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ちょっと怖い話と幽霊撃退法? [夢 & 落書き]

今日は、中学の頃わたしが体験したちょっと怖い話です。
なので怖い話が嫌いな人はスルーしてね^^
(お化けは出てこないけどw)

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中学三年の二学期途中から卒業まで、のちに実家になる札幌のマンションにわたしは一人で住んでいました。
なので家にはまだ、わたしの身の回りの家具しかなく、和室にも家具はなにもありません。

わたしは猫 2 匹と一緒に生活をしていたのですが、ある雨降る夜。
多分翌日は学校は休みだった記憶があります。

間取り図

いつものようにベッドに入って、本を読んでいると枕元に 2 匹の猫が来ました。
いつも一緒に寝るので、それも普通の出来事。
そのうち、オス猫が耳をぴくぴくっと動かして、和室に続くふすまを凝視します。

その顔がいつもとちょっと違ったので不思議に思っていると、カラカラカラと和室の窓が開く音がしました。わたしの心臓は早鐘を打ちます。だって窓に鍵が掛かっていることは寝る前に確認済みだから。

開いた窓から何かが入ってきた気配があります。雨に濡れた何かが。
猫たちは息を殺して、じーっとふすまを凝視したまま。妙な沈黙だけが続き、わたしの心臓の音だけが脳に響く感じ。

何が居るんだろう・・・目の前のふすまを開ければ、和室の様子が見られます。
でも開けたらいけないと、本能がその行動を押しとどめていました。

そしてスーっと押し入れのふすまが開く音。
身を固くしたまま、わたしは黙ってその音を聞いていました。部屋に入ってきた何かが、ふすまを閉める音は聞こえません。

わたしは猫たちと、自分たちの存在を消すようにじっとして音を出しませんでした。
「何か」は押し入れの中に入ったとわたしは思いました。猫たちはふすまを凝視したまま動きません。

その日は電気をつけたまま、まんじりともせず一夜を明かしました。

日が昇り勇気を出してベッドから出て、和室に行ってみると・・・
もちろん窓は閉まったまま。そして押し入れのふすまも閉まったまま。猫たちも和室をチェックしてうろうろしています。

押し入れのふすまを開けてみたけれど、なにも変わったものはなかったです。
母が泊まりに来たときに使う布団があるだけ。部屋も濡れた気配はなし。

あのとき。
もしもベッドから和室に続くふすまを開けていたら・・・わたしは何を見たんだろう。
今もそれは気になります。

当時暮らしていた猫たち。(左:オス猫のにゅい、右:メス猫のちむにぃ)
にゅい&ちむにい

話は続きます(笑)
わたしが一人暮らしをしているとき、母は家事をしに何度も泊まりに来てくれました。
(ほら、わたし一応受験生だったから)
そんな母が言うのです。

「この家にはなんかいるね」と。
「あの押し入れ、左上の方が暗くてなんか変だよ」と。

実際、この家に暮らしはじめて不思議なことは起こっていました。
何もしていないのに、突然キッチンの蛇口から水がジャーっと出たり、テレビ録画もしていないのに勝手に録画されていて、砂嵐の画面のなか、低いうめき声のような声が入っていたり。

そんなとき、母は決まってこう言いました。
「わたしたちに訴えても無駄だよね。なにか出来るわけじゃないんだから。
人に頼らず自分でなんとかしないとねー。優しい人間ならなんとかしてあげたいって思うかもしれないけど、わたしたちは優しくないからね(笑)」

わたしに話しかけるように、そして家に居る「何か」に聞こえるようにそう言って笑ってました。

その言葉を聞いて、「何か」がどう思ったのかは分かりませんが、しばらくして押し入れの嫌な感じも、家の中での怪奇現象(?)も消えました(笑)

幽霊撃退法と言うのかは分からないけれど、怖がらず相手にしないというのはアリなのかもしれないです (^ω^ ワハハ

あおくん

タグ:怪談話
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