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東京ステーションギャラリーの不染鉄展、良かったです [アート]

東京ステーションギャラリーで開催している「不染鉄」展に行ってきました。
不染鉄・・・初めて聞きましたよ。「ふせんてつ」と読みます。

ちらし

大正から昭和にかけて活動した日本画家です。
全く知らない人なので、「日本人なのね!」ってところからスタートです(笑)

住職の子として生まれ、写生旅行に伊豆大島&式根島に行って、そこで漁師生活をスタートしてしまったというから、ちょっと変わった人物なのかな?
その後、京都市立芸術大学に入学して才能を評価され、日本美術展でも受賞して華々しいのに、戦後は画壇を離れて作画を続けた人物なんだそうです。回顧展も 21 年前に 1 回おこなわれただけなんだとか。知らないわけだ~(笑)

東京での展覧会は初めて!
ちらしを観て惹かれたので行ってみたのでした^^

名前の漢字だけのイメージだと堅苦しい感じがしたけど、お顔を拝見すると、あら優しそうな人物じゃない。

こんな人物

卒業制作の作品も展示されていたのですが、ほんわかした情景に和みました。伊豆の風景でも添え書きの文字がコロンとしていて可愛らしく、優しい性格だったんだろうなーって感じます。平安時代などではなく、大正~昭和の人なので、絵巻の文字も読めるのよ!(笑)

たのしい

写真だと見づらいけど、実際はちゃんと文字が読めるので、どんな情景を描いたものか分かるのが新鮮。そして文体がとても優しく丁寧で穏やか。本当に引き込まれます。

引き込まれる

心を奪われた作品はこちら。薬師寺東塔之図。
正面に横から見た薬師寺の東塔。そして描かれる周りの景色。なんだか曼荼羅みたいだって感じました。

素敵

俯瞰的でありながら、塔が大きく描かれてるので近くで見てる錯覚もおきて、すごく不思議な感覚。しばし絵の前から動けませんでした。
こういう構図は、チラシや図録の表紙にもなっている富士山(山海図絵)も同様。

おもしろい

そしてとても緻密に描かれていて、遠くから見ても近くから見ても楽しかったです。
雨に濡れた夢殿の作品も、優しい静寂を感じてとっても好き。

どうかな?

いちょうの葉が地面一面に敷き詰められたこの作品は、人生という物語のクライマックスのようで、不覚にも涙が出ました。

よかったのー

大木の根元に居るお地蔵様(仏様かしら?)が、とても印象に残ったなあ。。。
それから、不染鉄が思う浄土を描いた作品もとっても素敵だったの。わたしも此処に行きたいなって思いました。

絵はがきもいろいろ展示されていました。
「いい人になりたい」と願った不染鉄。その人柄がよく表れた絵はがきだなって感じましたよ。

すてき

いやー、久々に会場から立ち去りがたい気持ちになった展覧会。
正直、この夏一番良かったな^^
オススメです。

展覧会の後は、ちょっとした集まりがあったので淡路町へ。
その記事は明日。

えへ

これは別の日に食べたトムヤムクンヌードル(笑)

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不染鉄展~暮らしを愛し、世界(コスモス)を描いた。
東京ステーションギャラリー
2017年7月1日~8月27日
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition.html

※ ここの美術館は足音が響くので、履いていく靴に注意してね^^
スリッパの貸し出しもあるよ。

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