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サントリー美術館の英一蝶展、良かったです! [アート]

昨日の記事の続きです。山種美術館で「福田平八郎×琳派」を観たあと向かったのはサントリー美術館。会期が始まって少し経ってしまったけど「英一蝶(はなぶさいっちょう)」展に来ました。

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いろんな展覧会で彼の作品はチラホラ観ているけど、回顧展を観るのは初めて。どういう人物なのかも殆ど知りませんでした。

江戸時代、元禄年間(1688〜1704)前後に活躍した絵師。
晩年に「英一蝶」と名乗ったけど、最初は「多賀朝湖(ちょうこ)」と名乗っていたみたい。10代で狩野派に入門してアカデミックな教育を受けたんだって。

この人、5代将軍綱吉のときに三宅島に島流しにあって、47歳〜58歳まで三宅島に居たそうな。その頃は「島一蝶」と名乗っていて、綱吉の死後、許されて江戸に戻ってきて、そこから「英一蝶」と名乗ったそうな。なるほどーw

島流しの理由は生類憐れみの令を揶揄したことと言われたけど、実際は若い頃から吉原に出入りして大名や豪商人たちと交流があったことで幕府に目をつけられたとか?

三宅島での約11年間が絵師として脂の乗った時代だったそうな。
アカデミックな狩野派から飛び出して、風俗画を描き、多彩な絵を描いたんだって。

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画像は無いんだけど、奈良の木辻遊郭を描いた作品があって、これがさすが奈良!って感じでね。遊郭の暖簾をくぐろうとしている鹿が描かれていて笑いましたw
さすが奈良の鹿はひと味違うね!w

こちら↓の作品は後期展示(10/16〜)に登場予定。その頃にまた観に行くつもりです。

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当時、島流しは無期。一蝶は江戸の友人たちが送ってくれる絵具や絹などの画材で、江戸からの注文も受けて描いていたみたい。三宅島や近隣の島の住人からの注文にも応じて絵を描いてたんだって。御蔵島の稲根神社に奉納された絵馬なども展示されていました。島外初公開だって!

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綱吉が死んで生類憐れみの令が廃止されて、大規模な恩赦がおこなわれて江戸に戻ってきたときは夢のような気持ちだったろうなあ。

今回の展覧会の準備中に見つかった初公開作品が「釈迦十六善神図」だそうな。

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個人蔵で、今まで出版物にも載っておらず、存在も知られていなかった作品。これぞお釈迦様のお導きか?
これは 10/14 までの展示なので、興味のある方はお早めに!!
めちゃめちゃ保存状態が良くて、すごくすごく細かくて綺麗。うっとり見入ってしまったよ〜〜。

写真撮影 OK だったのはこちらの舞楽図。

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衣装の模様、描き込み、本当にすごかったなー。

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単眼鏡でガッツリ楽しみました。

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この屏風図の裏には見事な唐獅子が描かれていたのだ。そっちは撮影 NG でございました。

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一蝶は 73 歳で生涯を終えたようです。
多彩な画風で様々な題材を描いた一蝶さん。ガッツリ作品を楽しめました。会期終了まで多分また何回か行きます(笑)


*****
没後 300 年記念 英一蝶
―風流才子、浮き世を写す―
サントリー美術館
2024年9月18日〜11月10日
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_4/index.html


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福田平八郎×琳派展に行ってきた [アート]

恵比寿駅から歩く山種美術館。坂を上っていくし日陰があまりないので、猛暑の時期は観たい展覧会があっても躊躇していたのよね。でも秋も来たのでお出掛けしてみたわ。行った日は蒸し暑かったけどw

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現在開催中の展覧会は「福田平八郎×琳派」です。

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没後50年を記念して、平八郎 (1892-1974) の画業をたどる特別展だそうな。福田平八郎の特別展は 12 年ぶりなんだとか。私も知らない画家なんだけど、琳派の作品も観られるというので行ってみることにしたのでした。平八郎は琳派に影響を受けたみたい。

初期の頃は写実的な作品を制作していたけど、昭和に入ると単純な色面と大胆な構図になっていったんだって。

「琳派が好きなものだから、どうかすると装飾の方に走りたがる」
「写生の対象からまず何を1番強く感ずるかと言うと、形や線よりも先に色彩を強く感じる」

本人がそう語っているように、インテリアになりそうな作品だと思わせるようなものがいろいろありました。

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あとはね、鮎が良かったのよ!
釣り好きだったみたいで、だからこそ魚を見る目に愛情を感じたわ。私からすると美味しそうな鮎でした(笑)

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福田平八郎、覚えましたわ!

