「加山又造展」観てきました

今日は、国立新美術館で開催中の加山又造展に行ってきたよ。



けっこう混んでいましたが、美術館のスペースは広いし、
絵自体が大きいものが殆どなので、苦にならずに観られました。

この人の絵をじっくり観たのは初めて。
初期の頃の動物の絵など、
どこか寂しげな、生きる厳しさみたいなものを感じました。



これ ↑ は、「月と駱駝」という作品。
親子の駱駝なのかなぁ？
砂漠の中で、ちんまりと、ひとかたまりになっています。
そして砂漠の空に見える月。
この月も駱駝なの。

動物たちの絵の次は、風景画。
風景画といっても、どこか心象風景のような、自然と宇宙と時間を感じるような
神秘的な絵が多かったです。
波のうねりは、時間の流れなのかなーとか、ぼんやり思いながら鑑賞しました。

でもね、
どこか・・・どことなく、ピンと来ない。

絵は、どれも素晴らしいの。
桜の絵なんて、まるで本当に桜の木の下から満開の花を見上げているかのようなのに。
なのに、心にズシンとくるものがない。

あー・・・前回行った、横山大観の「生々流転」が素晴らしすぎて、
それを超えられていないんだ(笑)

日本画を見に来たのは失敗だったかもしれん^^;
日本画とは全然違う洋画を見てから、加山又造の作品を見たほうが良かったのかも(笑)

花鳥風月のきらびやかな反面、どこかわびさびを感じる絵を観たあと、
水墨画のコーナーにやってきました。

なんかね、ホっとしちゃった。
墨の濃淡の世界。
今わたしが求めているのはこの世界なんだって思いました。

展覧会を観ていた時間の、殆どすべてをこのコーナーに費やしたよ(笑)



こちら ↑ は、「月光波濤」という作品。
岩にあたって砕け散る波。
岩から海へ垂れていく水の足跡。
臨場感あふれる屏風で、すごく綺麗でした。

このほかにも水墨山水図ってのも、なかなか良かった(^-^)
そして、この作品を見ていたら、また横山大観を見に行きたくなりました。

加山又造展を観に行ったくせに、「生々流転」が恋しくなって帰ってきたよ(笑)

でもね、加山又造の描く冬景色の線は凄いって思った。
ピンっと張った木々の枝。
冷たい空気を感じる絵で緊張感がありました。

観たかった「冬」という作品は、2月11日〜3月2日の展示だったのが残念っ^^;

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「加山又造展」
国立新美術館　(六本木/乃木坂)
2009年1月21日～3月2日　10:00～18:00 (金曜日は20:00まで)
http://www.kayamaten.jp/index.html

タグ：展覧会 加山又造 国立新美術館

コメント 18

壮大な絵ですね
by kakasisannpo (2009-02-09 20:08) 

前記事の坦々麺、めっちゃウマソーーー！

月光波濤ステキだね～。
こういうの好きなんだ。

by ゆきぽん (2009-02-09 20:10) 

月も駱駝なんですねぇ。。！！
何を表しているのでしょう。。
水墨画！これは、もっと近くで観たいですねぇ。。
11日…惜しいぃ！ΩÅΩ;
by mimineko (2009-02-09 21:55) 

展覧会は、ここで見たつもりにしよう(;^_^A アセアセ・・・

新猫の2ニャンはとても人によくなれていてかわいいですよ～
どちらも好奇心が旺盛です。
by green_blue_sky (2009-02-09 22:03) 

最近、絵を観に行く。という
行動をしていないです。
色々観ないと、だめですね…。
うむ〜。


by さゆみなごむ (2009-02-09 23:16) 

たまには美術館とかにいって
いろいろ見たり感じたりしたいですね。
by m6324 (2009-02-10 00:40) 

正直、ワタシも初期の加山又造はイマイチです（＾＾；
晩年の水墨は、胡粉を多用するせいか、ちょっと硬質な感じの作品が多いですよね。
どちらかというと、精神性より、現代的な造形や装飾性への挑戦、という面が目立つ作家かな、と思います。
とはいえ、大正～昭和世代の日本画家の回顧展って、意外に少ないから、いい機会なんですよね。見たい画家、たくさんいるのにな～orz
by しろのぽ (2009-02-10 00:41) 

モノクロで表現する
奥の深い世界ですねー
岩に波があたって砕け散る荒々しさなど凄い！
近くで見たいです。
by 響 (2009-02-10 02:28) 

kakasisannpo さん
最近、こういう時の流れを感じる作品が好きかもしれません。


ゆきぽん
担々麺美味しかったです(^^)
でも浅草の麺や武蔵のラーメンも恋しくなっている今日この頃ｗ
暖かくなったらまた浅草に行きたいわー。

墨絵が最近お気に入りかも♪


mimineko さん
ちゃんと先に調べていたら、11日からだって気づいたのに
残念～～
展覧会に行って、「あれ？？絵がない・・・」って呆然としました(笑)
月と駱駝は、何を意味しているかは分かりませんでしたｗ
でも、色遣いが遠目からでも目を引いたの^^


green_blue_skyさん
よければ此処で、展覧会楽しんでいってください(笑)
自分の印象に残った絵しか紹介してませんがｗ
新猫さんたち、ハナちゃんたちとは仲良くなったのかしら？？


