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三井記念美術館の蔵王権現と修験の秘宝展を観てきました [アート]

三井記念美術館で開催されている、「蔵王権現と修験の秘宝」 展を観に行きました。

じゃじゃーん

修験道。この言葉を聞いて真っ先に浮かぶのは
役小角 (えんのおづぬ = 役行者) さんです。修験道の開祖と言われる飛鳥時代から奈良時代の人物。中学生の時にハマった本に出てきて、それ以降すっかりファンなのでしたw

役小角

今回の展覧会には、役小角さんの像もいくつか展示されていて、その表情の穏やかさにビックリでした。前鬼・後鬼を従えた険しい顔のイメージがあるからね。役小角さんを題材にした小説はいろいろ出ていて、そこに出てくる役小角さんは、厳しいけど情のある人物。なので穏やかな像が見られてよかった^^

ポスター

修験道は日本古来からあった山岳信仰に、神道、仏教、道教、陰陽道などが習合した日本独自の宗教です。主尊は、蔵王権現像。いろーーーんな蔵王権現が展示されていて面白かったです。

いいでしょ

髪をさかだてた、荒々しい表情。
不動明王に近しいものを感じるよね。蔵王権現は、役小角が感得したのだ。
運慶の弟子である、源慶作の蔵王権現は、すごく品もあって凜としていてカッコよかった! (上記画像の右側です)
プロポーションも美しいし、炎なんかは、めちゃめちゃ立体的で燃えさかっている雰囲気を感じることができました。

すごいなって思ったのが、藤原道長の経筒です。

これです

国宝。そして1007年埋経されたと記載があり、現存最古の確実な経塚遺物なのです。吉野の金峯山に平安貴族が盛んに参詣したことをあらわす遺物。とても頑丈に作られているんだって。

弥勒菩薩がこの世界を救済しにあらわれると言われている 56 億 7 千万年後にまでも経巻を伝えようとしていたんだねーって、解説に書かれていました。

かなり貴重な作品を観ることができた展覧会でした。
そして、気になった一枚のチラシ。

いいなあ

金峯山寺での御開帳!
うひゃーーー♪♪ 行きたいなーーー。

行きたいなあ~

まだ行ったことのない吉野・・・いつか行くことができるんだろうか・・・

展覧会の後はラーメン。
今回は青葉の特製中華そばをいただきました。

おいしかったよー

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「蔵王権現と修験の秘宝」
三井記念美術館
2015年8月29日~11月3日
10:00~17:00
※ 源慶作の蔵王権現は 8月29日~9月23日までの展示
※ 国宝 金銅 藤原道長経筒は 8月29日~10月4日までの展示
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/
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【おまけ】
あおくんの、かわいいあくび♪

ふわーー

日本の山岳信仰 (別冊宝島 2373)

日本の山岳信仰 (別冊宝島 2373)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2015/07/28
  • メディア: 大型本


日本の山岳信仰のハナシ。印象に残ったところの抜粋。
自分のための覚え書きです。( 別冊宝島2373 日本の山岳信仰 P.7 )

日本の国土の約 3/4 は山地である。峻険な山々や恐ろしい活火山も多くある一方で、人々の生活により密着していたのは、人里から離れすぎず、大きな恵みを与えてくれる山や自然の存在だった。
こうした比較的穏やかな気候風土は、日本に一神教のような超越的な神のイメージをもたらさなかった。(中略)
自然を対立的に捉える一神教的な価値観とは異なる日本の精神風土の中心には、千変万化な山々との関わりの中で育まれた山岳信仰の心がある。

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