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「ハマスホイとデンマーク絵画展」に行ってきたよ [アート]

夜中にあおが大騒ぎして、完璧寝不足でしたが、出掛けますよ。

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ぼく知らないニャっていう顔ww

1月21日から東京都美術館で始まった「ハマスホイとデンマーク絵画」展、初日に行ってきました!

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デンマークを代表する画家、ヴィルヘルム・ハマスホイ。
2008年に日本で初めて紹介された画家で、当時は「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」という名前で紹介されました。このときの展覧会で、国内の美術ファンに強い印象を与えたんだそうな。確かにわたしも初めて作品を観て惹かれたもの。


【当時の記事はコチラ】
https://rongo-rongo.blog.ss-blog.jp/2008-10-21


今回は、ハマスホイをはじめとして、デンマーク近代絵画を紹介する展覧会です。
地下フロア&1Fの半分はデンマーク絵画や、ハマスホイが影響を受けた画家の作品が展示されていて、1Fの後半から2Fにハマスホイの作品(約40点)が展示されています。

1840年代のデンマークでは、デンマーク固有の風景や伝統的な慣習を残す人々の暮らしを描くことが推奨されたんだそうな。そんな時代背景もあって、未開の地へ足を運ぶ芸術家が現れて、1870年代初頭、半島北端の漁師町スケーインが注目を浴びたようです。

船を漕ぎ出す漁師の作品は、ものすごくイキイキしていて、カッコいい!なんて思ってしまいました。
この漁師町に集う芸術家たちは「スケーイン派」と呼ばれたんだって。


1880年代以降になると、自宅の室内を中心に温かな家庭の様子を描く場面が増えたそうな。こちらは、ピーダ・イルステズの作品。

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ピアノの椅子に足が届いてない女の子。座るときも、よじのぼったのかなあ?
もしかしたら、最初は椅子がピアノから離れすぎていて、いったん下りて、椅子の位置を変えて、また上ったのかな〜なんて想像までしちゃいました(笑)

こちらはカール・ホルスーウの作品。
リラックスしている背中だなーって感じました。

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ピアノに向かっている女の子もそうだけど、こんなふうに背中を向けていると、より日常らしさが出てるなって感じました。モデルが正面を向いていたら、いかにも「描いてます」って感じになりそうだものね。

でも、同じ背中を向けてる女性でも・・・ハマスホイだと、なにかが違う。
日常という感じがしないんですよね。

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今回、古代ギリシャのレリーフを模写している作品が展示されていて、なんかすごく納得しました。表情が乏しく、何も語らないレリーフ。これがハマスホイの描く女性たちと雰囲気が似てるんだなって感じました。

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風景画も、室内も、奥行きのある構図なんだけど、どこかフラットで現実味を感じない空間。2008年に作品を観たとき、わたしは「沈黙」と感じたらしいけど、今回は「静謐」を感じました。

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ハマスホイの言葉を書いておこう。

「私はかねてより古い部屋には、たとえそこに誰がいなかったとしても、独特の美しさがあると思っています。あるいはまさに誰も居ないときこそ、それは美しいのかもしれません (1907年)」

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ハマスホイが描く風景画も、どことなく非現実的。
まるで記憶の中にある風景だなーなんて思いました。

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なんかね、北海道の風景に似ている作品がいくつかあったので、記憶の中の景色って感じたのかも。

まだまだ空いているので、今ならゆったりじっくり作品が観られると思います。興味があったらぜひぜひどうぞ^^





展覧会のあとは、五條天神社に参拝して上野公園を出ました。
マルイにある北野エースでワインを買って、お昼御飯はマグロ&アボカド丼です^^

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ヘルシーな食事でしたわ^^


++++++
ハマスホイとデンマーク絵画
東京都美術館
2020年1月21日〜3月26日
9:30~17:30
https://artexhibition.jp/denmark2020/

【巡回】
山口県立美術館
2020年4月7日〜6月7日


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