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コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流を観たよ [アート]

現在、東京国立博物館の表慶館で開催している、インドの仏展を観てきました。

表慶館での展示は久しぶり〜

インド東部の大都市コルカタにある、1814年に創立したインド博物館。ここの所蔵品がやってきたのです。

ちらしです

インドで生まれた仏教は、13世紀には衰退して他の宗教が主流になってしまっているけど、この展覧会では仏像誕生の地であるガンダーラやマトゥラーの美術を楽しむことが出来ます。

仏像が最初に作られたのは、ガンダーラと北インドのマトゥラー。紀元後1世紀、クシャーン朝の頃の出来事。

インドでは今でも仏像を拝むというよりは、仏塔を拝んでいるんだね。昔も大事だったのは仏塔だったので、仏像は必要がなかったんだって。でもアレキサンダー大王がやってきて、ギリシャの文化が入ってきたから、ガンダーラ地方は思いっきり西洋人の顔をした仏像。

カタログです

それに比べてマトゥラー地方は、西洋の彫り師(?)が居なかったので、よりインドっぽいよ^^
口角なんてめちゃめちゃ上がっていて、見習いたいような表情(笑)
デフォルメされて可愛らしい獅子や、直立して飛んでいる天人。なんだかとても親しみを感じる仏坐像でした。

踊ってる!

面白かったのは、仏様の両肩に火焔があるこの像。その名も焔肩仏坐像です。

珍しい

不動明王などの明王なら、光背が炎なのはよく見るけど、仏でしかも肩に炎っていうのは初めてでした。この炎は超越した力を象徴していて、アフガニスタンで流行した形なんだそうな。

あと、一番ビックリしたのは弥勒菩薩です。
日本だと、京都の広隆寺のような弥勒菩薩が思い浮かぶよね−。
これ ↓ ね。

Wikiより wikiより

でもね、ガンダーラ地方の弥勒菩薩は違いました!!
見て!逞しくて荒々しさすら感じるオジサン(こら)ですよ!

なぜーー

インドで生まれた弥勒菩薩はこんな姿なのに、日本に来た頃には穏やかそうな姿に変身してしまったのは何故??(@o@;;

そしてこちらの弥勒菩薩は水瓶を左手に持っているんだって。法輪や、水瓶、そして法螺貝は釈迦の偉大さを示す文様なんだそうな。日本ではなにも持ってないよねー。

ミャンマーの弥勒菩薩も水瓶を持ってます。こちらはかなりゴージャスな装飾を身につけていて、実物はかなりバランスの美しい菩薩でした。

いいねー

そのほか、経典の世界のコーナーでは、自分に必要な尊像をチェックすることも出来ましたよw
ちなみに私は大寒林明妃(だいかんりんみょうひ)かな。虫にくわれすいから(笑)

面白い展覧会でした!
仏像に興味のある人はぜひぜひ (^▽^)/

展覧会後は、館内でランチ。
食べ終わったら、本館の常設展を楽しみます^^

五目焼きそば〜

つづく。

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特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」
トーハク 表慶館
2015年3月17日(火) ~ 2015年5月17日(日)
9:30~17:00
金曜日は20:00まで、4月4日(土)以降の土・日・祝休日は18:00まで開館
http://www.nikkei-events.jp/art/india/

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