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横山大観展、面白かったです! [アート]

東京国立近代美術館で開催している「横山大観展」を観てきました。

ちらし

19世紀~20世紀に活躍した日本画家。師の岡倉天心とともに日本美術院を設立して、伝統的な日本画の技法を継承しつつ、新しい手法を試みた画家です。近代美術館のフロアをかな~り使って、第一から第三会場まで、約90点が展示されてました。明治・大正・昭和と時代を追って作品は展示されていました。

そのなかには、全長40mの絵巻「生々流転」もあります。2009 年に観て以来なので、めっちゃ楽しみにしてたの。

大観の作品はいろんな展覧会で観てるけど、まだまだ知らない作品も多いなあ。明治44年、大観43歳のときの作品、「瀑布(ナイヤガラの滝・万里の長城)」は、金屏風にナイアガラの滝と万里の長城を大胆に配してました。

滝

画像だと分からないけど、万里の長城のごつごつした岩肌がすごく伝わる作品でした。

それから「彗星」も面白かったです。1910年に地球に接近したハレー彗星。それを日本画にしちゃうのは斬新だなーって思いました。わたしは見逃しちゃったのよね、ハレー彗星・・・

ハレー彗星

第二会場は日本一長い画巻「生々流転」を一挙展示です!!

どどーん

どどどーん

水の一生の物語を描いた絵巻で、2009 年に初めて観て感動した作品^^
(そのときの感動記事は コチラ です。興味のある人はどうぞ)

「墨絵でいちばん尊いのは 總ての色を超越してただ一色で済むことです」という横山大観の言葉通り、墨の濃淡だけでこれだけ表現出来るのは凄いな~。そして余白から感じる雄大さもすごい。大観はこんなことも言ってます。

「素を遺す」といふ、あの墨絵の余白が、そのまま空になり水になり雪になる。あの神秘不可思議は東洋人のみ知る恍惚境だ。(読売新聞 S11.1.11)

まさにこの絵巻はそれを体感できる作品。何度も戻って繰り返し観ちゃいました^^
この絵巻は、1923年(大正12年)に上野の展覧会で披露されたの。その展覧会初日、開館して3時間後に関東大震災がおこりました。建物は倒壊したけど、絵巻が損傷なく現在まで残っているのは、すぐに絵巻を避難させたスタッフさんたちのおかげなんだね。ありがたいです (>人<)

第三会場にも作品があったけど、「生々流転」を観て抜け殻になってる私。あまり印象に残らなかったけど、すぐにミュージアムショップになったので、第三会場に展示されている作品は数点だったと思います(笑)

あ、今回私は観てないのですが、「夜桜」と「紅葉」は 5/8 から展示されます。
別の展覧会で観ているけど、こちらも素晴らしい作品ですよー。

観てね

図録を買ってこなかったのでお見せ出来ないけど、横山大観・菱田春草・寺崎広業・西郷孤月の名家寄書も、描かれた笊の上にそれぞれの印章が押してあって、珍しい作品で面白かったです。一枚の紙に名寄せするかたちでいろんな画家が画を描くことも多かったんだって。

見応えのある展覧会でオススメです!
もう一回行っても良いなーなんて思っちゃいましたw

展覧会後はラーメン・・・ではなく、竹橋駅と直結しているパレスサイドビル内にある「ユック」というお店で、鮭親子丼!!

じゃじゃーん

この日は雨が凄くて(だから美術館は空いていたんだけど)、うろうろラーメン屋さんを探す気分じゃなかったのでw
でもこのお店、北海道の焼酎がたくさん置いてあって良い感じ!
インカの目覚めで作った焼酎、今度飲んでみたいな~~。

おいしいのかな

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「横山大観展」
東京国立近代美術館
2018年4月13日~5月27日
http://taikan2018.exhn.jp/

【巡回】
京都国立近代美術館
2018年6月8日~7月22日

********** おまけ **********
ブログの出番が少ないうみちゃんのイタズラ写真。
買ってきたものをチェックして、ガジガジかじる子です。

がじがじ

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