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北斎が描いた三囲神社と水神社 [お江戸サンポ]

すみだ北斎美術館を楽しんだ後は、この界隈の神社に行ってみます。
北斎が描いた「新板浮絵三囲牛御前両社之図」に載っている三囲(みめぐり)神社です。

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訪れるのは初めてだけど、スカイツリーからの帰り道に、いつも此処の前をバイクで通過してました(笑)

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おおお!宝珠に稲穂。ご祭神が宇迦御魂之命だと分かるね^^
お稲荷さんだよぉ。

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昔昔、小さな祠があって、社壇の改築しようと掘ったら壺が出てきたそうな。その中には宝珠と稲を持って白狐にまたがった老爺の神像があったのだ。このとき白狐が現れて、神像の回りを3回まわって死んだので、三囲って名前が付いたんだとか。

狛犬ならぬ狛狐さんは、穏やかな顔。
「みめぐりのコンコンさん」と、このあたりの職人からは言われていたそうですよ。享和2年(1802年)に奉納されたものなんだって。

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こんなに目尻の下がった狐像は見たことがないよ(笑)

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そして、何故ライオンが居るのだ!って思ったよww
これ、池袋三越店頭に置かれていたものだって。閉店したのが2009年だから、池袋三越で会っているに違いない!

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Wikiによると、三井家は享保年間に三囲神社を江戸における守護社と定めたんだって。三囲神社の“囲”の文字に三井の“井”が入っているので「三井を守る」と考えたんだそうな。このライオン像は神社からの申し出によって、ここに鎮座されたようです。

稲荷ならではの赤鳥居が並ぶ風景。
眷属の狐さんが飛び越えていくね^^

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そして石造りの三柱鳥居もありました。三井邸から移したものらしいです。
三柱鳥居は、あまり見かけないので新鮮^^

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さて、次は「水神社」というところに行ってみよう!
でもね、江戸時代の地図には「水神社」と書かれているんだけど、現代の地図にはそんな神社はないのです。たしかこのあたりにあったよね・・・と、相方クンが Google Map を見ると、隅田川神社なら近くにある。調べてみると現在の名前が隅田川神社とのこと。さっそく向かいます。

バイクから見た夏の雲。

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首都高の下にありました。隅田川神社。
ご祭神はハヤアキツヒコ・ハヤアキツヒメ。水に関係のある神さまです。

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謂れにも確かに「水神社」と書かれていましたよ。そして戦後の開発で今の場所に移転されたそうな。確かに江戸時代の地図ではもっと北の方にあったんだよね。

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狛犬ならぬ、狛亀(笑)

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移転する前は、樹木が繁茂して水神の森とも称された微高地だったそうな。
当時の面影はないけど、「水」と書かれた文字を見ると納得してしまう(笑)

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墨田区の教育委員会の掲示によると、昔、ここから入江が始まり、海となっていたことから「江の口」、すなわち「江戸」の語源ともなったといわれているんだって。

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江戸の頃はこんな雰囲気だったんだねえ。

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広重も描いてます。

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帆掛け船、さすがに現代の隅田川には無いねw
でも今はかわりに休みの日になると水上バイクが走っているよ(笑)

こんな感じで北斎ゆかりの神社巡りはお終い!
あと小一時間もすると雷雨になるようなので、家に帰りました^^
(帰ったら、元気くんが旅立っていたのでした)


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