後半は琳派作品がずらり。俵屋宗達や酒井抱一などなど、お馴染みの絵師作品を楽しめたよ。宗達の作品で馴染みのないものがあるなーって思ったら個人蔵でした。多分初めて観た気がするわ。ありがたい。

別フロアにある山種美術館のコレクションで気に入ったものもありました!!
牧進の「寒庭聖雪」(昭和56)という作品です。

画面のほんとに下の方に雪をのせた百両が描かれていて、そこに雀が8羽。画面の上方背景には雪の結晶がうっすらと描かれていて、めっちゃ綺麗だったの。まだ画像検索でも出てこないかー。リンク先を載せられなくて残念だ。ポストカードが売られるようになったら買うw ご存命の画家さんなのさ

このあとはサントリー美術館にハシゴ予定だったので、恵比寿駅のアトレでお昼を食べることに。すぐに入れそうなお店……とウロウロして、なんとなくサーモン丼に惹かれて入った蕎麦屋さん。

いま記事を書いていて気づいたわ。
サーモンを選んだのは、鮎の作品を観たからに違いないww
脳内が魚モードだったのね。

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ミニサーモン丼&ミニ蕎麦セット。メニューを見ると牡蠣フェアもしていたので、牡蠣フライも単品でもらっちゃった^^

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お腹も膨れて、いざ六本木へ。
サントリー美術館で開催中の「英一蝶」展を観たのでした。

つづく。


*******
福田平八郎×琳派
山種美術館
2024年9月29日〜12月8日
https://www.yamatane-museum.jp/exh/2024/FukudaHeihachiro.html


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「ハニワと土偶の近代」は勉強になりました [アート]

東京国立近代美術館で 10 月 1 日から始まった展覧会「ハニワと土偶の近代」 初日に行ってまいりました!

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今年は 10 月 16 日からトーハクでも埴輪の展覧会があるのよ。近代美術館はどんな展示なのかな〜って楽しみにしていたら、これは予想外のコンセプトでした。
ある意味博物館では出来ない展示。近代美術館ならではの視点がとっても面白かったです。一部の作品以外は撮影 OK です。

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ハニワと土偶と言っても、舞台は明治時代から現代にかけて。出土した遺物のモチーフから生まれた美術作品や文化史を見ていくというものでした。

会場に入るとまずは古墳時代のハニワからの紹介。縄文時代の土偶が最初じゃないのか……ってちょっと不思議だったんだけど、それは展示を観ていったら納得でした。

大正~昭和期の日本画家、安田靫彦(ゆきひこ)の「居醒泉」という作品。
ヤマトタケルが倒れている場面なんだけど、この服装などはハニワによる服飾考証によるものだそうな。

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ハニワはその姿から、昭和の軍国教育に利用されたんだね。それは全く知らない話だったのでビックリでした。考えてみれば国宝の「挂甲の武人」なんかも武装してる姿だものね。

近代国家形成において、ハニワは「万世一系」の歴史の象徴となったんだって。
戦争記念画の絵葉書。

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その裏面には挂甲の武人が。

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終戦直後の教科書も展示されてました。見事な黒塗り。日本古代の神々に関する記述は塗りつぶされ、新しい日本の歴史教育(個人的にはねじ曲げられすぎて嫌い)として石器や土偶・埴輪などの出土品の写真が出てくるようになるそうな。

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焼け野原になった日本。復興のためにあらゆる場所が掘られて遺物が出土し、実証的で科学的な学問として考古学が脚光を浴びたのは、ある意味皮肉だ。関東大震災のときも同様に、古墳の調査が進んだんだよね。。。

終戦の頃の画家たちは GHQ に武者絵を禁止されていたようです。日本人の精神を骨抜きにすると言ったのはマッカーサーだったか?
武者の代わりに埴輪をモチーフに描く人たちも居たみたい。キュビズムを意識した埴輪の作品は斬新だったわ。

IMG_8738.JPG 斎藤清「ハニワ」1953年

アンリ・マティスに学んでいた猪熊弦一郎の作品「猫と住む人」は、何か楽しいww

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敗戦から 10 年くらい経った頃、岡本太郎が「縄文的なるもの」を打ち出してきて、ハニワブーム(?)に影が忍び寄ってきたみたい。
土偶が作られた縄文時代は社会階級の分化もなく、争いがあまり無い時代。一方ハニワは「封建的・奴隷的」の象徴として縄文ブームに追われていったそうな。