さゆみなごむさん
いま、わたし無職だから出来てるんですよ～(笑)
懐は寂しいですが、
展覧会を観て、心は豊かになれそう(笑)


m6324 さん
空いている展覧会で、じ～っくり絵の前で楽しめたら
いいですよね～^^
でも、絵だけじゃなくて自然の中で本物の木と触れあうことも重要かもーって、今回思いました(笑)


しろのぽさん
同じ水墨画のなかでも、惹かれる作品と惹かれない作品がありました。

＞ちょっと硬質な感じの作品が多いですよね。
あ、それ分かります！
今回観てきて、そう感じた作品ありました。（図録買ってこなかったので名前忘れたｗ）

食器や、着物、うちわの絵柄などの作品も沢山きていましたよ。
祇園祭に使用するもの（これまた名前忘れた）とかｗ

作品の制作年号を見ながら、「これは私が7歳のときだー」とか
思えるのが、昔の時代の人の作品展とは違って楽しかったです。


響さん
この絵の前に休憩椅子が置いてあったら良かったのにーって思いました。
そしたら坐ってじっくり観られたのにな～～。
細長い通路に飾られていたので、あまり後ろに下がることも出来なくて
ちょっと残念。砕ける波はステキでした^^


ちむさん、ぐっとれさん、デザイン屋さん、ユキちゃん、無能庵、niceありがとうございます。
by リュカ (2009-02-10 08:18) 

月と駱駝、こういう作品は好きです。私は、妙心寺展に行ってきました。
by toshi (2009-02-10 08:25) 

toshiさん、
妙心寺展、如何でしたか？昨日は寒かったのではないでしょうか。


やまがたんさん、niceありがとうございます。
by リュカ (2009-02-10 09:33) 

月光波濤、見たんだ。

最近ね、陶芸やり始めてから、あらためて偉大な作家の作品って奥が深いなという気持ちが強まりました。
絵も、陶芸も、書も・・・・・・
私がやっていることは、単なる遊びだけど、極められた作品って
猛烈にエネルギーを感じる。

この絵も、そうだったんだね*^_^*
by ake_i (2009-02-10 12:19) 

ake_i さん
陶芸を始めて、今まで以上に
いろいろ良いエネルギー取り入れてるって感じがします^^
ステキだわ(^^)
ほんと、偉大な作家の作品って奥が深いって感じます。
もっともっと、こういうこと感じていきたいですよね！(^▽^)b
by リュカ (2009-02-10 13:47) 

この駱駝何かで見たような気がしますが
思い出せないけどコンセプトは嫌いじゃない。
本流は苦手かも＾＾
by エア (2009-02-10 23:47) 

駱駝の絵は、なんとなく印象に残りました(^^)
有名な絵なのかなぁ・・・（そのへんは、イマイチ分かりませんｗ）
今回は図録買いませんでした～。えへへ
by リュカ (2009-02-11 12:12) 

どんなに素晴らしい作品でも、自分の胸にピンとこないものってありますよね。リュカさんの正直な感想にnice!です。
by シービーちゃん (2009-02-11 23:25) 

加山又造展行かれたんですね。
月曜日でもかなり混んでいるとなると、土日はすごーく混むんでしょうね。行く時は、それなりの覚悟が必要かも。。。　^^;

ラクダの絵、面白いです。それからポスターになっている桜の絵と、女性の４枚の屏風のような絵・・・、面白そうなので時間があれば見に行きたいなって思っています。
日本がなんでしょうけれど、でも、イメージの日本画とは違うようですね。
リュカさんが何となく消化不良(?)になったのも分かる気がします。

それになんしろ、生々流転の後だと、かなりのギャップを感じるのも分かる気が・・・。
その辺も体験? 感じるためにいきたいとは思っているのですが・・・。 ^^;
by moz (2009-02-12 05:32) 

シービーちゃん
今回は肩透かしをくらったような感じでした(笑)
こんなときもありますよね～ｗ
3月から始まる阿修羅展は楽しみにしてます♪


mozさん
やっぱり人気はあるみたいで、けっこう混んでいました。
土日はもっと多いかもしれないですね。
女性の屏風絵は、黒柳徹子に見えて仕方なかったです(笑)
レースの模様とかは、すっごい綺麗だな～って思いました。
あと人体の動き。
日本画は、しばらくは生々流転から抜け出せそうにありません！ｗ
もしmozさんも観に行ったら、同じような感覚に陥るのかしら？(^皿^)
by リュカ (2009-02-13 13:24)