山種美術館の速水御舟の全貌展に行きました

山種美術館で開催している速水御舟の全貌展を観に行きました。



明治末から昭和の初期に活躍した速水御舟 （はやみ ぎょしゅう）。
彼は 40 歳で早世しちゃうのですが、画風を変えながら日本画の新しい表現に挑戦し続けました。もしも生きていたら、この先どんな作品を描いていたのかなーって思っちゃう。

今回の展覧会では、ちらしにもなっている、重要文化財の 「炎舞」 が 7 年ぶりに公開されるので観に行きましたよ！前回観てから 7 年も経ってるの？やーだーｗｗ

この 「向日葵」 という作品は、とってもキラキラしていて綺麗でした。
太陽は描かれていないんだけど、陽の光を浴びた花がとても生き生きしてるって感じる作品。



「翠苔緑芝」 という屏風は、琳派を思わせるような作品。
写真では分からないけど、この紫陽花のグラデーションが、めちゃめちゃ素晴らしいの！
露を含んだ質感も感じて引き込まれちゃいます。



私が好きな 「灰燼」 も展示されていました。
関東大震災後の様子です。少し埃っぽい、そして焦げた匂いまでしてきそう。
実際の光景はもっと凄惨なのかもしれないけど、静寂を感じます。



そして第二会場に展示されていた 「炎舞」 です。
炎がひとつの生きもののように見えます。深い闇と対比するかのような鮮やかな炎。唯々、作品の前に立ち尽くしてしまうわ。



渦を巻いて立ち上る煙に群がる蛾。
この作品を観てると、わたしは邪念を燃やす不動明王に見えてきちゃうよ。

じっくり観られて良かったです^^



そうねｗ
あおくんは、蛾を見てハッスルしちゃったからねー(笑)

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速水御舟の全貌展
山種美術館
2016年10月8日～12月4日
前期： 10月8日～11月6日
後期： 11月8日～12月4日
10:00～17:00
http://www.yamatane-museum.jp/

タグ：展覧会 速水御舟 山種美術館

コメント 36

最近のリュカさんの展覧会制覇度、すごいですね〜！
とても参考になりますけど
ああ、あそこも行きたいここも行きたいと思いながら、
なかなか行けません。ｳｯｷ〜。(^^;)
by lequiche (2016-10-19 00:53) 

煙に群がる蛾の絵、なかなかいいですね。
いつもよく展覧会に行かれてますね。
by toshi (2016-10-19 05:24) 

虫で遊ぶのは
とっても楽しいみたいですね＾＾
by ぽちの輔 (2016-10-19 06:50) 

まさに飛んで火にいる・・ですね。

by ぜふ (2016-10-19 07:07) 

連日の美術レポ、さすが！！
速水御舟は好きで「炎舞」観ましたよ。もう7年前になるんですね。
吸い寄せられるように見入って暫く立ち尽くしていた記憶が有ります。


by ponnta1351 (2016-10-19 07:13) 

「炎舞」は幻想的ですね。
サスペンス小説のカバーや、映画のポスターとかにも使われそうな静かな迫力を感じます。
by YAP (2016-10-19 08:06) 

美しい絵ですねーｗ
あおくんは大興奮しちゃうのかーｗ
それはそれで猫らしくて素敵ですよ！
by りみこ (2016-10-19 08:46) 

私は邪念と煩悩にまみれてグダグダです。
誰か燃やして〜(;^_^A
by よーちゃん (2016-10-19 08:46) 

炎舞　どこかで観ました。
赤の炎がとても印象的です
情念って感じですね。
７年前ってついこの間のようですね
やだーッて言うの分かりますよ
by きよたん (2016-10-19 09:41) 

lequicheさん
トーハクの禅の展覧会も観てきましたよ！
このあとはしばらく展覧会はナシかな？
次はまた11月からかも^^


toshiさん
この蛾の作品は本当に素敵なんですよ。
引き込まれます^^


ぽちの輔さん
あおくん、壁に付いた黒い点にも
反応してましたー(笑)