IMG_8749.JPG 岡本太郎「顔」1952年

ここからしばらく土偶の展示になりました。なるほど、こういう流れで展覧会を見せたのねーと納得。
1964年の東京オリンピック。新潟出身の小説家・松岡譲は地元ゆかりの火焔型土器を聖火台にしようと提案したそうな。

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これは採用されなかったんだけど、新潟国体の炬火台として実現したんだって。面白いねw

1970年代に入ると、サブカルチャーとしてハニワや土偶は注目されていったそうな。私は見たことはないけど「大魔神」っていう映画では挂甲の武人がモデルだって分かるもんねw

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この頃になると、武人ハニワは英雄で土偶は恐ろしい敵という立ち位置になってるみたい。土偶好きとしては少々納得いかんww

見応えたっぷりのとっても勉強になる展覧会だったわ。
常設展示も観ようと思ったんだけど、この特別展でヘロヘロになったので今回は帰ることにしました。この日はあおもあまりゴハンを食べてなかったので、早めに帰って様子をみなくちゃって思ったし。

と言いつつ、ランチはして帰るよ〜。
ハラミ焼肉をいただきました。

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ミュージアムショップで買ったのは、測量野帳!
ヤチョラーとしては、これは買わないとね♪

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ハニワと土偶の近代
東京国立近代美術館
2024年10月1日〜12月22日
https://haniwadogu-kindai.jp
※ 公式図録は10月8日(火)より販売開始なのでご注意ください!!


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皇居三の丸尚蔵館で花鳥風月を楽しむ [アート]

爽やかな秋の空。この日は皇居三の丸尚蔵館で開催中の「花鳥風月―水の情景・月の風景」を観に行きました。

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大手門から入るよ〜。

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三の丸尚蔵館は現在工事中。この建物が完成したらもっと広い展示室が出来るのかなぁ?

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現在は第1・第2展示室になってます。

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今回の展覧会。四季折々の美しい自然の景色のなかで、雨などの水の景色や、月をあらわした風景などの作品を紹介してくれるものです。伊藤若冲、上村松園の作品が観られるので楽しみだったのだ。

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国宝の伊藤若冲「動植綵絵」梅花皓月図です。まさか写真撮影 OK とは!
単眼鏡で見ると、梅の花がめちゃめちゃ細かく描かれているのが分かってうっとり。

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そしてこちらは上村松園「雪月花」
右から、雪の景色、月の景色、花の景色。

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本当に細かく描かれていて美しくてうっとり。

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御簾も、めっちゃ細かく描かれているんだよ。
筆で1本1本描かれていて圧倒されるわ。

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着物の重ね具合も本当に美しいのだ。

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桜の花びらを集める子供。とっても愛らしいです^^

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西村五雲(ごうん)の「秋茄子」は狐がとっても楽しそう。フワフワな毛が輝いているように見えて神秘的。眷属にすら見えるわ^^

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他にも皇居の名品をいろいろ観て目の保養。楽しかった〜!
この日は外を歩いていても気持ちよかったので、てくてく地上を歩いて東京駅まで戻るよ。(暑い時期は地下を通るw)

その途中で見つけたお店に入ってランチ。
沖縄料理のお店でした。

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ゴーヤチャンプルとミニ沖縄そば定食。
美味しかったです^^

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花鳥風月―水の情景・月の風景
皇居三の丸尚蔵館
2024年9月10日〜10月20日
https://pr-shozokan.nich.go.jp/2024moonandwater/


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田中一村展、待ちに待った東京開催 [アート]

土曜日。ジョンティさんでランチをする前に行ってきた展覧会。
東京都美術館で開催されている「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」を観ました。

生前は無名の画家だった田中一村(いっそん)。明治から昭和を生きた画家です。
千葉から奄美大島に移住して、命を削るように絵を描いた画家。

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この人の作品の惚れて、奄美大島の美術館まで行き、一村の作品を所蔵したという話を聞けば、箱根の岡田美術館に行き、展覧会が開催されてる〜と知れば滋賀の佐川美術館にも行きました。

