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根津美術館で開催の、はじめての古美術鑑賞展に行きました。 [アート]

めちゃめちゃ暑かった日、表参道に降り立ちました。
根津美術館で開催中の 「はじめての古美術鑑賞~絵画の技法と表現」 展を観に行ったのでした。

到着~

日本の古美術の解説に用いられる耳慣れない専門用語が、どういう技法なのかを実際の作品を観ながら解説していくという展覧会です。これは楽しそうでしょ?(^ω^)
私も専門用語は、「たらしこみ」 くらいしか知らないからねー。
お勉強だよー^^

ちらし

【たらしこみ】 は、墨や絵の具が乾ききらないうちに、より多く水を含んだ墨や絵の具を加える技法。この ↑ チラシの緑の葉っぱがその表現方法です。

【うらはく 裏箔】 は、絵を描くときに用いる絹の裏側から、金箔や銀箔を貼り付けて、絹眼を通すことで金銀の強い輝きを抑える技法なんだそうな。

うらはく

【はつぼく 溌墨】 は、墨をたっぷり付けて、それを跳ね散らかすように大胆な筆さばきで一気に形状を表現する技法で、墨の濃淡で立体感を表わす方法。
うん、分かる気がするわ!

こんな感じ

【うんげんさいしき 繧繝彩色】 は、色の濃淡の変化をぼかしの方法ではなくて、明るい色から次第に同系の暗い色を帯状に並べることで表現する方法。
仏画などに確かによく用いられているわ。蓮華座の表現とかにね^^

レンゲとかねw

【はくびょう 白描】 は、墨の線のみで描いた絵のこと。水墨画のような滲みやぼかしは用いない技法。密教図像や絵巻などに用いられます。有名な鳥獣戯画の絵巻は、この技法で描かれているよ。

観たことある

【つけたて 付立て】 は、輪郭線を用いないで筆の穂の側面を利用してひと筆で対象を描き、陰影や立体感を表す技法。

ふむふむ

【そとぐま 外暈】 は、外隅とも書いて、白あるいは明るい色のものを描くときに、その外側を墨や暗色でぼかして暈取って表す技法です。日本画では良く見るよねー。

そとぐまって言うんだね

【きんうん 金雲】 は、その名の通り金箔を貼って雲や霞をかたどったもの。屏風や絵巻で良く見かける技法だね。場面の区切りや省略のために用いられます。そして確かに装飾的な効果も高いのは納得!源氏雲っても呼ばれてるんだって。

きれいだもんね

【きりがね 截金】 は、金箔や銀箔を細い線や三角・四角・菱形などに切って絵画や彫刻に貼りつける技法。仏の着衣や背景の文様、光線などの表現に用いられる技法です。
仏様の絵画や、彫刻の衣などでよく見かけるので馴染み深いかも(笑)

名前は知らなかった

どれも見たことのある技法だけど、名前を知らなかったので勉強になりました!
観終わったあと、根津美術館の庭園も散歩しようかと思ったんだけど、、、暑すぎたので断念w

えへへ

展覧会のあとのラーメンも、つけ麺にしちゃった(笑)

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「はじめての古美術鑑賞~絵画の技法と表現」 展
根津美術館
2016年7月23日~9月4日
10:00~17:00 月曜休館
http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/

素直に見るだけでOK!

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