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東京国立近代美術館の「眠り展」を観たよ [アート]

25日、東京国立近代美術館で『眠り展:アートと生きること』を観てきました。

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人々にとって生きていく上で欠かせないだけでなく、芸術家たちの創造を駆り立ててもきた「眠り」に焦点を当てた展覧会です。

夜、ただ寝るだけが眠りではなく、永眠という言葉があるとおり、死に結びつく眠りもあったり、あるいは眠ったように大人しくして動乱の時代をやり過ごすという考えもあって、眠りといっても様々。なかなか意味深い展覧会でした。

今回は「独立行政法人 国立美術館」に所属する美術館(国内に6館ある)がコラボした展覧会で写真撮影OKです。

IMG_6409.JPG 『若き日の仏陀』

眠るためにはまずは目を閉じないといけない。そして目を閉じると自己の内面と静かに向き合うことにもなる。なるほどねえ、と思いながら作品を鑑賞。こちらはルドンの作品。ルドンはこういう夢うつつのような世界が似合う。

藤田嗣治の作品もありましたよ。
ベッドの上には当然猫も居ます!(笑)

IMG_6411.JPG 『横たわる裸婦(夢)』

マックス・エルンストの作品は廃墟を思わせる感じ。

IMG_6414.JPG 『石化した森』

人は夢と現実を行き来しながら生きている。眠りは、夢と現実、あるいは非現実と現実をつなぐもの。そんなことを象徴する作品がフロアには展示されていました。楢橋朝子という写真家の作品は、水面すれすれのところを撮った作品が多くて、其処から観る景色がとっても不思議な世界になっていたわ〜。

アンリ・ミショーという人の作品も惹かれました。
左上の赤い形。人みたいにも見えるこの形はね、小さい頃よく見てました。どこにも焦点を合わせずぼんやり空気中を眺めてると、トランポリンで遊んでいるように、こういう形のものが飛んでいたのよ(笑)

IMG_6417.JPG 『茜雲、青い大地』

幼いながらに、目の中の何かが見えてるのかなーと思ってました。大人になってから網膜が剥離しやすい目だって言われて、なんとなく原因が分かったんだけどね^^

こちらは思いっきり枕!
小林孝亘の作品です。眠る人が不在の枕。これは死が示唆されているんだそうな。

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パっと見たときは、気持ちよさそうな枕だからここに寝転びたい気分になったけど、それを聞くと素直に横たわれないw

展覧会の最後には、金明淑という人の作品。

IMG_6425.JPG 『ミョボン Myobon』

ミョボンというのがどういう意味なのか分からないんだけど、ちょっと大きめの作品だったので、私にはこの眠っている顔が人類の「無意識」の集合体に思えました。あとはね、なんだか弥勒菩薩に見えたよ(笑)
こんなふうに夢うつつの中で、仏陀が入滅後 56 億 7 千万年経つのを待ってるのかなーなんてねw

他にもレム睡眠中の人の映像なんかもあって、なかなか面白い展覧会でしたわ。


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眠り展:アートと生きること
東京国立近代美術館
2020年11月25日〜2021年2月23日
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/sleeping/
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鑑賞後はランチ!
竹橋駅に直結のパレスサイドビル内で食べますよ〜。

かつおの店に惹かれてフラフラ入り、「飲み物は?」って聞かれたので、つい「ランチビール」って言っちゃった(笑)

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塩かつおたたき丼をもらいました。ゴハンは少なめにしてもらった。
香ばしくて美味しかった^^

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食べ終わって店を出ると、レストラン街はランチタイムに突入したサラリーマンで溢れてる!
混雑してるなか、食べなくちゃいけなくて大変だね。。。わたしは空いてる電車でサクっと家に帰りました。


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