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2020年10月15日｜ 2020年10月16日｜2020年10月17日ブログトップ

東京国立博物館で開催の「桃山天下人の100年」を観ました　 [アート]

約一ヶ月ぶりの上野。
10月15日は、東京国立博物館で開催中の『桃山天下人の100年』展を観てきました。
上野駅に降り立って博物館を目指す途中にあるインフォメーションを兼ねたお土産やさん。まだ博物館の開館前だったので立ち寄ってみました。

そしたらね、好みのものがあったので買っちゃいましたよ。恐竜さんのペンケース。
表面は透明ビニールで中の仕切りが布。

表面には恐竜の骨格が印刷されていて、中の仕切り布に復元された恐竜の姿が描かれてます。ペンケースとしてではなく、おそらくメガネ or サングラスケースとして活用されると思われます^ｍ^

さて、博物館に向かいましょう。
今は予約制。この時間に並んでいる人は私と同じ 9:30 のチケットを買った人たちだけ。さほど混雑はしてないです。まずは検温。「36.3℃ です。お入り下さい」と言われ敷地内へ。

安土桃山時代。
歴史（政治史）としては得意な時代ではありません。武将の名前は全然覚えられないし、わたしの興味の対象は古代史なのでｗ

でも！！美術史となると、この時代の作品は素敵！！
室町幕府が滅亡してから江戸幕府になるまでの約30年間。この時代に誕生した桃山美術には目を奪われる美しさがあると思うの。秀吉や信長に重用された絵師たちの作品、茶器、それから武器や防具としての刀や鎧。動乱の時代だからこそ、天下太平になった江戸時代に生まれた美術とは違う迫力も感じてしまうのだ。あくまでも個人の感想ですけどね^^

この展覧会は、桃山美術の名品をたっぷり堪能してもらうために国宝＆重要文化財もたくさん展示されておりますよ。ただし、展示期間が限られているものも多いので、どうしても観たい作品がある場合はあらかじめチェックしてください。

作品目録は以下サイトを見てね。
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/img/list_jp_200924.pdf

狩野永徳の檜図屛風【国宝】
狩野派は秀吉＆信長に好まれていたからね〜。これは八条宮（後の桂宮家）邸を飾った襖絵だそうです。

私が好きなのは長谷川等伯。
こちらは楓図壁貼付【国宝】です。

3歳で夭折した秀吉の長男・鶴松の菩提を弔うために建立した祥雲禅寺。そこに描かれた襖絵です。何度か見ているけど、どこか優しさを感じられる作品で好きです。

狩野永徳の長男・狩野光信が描いたとされる豊臣秀吉像の下絵です。
「これが良く似てる」ってことで顔の部分は、違うスケッチが貼られているんだよ。

今回、茶器や茶入れ、鏡、硯箱などの工芸品ももちろん展示されていたんだけど、展示ケースの周りにはテープが床に貼られているの。そのテープより中には入れません。感染予防のためガラスケースに触れないための措置なんだけど、その所為で小さな展示品は、どうしても細かいところが見えないのです。茶碗の中を覗き込むことももちろん出来ない。それがどうにももどかしい。
トーハクは、これからもこの展示でいくのだろうから、仕方ないんだけど・・・もちろん単眼鏡を使えば表面の模様は拡大して見ることが出来るけど、自分の目で見る全体的な鑑賞が出来なくなったな〜って淋しかったです。
サントリー美術館は、もっと近付けるので茶碗や皿の内側も堪能できるんだけどね。こういう鑑賞はこれからはサントリー美術館かな、なんて思いながら館内をうろうろしてました。

今回の展示、家康が愛用した刀も多く展示されていました。
「うわ、これカッコいいぞ」って思った太刀はキャプションを見ると家康のものばかりで、好みが似てるのか？なんて思ってしまったよ(笑)

最後のフロアは二条城。大坂夏の陣で豊臣氏を滅ぼした家康の京都での居城。
二条城展などでこの松鷹図は観ているので「二条城だ！」ってすぐに分かりました^^

狩野山楽の松鷹図襖・壁貼付【重要文化財】です。
公式の対面や儀式が行われた大広間を飾る長大な障壁画。時代は江戸になり、ここからまた江戸琳派などの違う美術が育まれていったんだねえ。

かなり見応えのある展覧会でした。気づけば2時間近く経っていたよ。
鑑賞は90分程度でお願いしますって看板には書かれていたよな・・・オーバーしちゃってごめんね。館内は殆ど人も居なかったので許してちょ。このあとは常設展を観てから帰りました。

博物館を出て、いつもの五條天神社にご挨拶をしてからお昼御飯。
この日は久しぶりに味噌ラーメンだよ〜。
平日のランチタイムは野菜が大盛りに出来るのだ^^