そして今回!
満を持しての東京開催!! 一村さんは上野にある藝大(当時は東京美術学校)に現役合格したんだけど、諸事情があって2ヶ月で退学してるの。

「最後は東京で個展を開き絵の決着をつけたい」と語っていた一村さん。この上野の地で大回顧展開催っていうのが感慨深いです。

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田中一村の展覧会は相方クンも行きたいと言っていたので、土曜日のチケットを買って一緒に行きました。奄美大島を実際に訪れて、一村の描いた景色も見てるからね。一村さんの作品は好きなんだって。私は平日用のチケットも既に手に入れているので、展示替え後の後期展示(10/25〜)にまた行こうと思ってます^^

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展覧会では幼い頃に描いた作品からスタート。
6〜7歳で人々を魅了するような作品を描く凄さ。観に来ていた子供たちも「7歳だって!」とビックリしてましたw

一村さんの作品はあちこちで観ているから知っている作品も多い。でもね、さすが東京都美術館ww
主に個人蔵の、この展覧会で初公開の作品もいろいろお披露目してくれてました!!

東京時代に描いた作品、千葉に移ってからの作品、画壇と距離を置き旅先で描いた作品、そして奄美大島に移住してから亡くなるまでの作品。

ゆったりした空間に広がる一村さんの世界。
襖絵や石川県の「やわらぎの郷」の天井画なども展示されていて、その空間に身を置いている幸せを噛みしめたわ〜。画風も本当に様々で多彩です。

「天才が本気で努力すると恐ろしい域に達するんだな」と、相方クンはしみじみ。

アダンの海辺

田中一村のことを描いた 2006 年公開の映画「アダン」というのがあるのです。
でも観る術がなくて、私はまだ観ていないの。今回大々的に東京で開催されるし、ミュージアムショップでその DVD が売られていたら買う!って思っていたんだけど、無かったー><

図録とがま口は買ってきましたw

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奄美大島でストイックな生活をしていた一村さん。
この写真は 2014 年に訪れたときにパチリした一村さん終焉の家。

こんな家です

この家に引っ越して 10 日後くらいに、夕飯の支度中、心不全でこの世を去ってしまったのでした。死後、3 日間だけ公民館で開催された遺作展。
ここから少しずつ少しずつ口伝えに一村さんのことが知られていき、NHK で取り上げられたことで存在が全国に知られていくことになったみたい。

もっともっといろんな人に知ってもらいたい、イマドキの言葉で言うなら「推し」の画家ですわ!(笑)


*****
田中一村展 奄美の光 魂の絵画
東京都美術館
2024年9月19日〜12月1日
https://isson2024.exhn.jp

前期展示:9月19日〜10月24日
後期展示:10月25日〜12月1日
https://www.tobikan.jp/media/pdf/2024/issontanaka_notice.pdf


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三井記念美術館で弥勒信仰を堪能したよ [アート]

目が覚めると、迫力あるうみちゃんのお尻とシッポ(笑) と背中ww

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この日は三井記念美術館に来ました。
現在開催中の展覧会は「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰〜ガンダーラから日本へ」なのです。

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56億7千万年後だっけ? それくらい遠い未来に出現すると言われている弥勒菩薩。その頃地球は無いってねww

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今回の展覧会は未来仏の弥勒信仰の流れを見ていこうというもの。
インド・ガンダーラの彫刻、それが中国を経て日本にやってきて、どんなふうに移り変わっていったのかを知っていく展覧会です。

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もちろん弥勒以外にもいろんな神の彫刻もあったんだけど、3〜5世紀に作られた風神像が、私たちが知る風神雷神図の風神に似ていて驚いたわ。ここから来てるのか〜!なんて、ちょっと欠けた彫刻をマジマジ楽しみました。

今回の展覧会は平山郁夫シルクロード美術館のものが多く来ていたんだけど、2〜3世紀のインドの弥勒菩薩さまがね、かなりイケメンでした(笑)

以前何処かで見た超絶美形の如意輪観音菩薩さまが、どこのお寺で見たのか覚えてないのが悔しいので、今回出会ったイケメン弥勒サマのことは、ちゃんとブログに書いておこうと思った次第ww

それから多分今回の目玉のひとつ。
タリバンによって破壊されたバーミヤンの大仏と壁画。これらが破壊される前に行われた調査時のスケッチと写真から描き起こされた壁画図が完成したんだって。今回東京にて初公開なんですよ。

めちゃめちゃ緻密に描かれていて目を奪われました。
破壊されずに残っていたら……と思うけど、もう無いからね。

名古屋大学の宮治昭氏が携わった調査記録もいろいろ展示されていて面白かったな。実測図なんかもめっちゃすごくて、まじまじ見ちゃったーーー。

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最後のフロアは日本の弥勒菩薩諸々。
日本で弥勒菩薩に関する最も古い記録は日本書紀だそうな。敏達天皇13年、百済からきた石像を蘇我馬子が仏殿に安置したと書かれているそうです。

