SSブログ

サントリー美術館で開催の「琉球〜美の宝庫」に行ったよ [アート]

7月24日は、サントリー美術館で開催中の「琉球〜美の宝庫」展のメンバーズ内覧会でした。琉球美術って殆ど知らないので、学芸員のレクチャーを受けようと思って参加しました。

てくてく

さすがに連日暑いので、いつもよりも整理券を貰う人が少ないように感じました。出歩くのも危険だものね^^;

サントリー美術館では1968年に初めて琉球の展覧会を扱ったんだって。それからも何度か展覧会はしていて、50年目にして大規模な展覧会を企画したんだそうな。

ちらし

琉球美術は、第二次大戦の沖縄戦で大打撃を受けて、多くが消失しているので研究もあまり進んでいないのが現状みたいです。とくに、絵巻物は現存しているものが少ないんだね。なので琉球の絵師を取り上げる展覧会は沖縄で開催されたくらいで、今回は貴重な展覧会となります。

すごい

こんな画を描く絵師が沖縄にいたんだね。
彼らは場所が場所だけに、中国福州で現地の絵師に学ぶことも出来たみたい。
今回の展覧会で展示されているものは、1609年に島津藩の侵入があってから、1879年に沖縄県が設置されるころの作品が多かったです。

話を聞いていて、琉球王国の歴史も関連本が読みたいなーって思いました。

展覧会の見所は、絵画はもちろんのこと、琉球王国のお宝です。
琉球王国は、尚(しょう)家によって治められてきたんだけど、1609年に日本の幕藩制に組み込まれたのだ。でも中国との進貢貿易を続けて王国体制を維持してたんだそうな。明治政府以降は、王位は廃されちゃって、尚家は東京居住を命じられて、首里城にあったお宝が東京にいくつか来たんだって。

それが功を奏して、沖縄戦で首里城はめちゃめちゃになって宝物も消えてしまったけど、東京に残ったものがあったのだ!このこと、わたしは知らなかったです。これらの品は2006年に一括国宝に指定されたとか。

王冠

国宝の王冠。これは 8月22日からの展示になります。
現在は、レプリカが展示されてるのですが、レプリカは、本物の欠損部分も補って復元されているので、綺麗な状態の王冠を楽しむことが出来るよ。

目を奪われたのは素晴らしい螺鈿の大皿!

わお

琉球王国には「貝摺奉行所(かいずり ぶぎょうしょ)」があって、螺鈿の加工に所属していた絵師が担当したとのこと。うっとりしますよ。

あと面白かったのが、江戸の町に琉球使節団が来たときの瓦版。
楽童子という元服前の15〜18歳の男の子が町を練り歩いたときは、「全て美男子ナリ」って瓦版で紹介されて、さながらアイドルのようだったそうな(笑)

今回は、このレクチャーのあと、弥生美術館の球体関節人形を観に行くつもりだったので、図録は買ってこなかったのですが、8月22日以降に、本物の王冠を観に再訪予定だから、そのとき図録を買ってきます。

そしたら写真付きで、またいろいろ作品を紹介しますね^^

============
琉球 美の宝庫
サントリー美術館
2018年7月18日〜9月2日
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2018_3/index.html
============

この展覧会を観たあと、昨日の記事「文豪・泉鏡花×球体関節人形」を観に行きました。弥生美術館に行く途中のお店で遅めのランチ。

カレー

妖しい人形をたくさん観て、東大構内を通って帰ってきたら暑くて暑くて、家で昼寝でした。

あおくん

nice!(87)  コメント(27) 
共通テーマ:アート