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「左脳と右脳でたのしむ日本の美」を観てきたよ [アート]

サントリー美術館で開催中の「左脳と右脳でたのしむ日本の美」展に行ってきました。
とても趣向をこらした展覧会です。

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人って美しいものに出会ったとき、おもに2種類の感動の仕方をします。
ただただ理由もなく心揺さぶられ惚れる感動の仕方と、制作した作者の意図、または時代背景などを知って感動するという2種類。この展覧会は、2回会場を観ることになるの。黒い通路と白い通路。

黒い通路は、一切の情報が記されてなくて、ただ純粋に作品を観るコース。
白い通路は、解説&作品名などが記載されているコース。
どちらから観ても構わなくて、それぞれの通路を順路に従って観るというものです。

わたしは最初に黒の、情報ナシの直感コースを選びました。黒い通路の所々に穴が空いていて、そこから作品を覗き見する感じです。あ、写真撮影OKだったので、いくつか撮ってきました。

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どうやら香炉の後ろを観てるようです。香炉を覗き込むとふわっとお香の良い香り。香炉ごとに香りが違っていました。

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一切の情報がないと、純粋に作品を楽しめるね。小さな覗き穴のような空間から観るのも面白いなって思いました。さて、お次は白い通路を行きます。こちらは解説などが書かれたコース。

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先ほどの香炉は正面から観ることができます。普通の展示ケースに入っているので、覗き見るという感覚も無いよ。野々村仁清の「色絵獅子鈕(つまみ)鞠形香炉」です。

家の形をした香炉だと思ったものは江戸時代中期の「色絵家形丁子風炉」でした。茶の湯の席で湯を沸かすのに使う炉です。

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他にも、これは何だろう?って思ったものは香枕でした。

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こんなふうに髪の毛に香りをつけるものなんだね。雅な世界だなあ(笑)

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今回はいろいろ紹介してしまうと、直感コースを楽しむことが出来なくなってしまうので、このくらいにしておきますw

あ、でもね、直感コースでヘンなのがあったの。ただのプラスチックの箱とケースが展示されていて、自由に触って下さいって書かれてるのね。100均で売っていそうな半透明の無地のプラケースで、何だろう??って思っていたら・・・

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この江戸時代の重箱「御所車桜蒔絵提重」と同じ大きさのプラケースでした(笑)
こうやって見事な装飾が施された重箱になってると美しい美術品なのに、ただの無地の箱だとガラクタにしか見えなかった私です(笑)

そのほか、展示室の 4F から 3F に降りた空間には面白いコーナーがあります。
傘をさしてそこを歩くと、面白い世界が観られるよ。ぜひぜひ会場で楽しんで下さい ^ω^)b

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サントリー芸術財団50周年
nendo × Suntory Museum of Art
information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美
2019年4月27日~6月2日
サントリー美術館
会期中無休
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2019_2/index.html

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