そして現存する作例としては、重要文化財の弥勒菩薩半跏像が展示されてました。
白鳳・天智5年(666)に日本で作られたと思われる菩薩さまでしたよ。

インドから日本と、いろいろなお顔の弥勒菩薩さまを堪能しました。
パッと見、「え? 弥勒なの?」って思っちゃうくらい違うイメージの弥勒菩薩さまも居て面白かったです。



展覧会後のいつものランチ……と言いたいところなのですが、この日は予定があったので外でのランチは無しだったのでした(笑)


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バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰〜ガンダーラから日本へ
三井記念美術館
2024年9月14日〜11月12日



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出光美術館で若冲や抱一を楽しむ [アート]

「おかーちゃん、お出かけにゃ?」

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うみちゃん、クネクネころころしてて顔がブレました(笑)
今日は展覧会に行ってくるよー。



まだまだ暑い東京。10 日は有楽町からテクテク歩いて出光美術館にやってきました。
現在開催中の「出光美術館の軌跡 物、ものを呼ぶ─伴大納言絵巻から若冲へ」を観に来たのだ。

出光美術館は今年 12 月から、帝劇ビルの建替計画にともなってしばらく休館になるの。この 1 年は美術館のコレクションをいろいろ見せてくれていたんだけど、今回の展覧会はその第四弾。若冲の鳥獣花木図屏風がまた展示されるっていうので行ってきたわ^^

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展覧会場に入ると、いきなり若冲の鳥獣花木図屏風がお出迎えですよ!!
これはテンション UP だねえ^^

アメリカの日本美術コレクターとして知られるエツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)から出光美術館が作品を 190 点購入したのは一年前だったかしら?
あのときは若冲のあの作品が日本のモノに!って思って大興奮したなあ。そのときの記事はコチラです。

しばらく見納めになっちゃうからじっくり堪能。あ、でも休館中にあちこちの国内の美術館に貸し出してくれると嬉しいな^^

酒井抱一の風神雷神図屏風や十二ヶ月花鳥図など、一級品を惜しげもなくドドンと一気に展示してくれていて興奮しちゃう(笑)

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十王地獄図(鎌倉〜南北朝時代)も展示されていて、仏教に関する展覧会のときに見たよなーなんて、懐かしさを感じながら、単眼鏡で鬼に身体のあちこちを切られている亡者をガン見。

作品を観るごとに、あのときの展覧会に出てきたねと、甦る記憶と共に楽しんだよ。出光美術館はけっこう展覧会を楽しませてもらってるもんね。館内の雰囲気も好きな美術館のひとつなのだ。

伴大納言絵巻は人々の動きがとても生き生きとしていて楽しかったな。
江戸名所図屏風は、やっぱり知っている土地が描かれているので観ていてワクワク。眺めていて、江戸は川が多いんだなあ〜と改めて思っちゃった。

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「光る君へ」に登場している人たちの書も楽しんだよ。
やっぱり藤原行成の文字は素直に綺麗だな〜〜って思う^^ 藤原公任の文字も綺麗なんだけど、わたしの判断では行成くんに軍配!(笑)

じっくりじっくり何度もうろうろして作品を楽しみました。

館内にはルオーのコレクションもあるので、そっちも楽しむ。
ルオーの作品もいろいろ楽しんだのは出光美術館ですわ。陶器の破片コレクションもいくつか観てきました。

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休憩スペースで無料のお茶を淹れて、ゆったりイスに腰掛けて皇居方面を眺める。のんびりできる時間も楽しい^^

さすがにお腹が空いたので、美術館をあとにして交通会館方面へ。
ポケGO でね、ちょっと新しいレイドがあったので初参加すべく、レイドが出ているところに行ってみたのよww

バトルをしたあと、交通会館内のお店で海鮮丼を食べました。

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出光美術館は 12 月の展覧会が終わったらお休みに入るわけなんだけど、開館する日まで首を長くして待ってますわ ^ω^


*****
出光美術館の軌跡 ここから、さきへⅣ
物、ものを呼ぶ─伴大納言絵巻から若冲へ
出光美術館
2024年9月7日〜2024年10月20日
https://idemitsu-museum.or.jp/exhibition/present/


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サントリー美術館、源氏物語絵巻4場面制覇 [アート]

「遊んでほしいのにゃーーー!」

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ごめん、あおくん。
おかーちゃんはサントリー美術館に行ってくる!!

