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エジプト展ハシゴ。松濤美術館の古代エジプト美術の世界展を観ました。 [アート]

六本木の森アーツセンターギャラリーでのエジプト展を観た後にハシゴしたのは、渋谷の松濤美術館で開催している、古代エジプト美術の世界展 ~ 魔術と神秘展です。
スイスのガンドゥール美術財団所蔵なんだそうな。

到着~~

こちらは、エジプト原始王朝からプトレマイオス朝まで、
約 3000 年にわたって栄えた古代エジプトの美術品や彫像、ヒエログリフの石碑、レリーフ、宝飾品など約150点で構成された展覧会。

ちらしです

わたしは知らなかったんだけど、スイスのガンドゥール美術財団というのは、世界屈指の古代エジプト美術をコレクションしてるらしいですよ。今回は、すべて日本初公開

今まで多くのエジプト展を観てきたけど、今回の展覧会は、今まで知らなかった遺物が多く見られて新鮮で面白かったです。アクセサリーやアミュレット (お守り) など、小さな作品も多いんだけど、空いてるからバッチリ観られる(笑)

楽しい

日本で言うところの藁人形のような、呪いの人形も展示されてました。

ひゃー
【これが呪いの人形】

アラバスターという鉱物をヒト型に彫っていて、普通は儀式の流れで粉々にくだかれるから残らないんだけど、珍しく残っていたんだって。初めて見たわ~~(@o@

トキがすごかった

今回は図録は買わなかったので見せることができないのですが、
トキのミイラに付けられた頭部像が印象に残りました。儀式のために特別に飼育されたトキ。
そのトキをミイラにした際に、頭部にとりつけた黄金の像。
神の肉体は黄金で出来ていると、古代エジプト人は信じていたようです。

これに関連して、ちょっとショックだったのが、ミイラの話。
エジプト人が動物のミイラもたくさん作っていたことはもちろん知っていたけど、動物崇拝が過熱化して、専用の飼育所でありとあらゆる生き物が飼育されて、意図的に殺されてミイラにされていたんだね。

人間と同じように、死後ミイラにしているんだと思っていたけど違うんだねー。
意図的に殺すようになったのはエジプトの末期王朝だというので、それ以前は違ったと思いたい。ネコのミイラの棺・・・なんか観ていて悲しくなっちゃいました (T^T

いいでしょ

アミュレット関連はどれも綺麗だったな~~♪

古代エジプトの宗教では、人間は肉体と影のほかに、「バー」と「カー」という霊魂によって成り立っていると考えられていたのだ。(ホントはもっと複雑なんだけど、超簡単に説明しましたw)

そしてバーというのが肉体を離れて、来世と肉体 (ミイラ) を行ったり来たりするの。
バーは、頭は人間で身体が鳥の姿をしてるんだけど、この黄金のアミュレットがめちゃめちゃ素敵だったのー!

大きさにして 2~3cm ある?ってくらいのものだった気がするのですが、
これを身につけたいわーなんて思っちゃいました^^
ちなみに、この鳥のような姿のものが 「バー」 です。

これね
【 死者の書より 】

六本木の展覧会に比べるとスペースは小さいし、これが目玉です!って言うのはないけれど、わたしはこっちの展覧会のほうが面白かったなー(^ω^)
すべてが日本初公開だからね。珍しいエジプトものを観ました!って感じです。

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ガンドゥール美術財団の至宝
古代エジプト美術の世界展 ~ 魔術と神秘
松濤美術館
東京都渋谷区松濤2-14-14
2015年10月16日~11月23日
10:00~18:00
http://www.shoto-museum.jp/index.html

あおくんでし

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