報見てます。

さて、連休の最終日は、パナソニック汐留ミュージアムで開催中の
モローとルオー展を観てきました。

これが今回のちらし

スーラやシニャックなどの作品で点描による光の表現を楽しんだお次に観た展覧会がこれ(笑)
象徴主義のモローと、その教え子の宗教画家ルオー。ともに色彩研究に情熱を注いだ二人です。19世紀の作品って画家たちが本当にいろんな表現を試していて面白いなー。

二人の作品を見比べ〜

パリの国立美術学校にルオーが19歳で入学したのは1890年。
そしてモローが65歳で先生としてやってきたのが1892年。モローは、ルオーの才能を見抜いて熱心に助言を与えたんだそうな。

二人がやりとりをした往復書簡が22通残されていて、そのいくつかが展示されていました。モローがルオーのことを本当に気にかけていたのが伝わってきます。

この作品すてき

モローは、色彩の解放・美しい材質感を探求して、色を重ね合わせることで想像力を刺激する色彩の研究をしたそうな。そしてルオーは、モローのそれを忠実に追求して、複雑な混合技術で光り輝く絵画を研究していったんだって。

絵の具を重ねては削り、そしてまた重ねて・・・
最上部にオレンジや黄色、白を配して、まばゆいばかりの光の絵画を生み出したんだそうです。点描とは違う表現で、こんなにも独特で美しい光が描かれてます。

みとれちゃう

ルオーもモローも、作品を観ていると心が静まっていきます。
自分の内面に深く深く入っていくような感じ。明るい気分にはならないんだけど、かといってどんよりした気分じゃありません。なんだか瞑想をしているようなそんな気分。

モローに関して言えば、決して心が静まっていくような作品ばかりじゃないんだけど、今回展示されていた作品は私にとっては「静」だったなー。「ゴルゴタの丘のマグダラのマリア」という作品が気に入りました。
ちなみに今回の展覧会は半数以上が日本初公開でした。

モローは胃癌におかされ、死が訪れる数年前から自宅を改築して自分の美術館を作ったんだけど、その初代館長になったのが愛弟子ルオーです。ルオーは最初の頃は家族と美術館に住んだんだとか。モローの作品とじっくり対面したんだろうね。
27年間館長を勤めたんだそうですよ。

二人の絆がこんなにも強かったんだなーと改めて感じた展覧会でした。

見終わったあとはお腹がすいたので、お隣にある汐留シティセンターへ。
B1にあるシンガポール海南鶏飯で、スープヌードル「ラクサ」を食べました。

これですよーん。950円!

ココナッツベースのピリ辛スープ。こういうの大好き!
サンバル(エビの辛みそ)がついていて、これが美味しかったw

ぺろり。おかわりしたい

-----------------
モローとルオー -聖なるものの継承と変容-
2013年9月7日-12月10日まで
午前10時より午後6時まで
パナソニック汐留ミュージアム

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コメント 21

nano

スッカリ寒いくらいの気候になってますし
辛~いので体を温めるのもいいですね♪
by nano (2013-10-16 09:23) 

toshi

西洋の宗教画も興味があります。
エビの辛味噌、ラーメンが美味しくなりますね。
by toshi (2013-10-16 10:12) 

シルフ

汐留ミュージアムへは東京在住の頃、何度か行きました。
ルオーの作品が常設でありました。
モローとの師弟関係本当いいですね。どちらも本当に暖かく優しい人物で精神性の高い画家で好きですね。
by シルフ (2013-10-16 12:07) 

kuwachan

午前中待機だったのね・・羨ましい^^
台風が早めに去って行ってくれたので、傘をささずに家を出られたけど
電車が止まっていて暫く待ちました。20分程度の遅れで勤め先に
到着したからまぁまぁかな(笑)
モローとルオーは師弟関係だったのね。
別々には知っていたけどそれは初めて知りました(^^ゞ
どちらも独特の雰囲気を持っていて素晴らしいですよね。
by kuwachan (2013-10-16 12:15) 

ponnta1351

台風は大丈夫でしたか?
展覧会三昧で羨ましいです。図録が収納しきれないんじゃありませんか? 私は、もうしまう所がないし、身辺整理の年齢なので買わない事に決めて居ます。持って帰るのも重いしね。

by ponnta1351 (2013-10-16 14:58) 

リュカ

nanoさん
辛いものは温まりますね^^
これからの季節、こういうものが特に嬉しくなります♪


toshiさん
キリスト教って全く知識がないのですが
それでも絵画を見ているのは面白いです。
ホントは内容がわかればもっと楽しいのでしょうが(笑)


シルフさん
ここの美術館はルオーの作品を持ってますよね^^
ルオーの作品って色合いがとっても好きです。
モローとルオーがここまで深い絆で繋がっているとは知らなかったです。
とても勉強になりました^^


kuwachan
雨があがったので早めに行ったほうがいいかなって思ったけど、
風が強いので午後からでいいと言われて、お昼御飯を食べてから出かけました。
電車のダイヤは乱れていたのですねー。
帰りは普通に帰れるといいね♪
モローとルオー、どちらも素敵な画家(^^)
幻想的な雰囲気も好きです~~


ponnta1351
そうなんです!!
図録の収納スペースがとうとう無くなりました(ToT)
本棚もすでに余裕なし。困りました。棚の模様替えを本気で考えないと
これ以上図録が買えません~
猫たちのトイレを置いてる部屋に棚を買うか・・・悩ましいです・・・臭そうw
by リュカ (2013-10-16 16:38) 

