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田中一村展、待ちに待った東京開催 [アート]

土曜日。ジョンティさんでランチをする前に行ってきた展覧会。
東京都美術館で開催されている「田中一村展 奄美の光 魂の絵画」を観ました。

生前は無名の画家だった田中一村(いっそん)。明治から昭和を生きた画家です。
千葉から奄美大島に移住して、命を削るように絵を描いた画家。

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この人の作品の惚れて、奄美大島の美術館まで行き、一村の作品を所蔵したという話を聞けば、箱根の岡田美術館に行き、展覧会が開催されてる〜と知れば滋賀の佐川美術館にも行きました。

そして今回!
満を持しての東京開催!! 一村さんは上野にある藝大(当時は東京美術学校)に現役合格したんだけど、諸事情があって2ヶ月で退学してるの。

「最後は東京で個展を開き絵の決着をつけたい」と語っていた一村さん。この上野の地で大回顧展開催っていうのが感慨深いです。

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田中一村の展覧会は相方クンも行きたいと言っていたので、土曜日のチケットを買って一緒に行きました。奄美大島を実際に訪れて、一村の描いた景色も見てるからね。一村さんの作品は好きなんだって。私は平日用のチケットも既に手に入れているので、展示替え後の後期展示(10/25〜)にまた行こうと思ってます^^

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展覧会では幼い頃に描いた作品からスタート。
6〜7歳で人々を魅了するような作品を描く凄さ。観に来ていた子供たちも「7歳だって!」とビックリしてましたw

一村さんの作品はあちこちで観ているから知っている作品も多い。でもね、さすが東京都美術館ww
主に個人蔵の、この展覧会で初公開の作品もいろいろお披露目してくれてました!!

東京時代に描いた作品、千葉に移ってからの作品、画壇と距離を置き旅先で描いた作品、そして奄美大島に移住してから亡くなるまでの作品。

ゆったりした空間に広がる一村さんの世界。
襖絵や石川県の「やわらぎの郷」の天井画なども展示されていて、その空間に身を置いている幸せを噛みしめたわ〜。画風も本当に様々で多彩です。

「天才が本気で努力すると恐ろしい域に達するんだな」と、相方クンはしみじみ。

アダンの海辺

田中一村のことを描いた 2006 年公開の映画「アダン」というのがあるのです。
でも観る術がなくて、私はまだ観ていないの。今回大々的に東京で開催されるし、ミュージアムショップでその DVD が売られていたら買う!って思っていたんだけど、無かったー><

図録とがま口は買ってきましたw

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奄美大島でストイックな生活をしていた一村さん。
この写真は 2014 年に訪れたときにパチリした一村さん終焉の家。

こんな家です

この家に引っ越して 10 日後くらいに、夕飯の支度中、心不全でこの世を去ってしまったのでした。死後、3 日間だけ公民館で開催された遺作展。
ここから少しずつ少しずつ口伝えに一村さんのことが知られていき、NHK で取り上げられたことで存在が全国に知られていくことになったみたい。

もっともっといろんな人に知ってもらいたい、イマドキの言葉で言うなら「推し」の画家ですわ!(笑)


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田中一村展 奄美の光 魂の絵画
東京都美術館
2024年9月19日〜12月1日
https://isson2024.exhn.jp

前期展示:9月19日〜10月24日
後期展示:10月25日〜12月1日
https://www.tobikan.jp/media/pdf/2024/issontanaka_notice.pdf


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