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東京国立近代美術館:MOMATコレクション [アート]

東京国立近代美術館で「眠り展」を観たあと、常設展示コーナーに行きました。ここでは 2021年2月23日まで観られる作品が展示されていましたよ。所蔵品なので撮影 OK です。

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不染鉄の作品を発見!これは「海村」という作品。
不染鉄は以前、東京ステーションギャラリーの展覧会を観て好きになった画家です。

この人の描く絵は本当に緻密で、単眼鏡でガッツリ楽しみました。
妻と3年暮らした伊豆大島の思い出なんだそうな。海の中には貝もしっかり描かれていて、それがまた細かいのだ。

こちらは、小杉放菴の「椿」です。
赤い椿が咲くなか、瞑想しているかのような猫ちゃん。

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いや、単に眠いだけか?(笑)
この表情がなんとも言えずかわいかったのだ。

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アンリ・ルソーの「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」
長いタイトルです!(笑)

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誰でも出品できる無審査の展覧会をアンデパンダン展と言うんだって。ルソーは正規の美術教育を受けていないので、この展覧会がかけがえのない活動の場だったそうです。
上空を飛ぶ自由の女神の下、意気揚々と作品を持って集まる画家達。なんとも楽しい作品なのだ。

見かけると必ずパチリしてしまうのは、藤田嗣治の「猫」です。

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このわちゃわちゃな感じが大好きなのよね。
此処に描かれている猫は、みんな悪顔でねえww そこがたまらない猫らしい魅力だと思うの♪

安井曽太郎の「奥入瀬の渓流」は、昭和8年の作品。
でも、わたしが中学のとき、修学旅行で行った奥入瀬の景色と変わらなくて、懐かしい。思わずパチリした作品です。

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大久保作次郎の「船団護送」は、日の光に当たった波のきらめきが凄く綺麗でした。
戦争を描いた作品じゃなかったら、とても明るい気分で観られる作品なのかも。

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こちらの戦争絵画は、向井潤吉の「バリッドスロン殲滅戦」

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終戦間近の昭和19年に開催された戦時特別文展に出品した作品だそうな。
マレー半島のバリッドスロン橋梁付近で起きた戦闘風景なんだって。爆風で押し出されるような人物が目の前に迫ってきて、臨場感ある作品です。この絵だと小さいから分からないと思うけど、表情もリアルなんだよ。

藤田嗣治の描いた戦争の絵画も胸に迫るものがあるんだよね。
でも写真にパチリしても、何が描かれているか分からないと思うので、自分の目だけでガッツリ鑑賞してきました。

そして戦後のフロアへ。ホッコリする作品を観るよ〜。
福田豊四郎の「山河」

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時間は早朝なのかな。見晴らしの良い吸い込まれそうな景色。
そこに居るのは猛禽ちゃん。鷹なのか鷲なのか、わたしには分からないww

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でもこの表情がなんとも言えず好き。
今年は人類にとっては大変な年になったけど、この子は傍観してるって感じました^^

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最後はアントニー・ゴームリーの「反映・思索」を観て、この日の鑑賞は終了。
そして2020年の芸術鑑賞もこれにて終了です。

今年前半は美術館も博物館も閉館になって、大規模な展覧会も軒並み中止になってしまったなあ。チケットの購入方法や、館内での鑑賞の仕方が変わったところも多いけど、柔軟に対応して来年も鑑賞は楽しみたいです。


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MOMATコレクション
特集:「今」とかけて何と解く?
東京国立近代美術館
2020年11月3日〜2021年2月23日 ※ 所蔵作品展
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20201103/


※ 今日から相方くんも年末年始の休みに入りました。
ブログ訪問、滞ります。すみませんっ


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