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サントリー美術館で有楽斎を観る [アート]

ぱっかーんな大股開きのあおくん。

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うみちゃんは床に転がっております。
フランスパンちっくなケリケリがお気に入りなのよね。行方不明だったものがソファーの下から出てきたのよ^^

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このケリケリを枕のようにして寝ることもあるうみちゃん。
この豊満ボディ、なんとかならないかしら……最近はあおのゴハンも奪ってます^^;

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さて。この日はサントリー美術館へ。
織田有楽斎の展覧会に行ってきました。

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この展覧会は 2023 年 4 月から 6 月まで京都で開催されていて、巡回で東京に来たのです。

織田有楽斎(うらくさい)は、織田信長の 13 歳年下の弟。
有楽斎は茶人としての名前で、武将としては織田長益(ながます)。

織田家の中でも重要な武将。でも激動の時代のなか本能寺の変がおこり、兄の信長は自害。そして信長の長男、信忠も自害。信忠と一緒にいた有楽斎こと長益は脱出して生き延びたの。
世間は長益を「逃げた男」と揶揄したんだそうな。

この展覧会は、当時の日記や書状などをもとに、そんな長益を別の視点から見るもの。
生き延びたからこそ織田の名は絶えることなく今に継がれた。
茶人・織田有楽斎と交流した様々な茶人、武将、高僧などの書状から垣間見える有楽斎の人となりを見ていく展覧会。

派手な展示品はないけど、有楽斎のことをもっと知りたくなる展覧会でした。
有楽斎ゆかりの寺、正伝永源院の寺宝が来てます^^

こんなふうに剃髪して「有楽斎」と名乗るようになったのは、秀吉に仕えていた頃からみたい。

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私はマンガ『へうげもの』の有楽斎の印象が強すぎて(ターバン巻いて、アクセサリーをじゃらじゃらつけてる色男(笑?)、この像になかなか馴染めずw

マンガでもわりと魅力的な人物で、惹かれるところが多いかなー。
そんなわけで、愛知県犬山市にある日本庭園有楽苑で、有楽斎が建てた茶室(国宝茶室「如庵」)を観に行ったこともあるw

この茶室「如庵」は移築されたもので、もともとは京都建仁寺の正伝院に建てられていたの。
展覧会会場では「如庵」&「書院」の 3 次元計測データを使って、ジオラマのように立体表示する 3D 展示マシン(?)も設置されてました。装置を覗き込んだとき 3D 酔いしちゃう人も居るかもしれないけど、なかなかリアルで面白かったわ。

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大坂夏の陣で壊れてしまった茶入れ。漆を使って見事に修理していて驚き。
こーゆーのを観ると、歴史で習った出来事がより身近に感じられるから好き。焼け落ちた本能寺から出土した焦げた瓦もありました。

欠けてしまった茶器を、別の素材の茶器と接ぎ合わせるその斬新さも、有楽斎のセンスなのかなーって思ったわ。

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織部焼の古田織部宛の書状では「古織様」ってあだ名で書いているあたりも、交流の深さが垣間見えて楽しかったな。

あとはこの時代の遺言状の長いこと!! 巻物になっていて、あれこれしてほしいことが書かれているんだけど、こんなにたくさんあったのねって驚き。あ、でもそれは私が庶民だからの感覚か?
お金持ちの家の遺言状なら相続争いも凄そうだから、ボリュームがあるのかもしれないねw

「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」が信長を表すことわざになっているけど、有楽斎は「鳴かぬなら生きよそのままホトトギス」なんだそうな。

自害せず、生き抜いた有楽斎にふさわしいことわざだって感じましたわ。



ランチはいつもの茅乃舎サン!
豚汁(とんじる じゃなくて、ぶたじるだよ)セット^^

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このあとは同じく六本木にある国立新美術館へ。
展覧会のハシゴをしたんだけど、その記事は週明けにしますね。

土日はブログ活動おやすみ気味なので、簡単な記事にする予定です〜。
きっとそういう記事の方が読みやすいと思っている人は多いだろうなw


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大名茶人 織田有楽斎
サントリー美術館
2024 年 1 月 31 日 ~ 3 月 24 日
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_1/index.html


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