尾張徳川家の至宝展、徳川美術館にある名品を楽しめる展覧会だったわけですが、現存最古の国宝・源氏物語絵巻が展示替えをしながら観ることができたので全部観てきたぞww

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・柏木(三):2024年7月3日~7月15日
・横笛 :2024年7月17日~7月29日
・橋姫:2024年7月31日~8月15日
・宿木(二):2024年8月16日~9月1日

この展覧会ラストは宿木(二)という場面。どんな作品かは、徳川美術館のホームページを参照してね。
https://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/planned/2021/1113-1/post-08/

今回 4 巻の場面を展覧会で楽しんだわけなんだけど、じつは 2025 年の秋に源氏物語絵巻を所蔵している徳川美術館で、十五巻の巻子装を全部公開することになったみたい^^
まだ徳川美術館の公式サイトにも書かれていないけど、サントリー美術館内のポスター掲示は見たぞ!

さあ、来年の秋に名古屋に行けるのか?? それはあお&うみの体調次第だね。

「ボクは毎日お薬飲んでるからにゃ〜〜」

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会期も後半だったので展覧会場はわりと混雑してました。
私はこの展覧会、4 回も訪れているので目新しいものだけ楽しんできたよ^^

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茅乃舎サンでお昼ごはんを食べて、ミッドタウン内でポケ活をして帰宅^^


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悩む(?)あおくんと源氏物語絵巻 [アート]

オモチャ箱から自分でボールを出して遊んでいたあおくんです。

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飽きて眠くなってきたかな?

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でもボールのこともまだ気になるw

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「遊びたいけど眠たいし、悩むにゃ〜」

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子供の頃は、うみも自分でオモチャを引っ張り出して遊んでいたんだけどね。今はまったくやらないわw



8 日はサントリー美術館に行ってきました。
徳川美術館展 尾張徳川家の至宝』展の後期展示が始まっているので観てきたよ。

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国宝の源氏物語絵巻、4場面を替えながら展示していて、今回は「橋姫」を観てきたのだ。

・柏木(三):2024年7月3日~7月15日
・横笛 :2024年7月17日~7月29日
・橋姫:2024年7月31日~8月15日
・宿木(二):2024年8月16日~9月1日

どんな作品か興味のある方は徳川美術館のリンクを貼っておくので見てね^^
https://www.tokugawa-art-museum.jp/exhibits/planned/2020/1108-2hosa/post-04/

宇治十帖の一場面。登場するのは、表向きは光源氏の息子とされる薫くん。
月光のもとで見てしまった大君と中君。薫は大君に恋をするというお話らしいです。(読んでないので詳しくは分からないw)

こうやって見ていくと、源氏物語もちゃんと全部読んでみたくなる……けど、長すぎるからやっぱり無理そう(笑)

国宝の胡蝶蒔絵将棋盤・駒箱も後期展示だったので観てきました。
これまたうっとりするくらい美しい装飾の将棋盤だったよ。まじまじと眺めてきました。

さあ、源氏物語絵巻の残りは「宿木(二)」だけとなりました。忘れずに観に行かなくちゃだわ。

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ランチはガパオライス&トムヤムセット ^ω^
ガッツリ食べて、東京ミッドタウン内でポケ活をして帰宅しました^^

*****
徳川美術館 尾張徳川家の至宝
サントリー美術館
2024 年 7 月 3 日〜 9 月 1 日
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_3/index.html


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トーハクの常設展示をいくつか [アート]

今日はトーハクの常設展示の写真なんだそうにゃ〜。

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下村観山が描いた「豊太閤(大正7年)」だよ。秀吉が息子の秀頼を抱いている絵。秀吉の表情も優しい感じ。

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こちらは高橋由一の「長良川鵜飼(明治24年)」。陰影があって炎がリアルだったわー。

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可愛いかったのは石川光明の「野猪(大正元年)」です。こういうフォルム可愛いなって思っちゃうw

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鎌倉時代(13世紀)の如意輪観音菩薩坐像。

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如意輪観音菩薩って好きなんだけど、めっちゃ美形の如意輪観音菩薩さまを観たのはどこのお寺だったろうなあ。いまだに思い出せないww
またお会いしたいんだけどねー。

「美形の猫ならココに居るのにゃ」

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如意輪観音菩薩さまが思い出せないので、あおくんの顔を見ておくことにするよー。


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