夏炉冬扇

今晩は。
辛そうですね。ピリピリピリ。
by 夏炉冬扇 (2013-10-16 17:50) 

リュカ

夏炉冬扇さん
こんばんは^^
見た目は辛そうですが、ココナッツベースのスープなので
さほど辛くはなかったです♪
by リュカ (2013-10-16 20:16) 

ChatBleu

午前待機、うらやましーー。
風に飛ばされそうになって出社しましたよぉ。
おまけにこの時間の帰宅で、明日は朝早いし。。。。(;_;)
すごい色彩の絵ですね。絵の具が厚ーくなってそうに見えます。
by ChatBleu (2013-10-16 21:35) 

m6324

スープヌードル美味しそうですね。
これは食べてみたいです。
by m6324 (2013-10-16 21:41) 

島酔潜人

ほんとうに絵が好きなんですね..
『海賊と呼ばれた男』が話題になったので、ルオーも人気がでたかな?モローは好きな画家の一人です..  中でも、『オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘』はお気に入りです。
パリにあるモローの美術館にはぜひ行かれてください.... 屋敷の赤い壁に自然光で展示されている様は圧巻です。
by 島酔潜人 (2013-10-16 22:26) 

YAP

3連休は美術鑑賞三昧だったんですね。
芸術の秋、ですね。
by YAP (2013-10-17 07:44) 

匁

ルオーの絵画手法は明確に黒で縁取りをしている点?!。
この点が気に入っていました。
色彩にも随分研究したんですか?
それにモローが先生ですか!?
認識を新たにしなくては。
by (2013-10-17 07:53) 

リュカ

ChatBleuさん
風も強かったですよねー。午前からの出社お疲れ様でした。
今日は早く会社に行ってるの?
大変だ~^^;
絵の具、あつーーく塗られてましたよ。筆使いが分かるので面白いです。


m6324さん
美味しかったです!
ココナッツベースのものって大好きです(^▽^)b


島酔潜人さん
海賊と呼ばれた男、読もうかどうかまだ悩み中です。
ルオーのことも出てくるのですか?
モローの「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」
これ私も大好きです!!
この女性のまなざしが本当に美しい。
パリに行けたら、絶対に行きます!モロー美術館!
明日は会社を出る時間によっては、ターナー展に行ってきます^^


YAPさん
はい^^
この連休は芸術の秋堪能しました。
展覧会はまだまだあるので、これからも行ってきます~~


匁さん
ルオーも若いころ(学生時代)の作品は黒い縁取りの作品じゃなかったです。
かなり絵の質も違いました。
でも学校に入る前はステンドグラス職人のもとに弟子入りして働いていたので
黒い縁取りはその影響も大きいのでしょうね^^
モローとのきずなは本当に深かったみたいです。
私も勉強になった展覧会でした^^
by リュカ (2013-10-17 09:54) 

T-CHIRO

たぶん見たことある絵かもですが、モローとルオー、これまた初耳です(汗)
ブログ掲載だけの絵を見てると青系多く、明るいより暗い雰囲気に感じますが、色彩研究の結果なんでしょうね。


by T-CHIRO (2013-10-17 13:25) 

リュカ

T-CHIROさん
きっとどこかでは見たことがあると思いますよ^^
どちらも宗教や神話をただ絵に再現するのではなく、それを見る人の内面や精神性に重きをおいていたので、こういう雰囲気になるのかもです。

ゴッホもそうですが、やっぱり画家の色彩研究への情熱って半端じゃないですね。
by リュカ (2013-10-17 14:15) 

T-CHIRO

>見る人の内面や精神性に重きをおいていたので

深いですね!!僕が尊敬する先生の本に、自分の霊性を高めるのに最適な場所は美術館も一つだということ。すぐれた芸術家の創造性の果実から喜びを引き出す----それらはすべてエネルギーブロックの解除を助けてくれます。
by T-CHIRO (2013-10-17 15:35) 

リュカ

T-CHIROさん
絵って不思議で、そのときの気分や生活状況で印象がガラリと変わることがあります。
何年も経ってみたら、あまり好みじゃなかったとか、すごい好き!とか^^
美術館や博物館は時を経て遺っている昔のものと、今の自分との対面の場所だから、霊性を高めるっていうのもなんだか分かる気がします^^
とくに博物館はロマンを感じちゃう♪
by リュカ (2013-10-17 16:16) 

リュカ

あ、現代の美術館もありますけどねw
私は古いものに惹かれちゃうのです^ ^
by リュカ (2013-10-17 16:19) 

moz

この展覧会も行ってみたい ^^
ルオーはもちろん好きなんですが、モローも深い不安な気持ちを感じさせる独特の色彩、繊細なフォルム・・・好きな画家さんです。
汐留ですね、ありがとうございます。
行きたいところがたくさん増えてしまいます 笑
by moz (2013-10-21 06:04) 

リュカ

mozさん
私もモローの繊細な感じがとっても好きです。
もうちょっと作品数が多かったらなお良かったなーなんて思いましたが
良い展覧会でしたよ^^
ぜひぜひ行ってみてください(^▽
by リュカ (2013-10-21 09:18) 

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