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ボストン美術館の至宝展を観てきました [アート]

東京都美術館で開催している「ボストン美術館の至宝展」に行ってきました。

ちらし

開催日初日、10時過ぎに到着。
その時間でも太陽はジリジリ。暑かったなあ~^^;

ボストン美術館展は何度も開催されているけど、今回はコレクターの物語に光をあてると言うコンセプトでした。今回日本にやってきた出品作品は、個人コレクターやボストン市民の手を経て美術館に収蔵されたものが多いんだとか。各美術品のコレクターもパネルで紹介されていたよ。
フロアはおおまかに、

◎ 古代エジプト美術&中国美術&日本美術
◎ フランス絵画&アメリカ絵画
◎ 版画・写真&現代美術

という感じに分かれていました。
中国美術では、南宋末期に活躍した陳容って人が描いた「九龍図巻」の龍が躍動感があってカッコ良かったわ。約 10m の巻物で、龍の鱗も細かく描かれていました。

こんな感じ

良い動き

日本美術コーナーでの目玉は、江戸時代の英一蝶が描いた「涅槃図」です。
この作品は 1886年(明治19年)以前に、フェノロサが購入して、ボストン美術館に収蔵されていたんだって。

すごい細かい

劣化が酷くて、ボストン美術館でも 1 回公開しただけで、あとは公開されてなかったんだそうな。今回、約 170 年ぶりの本格的な解体修理を経て、日本に里帰りしたのでした。
涅槃図はいろいろ見てるけど、そういうお話を聞くと、ありがたい気持ちで観ちゃうね(笑)

フランス絵画では、ゴッホ作のルーラン夫妻の肖像画が 2 点揃って来日です。
南仏アルルに移り住んだゴッホの貴重な友人。ジョゼフ・ルーランは、ゴッホが耳を切って入院したあとも、定期的にお見舞いに訪れていたんだね。

やさしいおじさん

現代美術で面白かったのは、映像作品なんだけど、サム・テイラー= ジョンソンの「静物」(2001年) です。テーブルに盛られたフルーツと、手前にはボールペン。
映像を早送りしたものを観るの。

ボールペンに変化はないけど、フルーツはしぼんで、カビが生えて、やがてカビも消えて茶色い固まりになって崩れていく・・・なんだか仏教絵画の九相図を見ている気分になったわ ^^;

デイヴィッド・ホックニーが描いた「ギャロービー・ヒル」(1998年) も印象に残った作品。

これです

こんな景色も昔なら舗装された道路は無くて、そのかわりに木々がある、のどかな景色だったんだろうなー。これは現代の風景だなあ~って感じました。伐採された木々も描かれていたよ。

そのほか印象に残ったのは、ワシントン・オールストンの「月光」(1819年) かな。
月光が水面に反射して幻想的な風景でした。

夏休み前だったので、混雑してなくてゆったり観られましたー^^

*****
ボストン美術館展を観た後は、同じ建物内で開催している「第69回 毎日書道展」へ。
曽根風呂の ligia さんの作品が 2 点出品されているのです。
何度も ligia さんの作品を観ているせいか、フロアに行くと数ある作品の中から、「あ、これかな?」って ligia さんの作品が分かるようになってきたよ(笑)

1つは、とても力強くて安心して書の世界を楽しんでもいいのねって思えるような作品。
もう1つは、絵みたいな作品でした。龍が筆をくわえて、文字を描くんだけど、それが龍自身の体になっていくみたいに見えたの。面白かったな^^
※ 実際には龍は描かれてないですよw わたしがそう見えただけ。

ligia さん、ご招待ありがとうございました♪

ランチは美術館内のレストランで肉だー!(笑)
外は暑くて、美術館を出てラーメン屋さんまで行く気力が無かったのでしたw

暑いんだもん

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「ボストン美術館の至宝展」東西の名品、珠玉のコレクション
東京都美術館
2017年7月20日~10月9日
http://boston2017-18.jp/

【巡回】
神戸:神戸市立博物館
2017年10月28日~2018年2月4日

名古屋:名古屋ボストン美術館
2018年2月18日~7月1日

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第69回 毎日書道展
東京都美術館
2017年7月19日~7月25日

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