SSブログ

正倉院の世界展の後期展示から、ミイラ話に至るまでw [アート]

展覧会のハシゴシリーズ。今日が最終回。
興味の無い人は、ほんとごめんなさいネ。うみの顔を見て我慢してちょ。
(うみも興味なさそうな顔してるw)

IMG_5724.jpeg


東京国立博物館で10月14日から開催されている「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」は、11月6日から後期展示になりました。初日に行ってきましたよ。

IMG_5274.jpeg

前期展示は開催が始まった翌日に行ってきたので、まだまだ空いていて作品もじっくり観ることが出来たのですが、今回はさすがに混雑してますー!

IMG_5746.jpeg

作品全部を観ることは諦めて、展示替えしたものを中心に観ていったのですが、それでもやっぱりたくさんの人が館内に居て疲れちゃう(笑)
でも、紫檀木画槽琵琶だけは、じっくり見たいぞ!

IMG_5777.jpeg

前期に展示されていたのは五絃琵琶ですが、今回は四絃琵琶です。四絃の琵琶はペルシア起源と考えられているそうな。(五絃琵琶はインドが起源)

この琵琶は、表面に塗られていた油が経年劣化してしまい、どんな模様が描かれていたのか判別しづらくなっています。

IMG_5779.jpeg IMG_5778.jpeg

今回の展示では模写した画が展示されていました。
狩りをしている人、琵琶を奏でている人などが描かれているのが分かるよ。色は、近赤外線カメラ画像を参照して、色彩実験を繰り返したなかで確定した色なんだって。こんなに鮮やかだったんだねえ。

正倉院の宝物は、ほんとうにたくさんあるんだなあ〜と、しみじみ思ったよ。

奈良時代、光明皇后が夫である聖武天皇の49日法要のとき、東大寺の廬舎那仏(奈良の大仏さま)に天皇が愛した約650点の宝物を奉献したことが始まりなのですが、大仏にまつわる話をちょっと書いておこうかな。

聖武天皇が「大きな大仏を造るぞ!」と詔を出して完成した奈良の大仏(廬舎那仏)は、今でこそ黒っぽい姿だけど、当時は金メッキが施されていたわけです。加熱した水銀に金を溶かして合金を作る。これを銅の仏像にかけ、木炭などで熱して水銀を飛ばすと、金ぴかの仏像さんが出来ます。
大仏には金が0.4トン、水銀が2.5トン使われたそうで、当然多数の水銀中毒者は出るし、土地は汚染されちゃったのだ。平城京から平安京に都を移したのには、そんな理由があるというハナシもあります。

東大寺の法要には、水銀を流すという行為を暗示している法要もいろいろあるみたい。本を読んでノートにメモ書きしたのに、ノートがたくさんありすぎて、その箇所が見つからない!(笑)
ちゃんとまとめないとだねー。入院中に・・・は、読書三昧だろうから無理かw

大仏に使う金が不足したときに、宇佐神宮のご神託によって北に金がある!ってわかり、やがて陸奥国から金が献上されたと、宇佐神宮のHPには書いてありますが、本当に献上だったの?なんて、疑ってしまうわたし(笑)

陸奥国で金というと、浮かぶのは奥州藤原氏の中尊寺金色堂。
ちなみに奥州藤原氏4代(初代清衡、基衡、秀衡、泰衡)は、中尊寺金色堂の須弥壇のなかに、ミイラ化されて安置されてます。

最後の泰衡は、源頼朝の軍勢によって侵略され、首を切られているので、首だけが父である秀衡の棺にあると言われています。
と、ミイラ絡みの話をして終わりww


この展覧会を観てから、東洋館の「人・神・自然」を観て、科学博物館のミイラ展を観た、とても充実した一日でした^^

*****
正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―
東京国立博物館 平成館
2019年10月14日〜11月24日
https://artexhibition.jp/shosoin-tokyo2019/

前期展示:10月14日〜11月4日
後期展示:11月6日〜11月24日


nice!(73)  コメント(23) 
共通テーマ:アート