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『エゴン・シーレ』展は見応えありでした [アート]

昨日は上野と六本木の美術館へ。朝から出掛けて帰宅したのが 15 時だったので流石に疲れた(笑)
みなさんのブログには遊びに行けなかったので、今日行きます!

さてさて。
まずは東京都美術館で開催中の『エゴン・シーレ』展に行ってきました。
今回は 9 時半の回を予約していったよ。

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いわゆる【エゴン・シーレ展】として作品を観るのは初めて。
あまり縁がなくて、何かの展覧会で数点観た程度なのだ。でも 2017 年にシーレの映画を観て、今度もしも展覧会があったら観に行こうかなって思ってたのです。今回観ることが出来て良かったな。

今回の展覧会は、撮影 OK のフロアが一部ありました。
そこでパチリした写真と、買ってきたポストカードをいくつか載せますネ。

エゴン・シーレは 1890 年オーストリア生まれ。
学年最年少の特別扱いでウィーン美術アカデミーに入学したのだ。ちなみにヒトラーが入学出来なかった学校だよ。
コロナになってからなにかと比較された(?)スペイン風邪の流行で、わずか 28 歳で世を去ってしまった画家なのです。

幼い頃からたしかに絵の才能が半端なかったのが窺える作品がいくつか展示されてました。グスタフ・クリムトと出会って才能をどんどん引き出していったのが作品を観ていてもすごく分かったよー。

初期の頃の作品も惹かれるものがいくつもあったわ。
金のクリムトに対して、シーレは銀。この作品で 18 歳頃かな。《装飾的な背景の前に置かれた様式化された花》という作品。

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卒業を待たずに仲間たちと新たな芸術集団を立ち上げたシーレ。
でも才能がきっと前衛的過ぎたんだろうねえ。創作活動の行動で町の人に追い出されたり逮捕されたり^^;

《母と子》という作品では、伝統的な聖母子像を思わせる構図で子供がビックリまなこの表情。恐怖を感じている表情に見えるよね。意味深だなあ。この作品、指で描いていたようで、一部に指紋が残されているそうな。相方くんに抱っこされて「やめてー!」って言ってるうみちゃんにも見えるw

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風景画の一部が写真撮影 OK でした。
《吹き荒れる風の中の秋の木》は肌に刺さるような風を感じてしまったよ。

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そしてシーレと言えばやっぱり女性の体よね。
《頭を下げてひざまずく女性》では女性の体の動きに唸る。

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他の裸体を紹介出来ないのが残念なんだけど、人間の体の動きを本当によく捉えているから惚れ惚れしちゃう。この動きをしたら確かにこの腱が浮き上がるだろうし、ここのお肉はポコっと出るよねえ〜ってまじまじ観察しちゃったよ(笑)

見た目だけ観ると確かにエロティックなものも多いんだけど、その下の下にある骨を想像すると、その動きが秀逸でカッコいいな〜って思っちゃった。それを感じさせる描きなんだよねえ。
シーレのドローイングは、今更ながら惚れたって感じです。

そんな体を観たあと、ほっこりした作品。この作品はとっても好きなの^^
結婚した 1915 年に奥さんを描いた《縞模様のドレスを着て座るエーディト・シーレ》

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ちょっと遠慮がちな表情でモデルになってる初々しさが可愛いな〜って思ったわ。
長年モデルをつとめてきていた恋人と別れて結婚。そしてすぐに第一次大戦に招集されたんだよね。このあたりの話は映画で観ていたので、フムフムと映画のシーンを思い浮かべながら作品を観ました。

この展覧会はシーレの作品だけじゃなくて、彼の才能を引き出したクリムトの作品や、「ウィーン世紀末の画家たち」と言われる画家の作品も展示されてます。かなり見応えのある展覧会ですよー。
シーレの署名がたまに落款印チックになっているのは、東洋の作品の影響なんだろうなーって思いながら、そんなこともちょっと楽しみましたww

スペイン風邪で死なず、もっと先の作品も観てみたかったな……と思ってしまったよ。

時間を見ると 11 時半を過ぎてます。2 時間以上楽しんでしまったわ。
ホントはこのあと行くサントリー美術館周辺でランチの予定だったけど、上野で食べていっちゃおう!
上野公園をテクテク歩いて駅方面へ。青空が気持ち良い日でした^^

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一度チャレンジしたかった鯛の出汁を使ったラーメン屋さんへ行ってみました。
でも私にはちょっとしょっぱく感じちゃったなあ。残念!

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でもお腹は膨れたので、日比谷線に乗って六本木へ。
サントリー美術館で開催中の『没後190年 木米』を観に行きます。記事も続く。


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レオポルド美術館 エゴン・シーレ展〜ウィーンが生んだ若き天才
東京都美術館
2023年1月26日〜4月9日
https://www.egonschiele2023.jp/index.html


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