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うらめしや~ 冥途のみやげ展を観てきました [アート]

東京藝術大学大学美術館で開催している展覧会、うらめしや~ 冥途のみやげ展に行ってきましたよ!

こわいこわい

谷中にある全生庵。
ここは三遊亭円朝の幽霊画コレクションが所蔵されていて、毎年 8 月は虫干しを兼ねて幽霊画を公開してるの。何度も観に行ったことがあるのですが、今回は美術館で展覧会を開催しつつ、虫干ししたのね(笑)

・・・なんて思っていたのですが実はこの展覧会。2011年夏に開催予定だったみたい。
でも震災があったので延期していたんだって。

さて。美術館での展覧会だけあって、全生庵所蔵のコレクション以外にも
たっぷりたっぷり幽霊画がやってまいりましたよー。入口を入ってすぐは、若干お化け屋敷を思わせるような、狭い通路。雰囲気ある~。

幽霊の掛け軸のコーナーは、天井付近に蚊帳のようなものが飾られていて、その下で休憩できるようになってます。
円山応挙、柴田是真、月岡芳年、河鍋暁斎などなど、日本画でおなじみの画家による幽霊の掛け軸、とくとご覧あれ (^ω^)

いいでしょー

月岡芳年の描く幽霊ってどことなく色気もあるんだよね〜。うぶめの作品も展示されていたのですが、その姑獲鳥(うぶめ)も女性らしいうなじと背中でした。
腰から下が血に染まっているのは切なかった。

日本の幽霊って、なんとも言いようのない感覚。
海外のホラーとは全然違うんだよね~。どことなく哀しみがつきまといます。

壇ノ浦で滅亡した平家の怨念によって、義経の乗った船が転覆しようとしている場面。
大波が平家の亡霊と一体化している、なかなか迫力のある作品です。

迫力があるよー

お岩さんのお話ももちろんあります。ほんっと伊右衛門って酷い男だよね!
お岩さんの顔がくずれた場面を表した仮面も展示されていました。目玉が左右に動く仕掛けが施されているようで、生々しかったですよ。

おのれ伊右衛門

小林清親の錦絵。明治時代のものです。
太夫が着ている着物の図柄も細かい地獄絵。まじまじと見ちゃいました。

008.jpg

植村松園の「焔」は、9月1日~9月13日に展示されます。
前に別の展覧会で観ているから、観なくてもいいかなーって思っていたのですが・・・やっぱり観たくなっちゃうよ。

この表情

うーん・・・後半もまた観に行こうかなあ・・・(笑)
歌川国芳の化猫ちゃんも見たいしネ。

これも見たいじゃない

幽霊画って、幽霊だと気付かなければ美人画に見えるものも多いのです。
これなんかも!
武田信玄の箕輪城攻めの際、入水し龍に変じたと伝えられる木部姫です。

どう?

面白い展覧会だったわ。
8月11日と21日はナイトミュージアムも開催するので、夜に幽霊画を見るのも一興?

帰りはラーメン。焦がし担担麺を食べたんだけど・・・
もっと辛い方が好みだなあ。次回は花椒たっぷりのものを食べてみよう。

光麺です

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うらめしや~ 冥途のみやげ展
東京藝術大学大学美術館 地下2F展示室
2015年7月22日~9月13日
前期展示:7月22日-8月16日、後期展示:8月18日-9月13日
10:00~17:00(8月11日 / 8月21日は 19:00 まで)
http://www.tokyo-np.co.jp/event/urameshiya/index.html
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おまけ:うみちゃんと「焔」のコラボ(笑)
光源氏の恋人で生き霊になった六条御息所が見てますよぉー。うみちゃん!

うみちゃんw

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隅田川の花火大会、見てきました。
浴衣も着ましたよ〜。写真も数枚撮ったので、明日の記事で UP しますね。
雨にならないで良かった♪

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