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2015年、国立新美術館で開催してるマグリット展を観てきました。 [アート]

明日から松阪&伊勢日記になる予定。その前に新美術館で始まったマグリット展の記事です。

ちらしー

キリコやマグリットは私が美術に興味を持つきっかけを作ってくれた画家。マグリットは20世紀美術を代表するベルギーの画家で、シュルレアリスムを代表する画家でもあります。

図録です

この << 空の鳥 >> は、見たことがある人も多いのでは^^
晩年の作品で、ベルギーを代表する航空会社、サベナ国際航空の社長さんの注文によって制作された作品なんだそうな。

有名よね

マグリットの大回顧展は、2002年に渋谷の Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されて以来、じつに13年ぶり。本当に久しぶりだよぉー!
新美術館では、現在ルーヴル美術館展も開催されているので、そっちにお客さんが行ってる感じ?
そこまで混雑はしてませんでした。まだ始まったばかりだからね(笑)

今回の展覧会は、初期作品からシュルレアリスムに傾倒していき、マグリットらしい作品の完成、第二次世界大戦の影響、そしてその後の作品と、年代順になっているので非常にわかりやすいです。

この << 深淵の花 >> は、シュルレアリスム時代の作品。
以降の作品でもよく出てくるアイテムの鈴が花になってます。

これだー!

この鈴は馬の首を飾っていた鈴なんだって。その鉄の鈴を取り去り、深淵の縁に危険な植物のように生やしてみたんだそうな。深淵に来たことによって、鈴はマグリットの世界へようこそ!って感じなのかな(笑)

私は20代の頃、この ↓ 作品でマグリットのことを好きになりました。
<< 透視 >> という作品です。

面白い

卵を見つめて描いているのは鳥。この発想ってすごいー!って思ったのでした。
マグリットは夜中、鳥かごがある部屋で目を覚ましたんだそうな。そのとき鳥かごの中に見たのは、鳥ではなく卵。この誤認識が衝撃となって作品が生まれたみたいです。

戦争中のマグリットの作品はパステル調に変化するんだね。この頃の作品は殆ど観たことが無かったので新鮮でした。明るい作品はナチスに対抗する意志だったようです。

アリスぅ
<< 不思議の国のアリス >>

戦後は原点に戻った作品に。この << 光の帝国 II >> も有名な作品よね。この絵を初めて見たとき、明らかに夜の街なのに、空だけ青空という摩訶不思議な世界が、妙に違和感なく思えたのでした。

素敵よね

こんなふうに、大自然の中、山の上に妙な岩がのっているというのもマグリットらしいです。<< ガラスの鍵 >> という作品。

迫力あるー

この作品、129.9 × 161.9cm という大きさ。けっこう迫力があります。
ひとつの岩が、ある山の上に置かれているという光景が、どこからともなく心に浮かんだのだそうな。観る方は、いろいろ意味深なことを考えてしまうのにねぇ(笑)

久しぶりのマグリット展。
不思議ワールドを堪能してまいりましたわ^^

展覧会を満喫した後、上野へ移動。
国立博物館内の庭園に行ってみたのでした。

桜〜

先週来たときは、まだ桜が咲いていなかったんだけど、今回は咲いていました!

綺麗〜〜

上野公園内は凄い人出。お花見客で盛り上がっておりましたが、博物館内の庭園は静かに桜を愛でられましたよ♪

よかったわ^^

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マグリット展
国立新美術館
2015年3月25日〜6月29日
10:00〜18:00
※ 金曜、連休は開館時間が延長されるのでサイトをチェックしてください。
http://magritte2015.jp/outline.html

【巡回】
京都市美術館
2015年7月11日〜10月12日

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