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東京都美術館のデ・キリコ展に行ってきた [アート]

4 日は、ちょっと元気も出ていたので東京都美術館に行きました〜。

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現在開催中の展覧会は『デ・キリコ』展です!

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イタリア人の両親を持つデ・キリコはギリシャ生まれ。
19世紀〜20世紀を生きた画家。日本での大回顧展は久しぶりなんじゃないかなー。
調べたら私は約 10 年ぶりだった。
https://rongo-rongo.blog.ss-blog.jp/2014-11-04

デ・キリコの描く作品は形而上絵画と言われ、歪んだ遠近法や脈絡のないモチーフが心をざわざわさせるんだよね。

病み上がりに観る作品がデ・キリコで良かったのかは謎だけど、彼の影の描き方は大好き。日常でありながらどこか非日常。ホラーやミステリー小説で言うなら序盤の主人公が感じるいろんな違和感、ハッキリと言えない違和感があるざわざわな感じに似ていて惹かれる(笑)

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展覧会は自画像や肖像画に始まり、デ・キリコの代表作とも言える形而上絵画。それから新しい主題のちぐはぐで不穏なイメージを作り出した 1920 年代の作品、伝統的な絵画に回帰した作品、最後に新形而上絵画という構成。

いろんな作風のデ・キリコ作品が観られて楽しかったわ。
20世紀の古典主義の先駆者、ルノワールの作風を取り入れた作品もあって、このマヌカンに伏し目がちな目を描いたら、色彩とタッチがまさにルノワールだわ!って思った(笑)

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デ・キリコの作品で、屋外に家具がドンと置かれている絵を観るんだけど、すごい不思議な感じがしていたのね。でも幼い頃暮らしたアテネでは、地震があるたび家具を屋外に運び出していたんだって。なるほど、そういう幼少の体験も影響してるのねーって思ったわ。

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その他、舞台美術作品もありました。このあたりは殆ど観たことがなかったので新鮮だった^^

【今回の展覧会覚書】
マヌカン:理性的な意識を奪われた人間として表れている
彫刻:1940年『彫刻に関する小論』彫刻は柔らかく温かくなければならない

久しぶりにガッツリとデ・キリコの幻想的で不可思議な世界を楽しめた展覧会でした。
この展覧会は神戸に巡回するよー。


展覧会後のランチは上野駅で蕎麦でした。
せっかく喉ごしのよい蕎麦だったので、海苔はいらなかったなあw

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あとで HC さんのブログで美味しそうなラーメン屋さんの記事を見て、そっちに行けば良かったと思ったw


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デ・キリコ展
東京都美術館
2024年4月27日〜8月29日
https://dechirico.exhibit.jp

【巡回】
神戸市立博物館
2024年9月14日〜12月8日


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