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「原三溪の美術展」で孔雀明王サマに会う [アート]

あおうみお鮨会の翌日。雨がしとしと。
でもこの日は早くに家を出て横浜に行きました。みなとみらい駅で降りて向かったのは横浜美術館。

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「横浜美術館開館30周年記念 生誕150年・没後80年記念 原三溪の美術 伝説の大コレクション」を観に来たのです!!
目的は期間限定(8/7まで)特別公開されている「国宝・孔雀明王像」に会うためですよ♪

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横浜において生糸貿易や製糸業などで財をなした実業家、原三溪 (はら・さんけい) 。昭和戦前期、近代日本の経済界を牽引した人物です。
古美術品を蒐集したコレクターでもあり、古建築を移築して三溪園を作庭・無料公開した人物でもあります。わたしは知らなかったのですが、自ら書画を描いたりしたんだね。この展覧会では美術品や茶道具約150点を展示していました。

出品目録を見ると、東京国立博物館所蔵のものがわりとあって、「あら、ここに出張してましたか」という作品がチラホラ。原三溪が集めたコレクションを、どんな経緯で東京国立博物館が所蔵することになったのか、それはよく分かりませんでした。(図録を買ったら書かれていたのかな?)

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わたしが大好きな「国宝・孔雀明王像」も今は東京国立博物館の所蔵です。滅多に観ることが出来なくて実物を観るのは今回で 2 回目。まあ、博物館のミュージアムショップで買った複製は、我が家の和室に飾っているので毎日見てるんだけどね(笑)

お久しぶりの実物の孔雀明王サマ!!
残念なことにガラスに照明が反射していて、お顔あたりが見づらいですーー;;
反射しない場所まで移動すると、けっこう後ろから見ることになってしまいます。単眼鏡を取り出してじっくり観察しちゃうもんね。高貴な美しさが漂っておりました^^

尾形光琳の「伊勢物語図」も細かい描写が見られて良かった^^

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原三溪自身が描いた作品を観るのは多分初めて。三渓園に所蔵されているんだね。
全体的にとても色使いが柔らかくて、作風からも優しさが溢れている感じがしました。関東大震災後、横浜の復興に専念したので、その頃は美術品の購入は控えていたそうな。そのかわり自分で制作していたようです。

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小さい頃、横浜に住んでいる親戚に三渓園は連れて行ってもらいました。でも正直記憶にない!(笑)
なので、大人になった今、ちゃんと訪れてみたいです。三溪記念館で、またじっくり作品を堪能したいと思いました。

三渓が生きた時代の画家たちのパトロンもしていて、日本美術院の美術家を中心に支援していたそうな。(ただし、関東大震災のあとは控えていたみたい)

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横山大観、下村観山、菱田春草、今村紫紅、小林古径などなど。今では有名な人物の作品も楽しめました^^
そのあとは横浜美術館所蔵の作品を観てみました。かなり好みの空間が広がっていたよ。

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足も疲れたので美術館をあとにします。
晴れていれば中華街に行ってランチをしようと思っていたんだけど、あいにくのしとしと雨。美術館の向かいにある「マークイズみなとみらい」という商業施設内でランチです。

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いしがまやハンバーグというお店で食べました。お腹いっぱいになって、帰りの電車の中ではグースカ寝ちゃいましたよ。

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生誕150年・没後80年記念 原三溪の美術
横浜美術館
2019年7月13日〜9月1日
https://harasankei2019.exhn.jp/

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