ぜふさん
まさにそれですｗｗ
寄って行っちゃうんですねー^^;


ponnta1351さん
速水御舟いいですよねー^^
そうなの。7年も経ってるんです(笑)
そのときのブログ読み返して、当時と同じ感想を持ってるのに笑っちゃいましたｗ


YAPさん
確かにサスペンス小説のカバーにぴったりかも！
どんなお話にするかな～ってちょっと想像しちゃいました(笑)


りみこさん
ボク、蛾を見てからちょっと野性に目覚めたにゃ！(笑)
活発になったにゃんよー！


よーちゃんさん
わたしも邪念と煩悩、妄想にまみれてます！
こればっかりは消えなそう(笑)


きよたんさん
赤の炎、ほんっと浮き上がって見えるから
すごいなーって思います。パチパチ音まで聞こえそう。
つい最近観たと思ったら7年前だってー^^;
そのとき展示されていた場所までハッキリ覚えてるのにビックリしちゃいましたよ。
by リュカ (2016-10-19 10:07) 

炎舞って作品実際に見ると引き込まれそうな感じですね
by くまら (2016-10-19 10:33) 

くまらさん
そうなんですよー！
こんな記事の画像じゃ再現できないくらい
実際の作品は凄いのーーー^^
by リュカ (2016-10-19 10:40) 

もう20年くらい前かな、展覧会好きな友達に付き合って、
よく上野方面に絵を見に行ってましたが、何一つ覚えてません(^^;
こういう所が絵画好きな人との差ですよね（笑）
7年振りの感動、良かったですね(^^)v
by まつき (2016-10-19 10:52) 

まつきさん
印象に残ってる作品って
会場の様子もそのまま記憶で残ってるんだー^^
その映像の記憶を頼りに、たしかあの美術館で展覧会したよな。。。なんて思い出してます(笑)
by リュカ (2016-10-19 11:10) 

所蔵している美術館とか、常設している訳ではないんですね。
その 「炎舞」、実際に観てみたいです。
by tsun (2016-10-19 11:11) 

tsunさん
この山種美術館。常設コーナーは無くて、企画展中心に展開してるので
所蔵してる作品でも、その企画展にそぐわないと出てこないの～(笑)
でも7年ぶりだったなんてびっくりしちゃいましたｗｗ
by リュカ (2016-10-19 11:17) 

燃え盛る炎、近寄るとやけどしそうなくらいの熱を感じます^^
ウチのも蛾を見るとテンションアップ。
でも鱗粉で汚れちゃうから、急いで退去願うことにしています^^;
by ゆきち (2016-10-19 11:50) 

｢炎舞」もすごいけど、「向日葵」の葉の描写もすごいです。
虫食いのところとか、葉脈というのでしょうか、
血管のような白い線がリアル！
こんな絵を画ける方が、40歳で亡くなったとは残念ですね。
by aloha (2016-10-19 11:55) 

リュカさん凄い勢いで美術館巡りしているね～^^
まさに芸術の秋だわ。私はなかなか(^^ゞ
速水御舟、絵によって全く雰囲気が違うところがすごいね。
早世が本当に残念って思います。
by kuwachan (2016-10-19 12:22) 

いろいろと回って鑑賞していますね。
人で混んでいると行けなくなります。
by green_blue_sky (2016-10-19 12:29) 

ゆきちさん
本物を見ると、作品からも熱を感じるんですよー。
蛾は鱗粉が出るから嫌だよねー；；


alohaさん
葉っぱの描写も凄いよね！
このリアルさはほんっとに凄いと思います。
いろんな画風にチャレンジしてたから
もし生きていたら、日本画でこのあとどんな表現をしていったんだろうって思っちゃいます！


kuwachan
あさって UP する展覧会記事で、一段落かな。
次は来月ですー。
実際はハシゴして展覧会行ってるから
ハードスケジュールｗｗ


green_blue_skyさん
ふふふｗｗ
ここ最近の展覧会は、空いてるやつなんですよー♪
by リュカ (2016-10-19 13:06) 

