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#ピーター・ドイグ展 に行ってきました [アート]

14日。展覧会の予約をしていたので東京国立近代美術館に行ってきました。mozさんのブログで知った『ピーター・ドイグ展』です。
最近は電車に乗るのも躊躇するから、家から近い上野での展覧会しかチェックしてなかったのだ(笑)

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mozさんの記事の中で1つ、以前美術館で観た記憶がある絵があったのが気になったのです。でも展覧会の概要を観ると『日本初個展』ってことなので記憶違いかな。近代美術館の何かの展覧会で観た記憶があるんだよなーって、もやもやしたので行ってみることにしました。

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天気予報は雨。でも竹橋に降り立つと雨は降ってませんでした。
路面は濡れていたからちょっとは降ったのかもしれないな。わたしは傘を使わずに到着^^
約2年ぶりの東京国立近代美術館です。

ピーター・ドイグは現在61歳。イギリスで活躍している現役の画家です。
近代画家の作品の構図やモチーフ、それから映画のワンシーンなどのイメージを組み合わせて作品を作っているんだそうな。
作品を観ていて、なるほどなーって思いました。
何処かで観たワンシーンを覗き見てるような気持ちになるから。そして、わたしが気になっていた作品がこれです。今回の展覧会は写真撮影OKなのだ。

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『カヌー=湖』という作品。
緑色の湖に、緑のカヌー。人物も、そして背景の木々もうっすら緑。
湖はどろっとしていて藻の香りがしそうな感じ。やっぱりこの作品、以前も観てると確信しました。
どことなくミレーのオフィーリアをわたしは以前も連想してるんだよ。そのときはこの1点しか展示されていなかったのかもしれない。でも今回の展覧会ではその隣に『エコー湖』という作品も展示されていて、湖の畔にパトカーが停まっていて、なにか事件を思わせる雰囲気。

家に帰って、やっぱり近代美術館で観てるぞと確信したので過去記事を辿って見つけました。2014年の『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展』で観てるに違いない。所蔵元も同じだと分かり、スッキリ。出品リストも見つけた!(笑)
https://www.momak.go.jp/img/2014/406/list_yageo.pdf

こちらは『天の川』という作品。
水面に映り輝く天の川。吸い込まれそうな作品でしたよ。

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『ロードハウス』は、正面の家だけがなんとなく燃えているように見えました。誰かの記憶の中の風景なのではないだろうかと思ってしまう。手前を流れる川が赤いのも、どことなく不穏な雰囲気。

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『スピアフィッシング』という作品。
カヌーのようなものに乗っている右側の女性。もしも男性には、この女性が見えていないとしたら、この女性はこの世のものではなくて・・・じつは男性に殺されてる? なんて想像しちゃった。

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わけもなく好きだったのが『無題(パラミン)』という作品。
何者なのか、まるで分からないんだけど惹かれました。頭にツノがあるようにも見えるし、猫の耳にも見えるし(笑)

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『ラベイルーズの壁』は、本人によると、小津安二郎の映画『東京物語』における「計算された静けさ」も念頭に置いて描いた作品なんだそうです。

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解説ではエドワード・ホッパーのような・・・と書かれていて、なるほどとも思ったのですが、わたしはどちらかというと岸田劉生の『道路と土手と塀 (切通之写生)』が浮かんでしまいました。影の濃さや空気感が似てるって思えたんですよね^^

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他の作品も、それぞれ観る人によって感じ方が違うだろうなーと思わせるものが多くて面白かったです。13時からの入館チケットだったのですが、空いていたので早めに入ることが出来ました。館内も人は殆ど居なくて、ゆったり観ることが出来ましたよ。常設展も(笑)

アントニー・ゴームリーの『反映/思索』も久しぶりに観ましたわ^^

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展覧会のあとは、どこにも寄らずまっすぐ帰宅。
久しぶりにちょっと遠い美術館だったので、足も疲れちゃった。やっぱり運動不足なんだなー。こんなんじゃ、展覧会のハシゴが出来ないぞ!鍛え直さねばっ

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「最近、ウォーキングの距離も短いにゃもん」


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ピーター・ドイグ展
東京国立近代美術館
2020年2月26日〜2020年10月11日(会期延長)
10:00〜17:00
https://peterdoig-2020.jp/


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