よく知らない画家さんが多くて勉強になります＾＾
この方も存じ上げませんでした(●´ω｀●)ゞ
炎舞がすばらしいですね(≧∀≦)
まさにタイトル通りの絵画❤舞っていますね♪
蝶かと思ったら蛾ですか＾＾
見た目とか苦手なので、狩りはしないで
いただけるとうれしいな(笑)
by カトリーヌ (2016-10-19 13:07) 

カトリーヌさん
炎舞ね、本物はほんっとに凄いんですよー^^
見入っちゃいますよ！
蛾は、作品で見るのはいいけど
実際の蛾は嫌ですよねー^^;
狩りは絶対やめてほしい！！(笑)
by リュカ (2016-10-19 14:04) 

例によって全然、芸術はわからないけど、この人の絵、なんだか
不思議だわ！こういう絵って見たことないような気がしちゃう。
普通に絵なんだけど、こんな風に描く人っていないような気がします。
by ChatBleu (2016-10-19 14:15) 

ほんと！キラキラしています向日葵(^^)/
「炎舞」・・めらめらという音が聞こえてきそう
かっこいい感じ　しびれてます！
by erena (2016-10-19 15:13) 

ChatBleuさん
惹かれるものがあると思わない？？
すごい画家さんだったんですよー。
長生きしてもらって、もっと作品観たかったなー


erenaさん
炎舞、音が聞こえそうですよねー。
ほんっと迫力ある作品なんです^^
by リュカ (2016-10-19 16:14) 

炎の上の蛾たちは火傷しないのか？みたいな（^^;
by えーちゃん (2016-10-19 17:34) 

こんばんは。「炎舞」の蛾はどういう意図が合って描かれているのでしょう？灯りには近づいても炎には近づかないはず。難しいですね。
by kick_drive (2016-10-19 20:13) 

心に突き刺さる写真が撮りたいぃぃぃ～っ!!!
by S北斗 (2016-10-19 22:21) 

えーちゃんさん
いやぁ、蛾は死んじゃうでしょうねー（笑）
これじゃ火傷しちゃいますもんねｗｗ


kick_driveさん
この作品を描くにあたって、毎晩たき火をして、そこに群がる蛾を写生したり採集して室内で写生をしたみたいです。
どういう意図なのかは、作家本人のみぞ知るってことなんでしょうか^^
でもこの闇の色は、もう一度描けと言われてもこの色はもう出せないって本人が言ったそうです。
それだけ全身全霊で描いた闇だったのかなー？
展覧会で作品を観るとき、私自身がそれを観てどう感じるかとか
どう思うかを楽しんでるので、専門家のようには分からないんです。えへへｗ


S北斗さん
もやもやっとしてますか？
でも何かに渇望するって良いことですよね^^
きっと撮れる！！
by リュカ (2016-10-19 22:32) 

わぁいいなぁ
本物を近くで見ると綺麗なんだろうなぁ
長崎に来たら行ってみたいなぁ

作品集を復活してもコメントが普通に入れられるようになってよかったです。
作品集を貼っておかないと会員さんに申し訳なくて
教えてくれてほんとにありがとです～
また何かあったら教えて下さいね♪
by てんてん (2016-10-19 22:32) 

てんてんさん
ホンモノ、すごく良いですよー！
長崎にも行く機会があったら良いな♪
ブログ、今日は自分のブログが重たいですｗｗ
てんてんさんのところは大丈夫！！^^
by リュカ (2016-10-19 22:53) 

灰燼、いいですね。
今回見て私も好きになりました。
炎舞はほんとにすごいです。
しばらくみてました。
by ふにゃいの (2016-10-19 22:54) 

ふにゃいのさん
この展覧会教えてくれてありがとうでしたー^^
7年ぶりの炎舞。満喫しました♪
灰燼は観ていると、こっちの心がしーんとなる感じで
切ないような悲しいような、でもなんとも言えず好きです^^
by リュカ (2016-10-19 23:07) 

不動明王、確かに、、
実際にご覧になると、いきいきと迫力も、、、
展覧会は、ナマが見れる、、感動が違いますね
by engrid (2016-10-21 18:23) 

engridさん
実際に観るのは良いですよねー^^
奈良の正倉院展にも行きたいけど
さすがにそっちは無理だーーー（笑）
by リュカ (2016-10-22 11:31)